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ビジュアル&サウンド大改装!新たな楽しみが加わった「World of Tanks 1.0」βテストに触れてみた

3月 実装予定

陽光に照らされるBT-7

 WargamingのPC用オンラインタンクバトル「World of Tanks(WoT)」にて3月に実装が予定されている大規模アップデート「World of Tanks 1.0」。その公開テストに参加した。

 「World of Tanks 1.0」は、「WoT」のビジュアル面を大きく、それはもう大きく革新するアップデートだ。今まで踏みつぶしたりぶつかるとそのままクシャッと壊れるだけだったオブジェクトには物理演算が加わり、ガレージは母なる大地に斜陽が差し込む野営地のような場所になった。マップもすべてHDリマスターされ、遠景がさらに美しく描かれている。

 そして革新されたのはビジュアル面のみにあらず。マップごとの雰囲気に合う楽曲が、世界中の音楽から着想を得て制作されている。演奏はプラハ交響楽団によるもので、”隠れた引用が含まれている”ものも。

 ここまでアップデートしたらゲームがまるっきり変わってしまうのではないか。否。今までのゲーム性は全く変わらず損なわれず、それでいて大進化を遂げたのだ。本稿ではその進化した点に触れていく。

 なお、本βテストは特設サイトより参加可能。2018年1月8日5時59分までにアカウント登録を行なっていれば、誰でも参加できる。

母なる大地に鎮座する鉄塊

T-28も夕陽に照らされれば美しさ倍増

 これまで我々タンカーが触れてきたガレージは、鉄とオイルの臭いにまみれたガレージであったり、のどかな村の一角であったり、競技場のド真ん中であったりした。「1.0」ではこれが刷新され、雄大な自然にたたずむ戦車を文字通り「間近で」眺められるようになった。

 森林の奥深くに構えられた野営地には、数人の兵士が木箱を囲んで会議に臨んでいたり、焚火の周りでくつろいでいる。斜陽が木々の間を駆け抜けて戦車を照らし、周囲には解体された「Panther」や「M26 パーシング」が共にいて、独特の湿気った香りの中にわずかな鉄臭さをくすぶらせる。

 そんな詩人めいた言葉を紡がせるのに十分な新ガレージ。人の息遣いがあり、タンカーの”家”としてのほほんと眺め続けられる新鮮かつ優美な姿。お気に入りの戦車を選択すれば、そこはひとつのジオラマになる。自然の中に鉄塊ひとつ、そのアンバランスな光景がロマンを生むのだ。

 時に、筆者は「Alecto」のぺったんこな車体が好きだ。「UC2-pdr」の”ベニヤ板”と揶揄される防盾が好きだ。「AT-8」の伏せた亀のようなフォルムが好きだ。読者タンカーの方々もそれぞれ好きな戦車があるだろうが、これを間近で眺めていたいと思ったことはないだろうか。

 できるのだ。

 新たなガレージでは、戦車にぐっとズームできるようになった。砲身を、車体の覗視孔を、開放型の戦車なら戦闘室を、履帯を、隅々まで心ゆくまで舐め回せるのだ。なんてこった、ここはおさわり(搭乗)可の戦車ミュージアム。好きな戦車が開発できていれば天国のような場所だ。もうこれだけで大好きな車輌をガレージ不足だからと泣く泣く売り払うことをせず、新たなガレージを増やすためにゴールドをじゃぶじゃぶ買い込みたくなる。そして数時間をかけて車輌を貪り眺め、「あっもうこんな時間!」とツヤツヤの顔で驚くのだ。夢が広がる。

Alectoにへばりつくほど近づいて眺める。至高の時間

背後には英雄の姿

 選択中の車輌の背後には、「英雄車輛」が表示される。様々な車輛が表示され、こちらも所有車輛と同じく眺められる。車両の情報や搭乗人数なども確認可能だ。

新たなサウンド!

 戦闘中や戦闘前の待機状態など、様々なシーンで演奏される楽曲の数々もリニューアル。プラハ交響楽団によるBGMは、従来のものも良かったが輪をかけてよいものになっている。マップごとに曲調や使用される楽器も異なり、マップのモチーフとなった国の音楽の特色を表わしているのも好感度大。

いざバトル、低級タンカーによる戦場レポート

 筆者はTier Vタンカーである。時に「AT-2」に乗り敵の砲弾を弾いてニヤニヤしたり、「Luchs」に乗ってドリフトしつつ敵戦車を機動偵察するのが好きだ。そして何より快速な戦車で体当たりするのが好きだ。なお腕はよくない。

 ここはやはり自分の地力に見合ったTierでバトルに参加しようと、ほぼ無限ともいえる用意されたフリー経験値と資金で「AT-2」を開発、どうせだから最強装備にしていざ戦場へ。

 おかしい、マッチングしない。

 そう、誰もがTier Xにいるのである。経験値と資金がふんだんに用意されているため、誰もかれも臆せずTier Xへの門扉を叩くのである。ならば筆者もTier Xで挑むしかない。「Rheinmetall Panzerwagen」を開発。しってる、こいつ俯角とるとおデコが膨らむの。面白いのでこの車輛で戦場へ向かう。

Tier Xばかりの恐怖の戦場

 ――まぁ、ちょっとしたドジを踏めば即ガレージ行きだ。ごった煮ちゃんこ鍋状態のTier Xとはいえ、実力者は確かにいる。草むらから履帯をチョロっとでも出せば発見され、砲弾が雨あられと降り注ぐのだ。なんだこの戦場怖いぞ。ちなみに「グランドバトル」にも当然ながら参加したことがない。非常に怖い。

物理演算が加わり壊しても楽しい新マップ

 それでは撃破の恐怖から逃げまわりつつ、刷新されたマップをみてみよう。

 まず1番大きな変更は遠景の追加。これまで以上に雄大な自然が視界に広がり、マップに深みが増した。さらに風にそよぐ木々や草むらなど、非常に高い臨場感がタンカーを待っている。

 しかも草むらがフッカフカなのだ。そりゃもうモフモフのフカフカに演出されており、車輌が触れることでふんわりと草が揺れる。まるで戦車のベッドみたいだ。

 車輌をぶつけることで倒れた木は従来と変わらない速度でバタンと倒れる。これはゲーム性が変わってしまうため、演出を変更してはいけない点だったのだろう。しかしゲーム性に関係のない、瓦礫や鉄条網を壊した瞬間は派手に描画される。やぐらのような背の高いオブジェクトを壊すと瓦礫が車体に降り注ぎ、ゲームの物理演算によくあるオブジェクトが干渉しあって激しく動くこともある。

 また、石畳などで勢いよく曲がったりドリフトをきめることで履帯が火花を散らす。この軌跡が面白いので、ついつい蛇行運転してしまって岩に衝突してしまった。こういった場合でも火花が散ったり、土煙が上がるので非常に見ていて面白い。視覚効果が充実したことで、戦う以外にもまた違った楽しみが生まれるかもしれない。

遊びやすさはそのままに、新たな楽しみを開発

 新たなガレージ、臨場感を増したマップ、刷新された楽曲、そして物理演算や細かな視覚効果。ここまでゲームを革新しておきながら、戦車同士の戦い、車輌ごとの役割といったゲーム性が変わっていないのは非常に大きなメリットだ。基幹となるシステムが全く変わらないゲームのシリーズ最新作をプレイしているような気持ちで、なじみ深くも新しい楽しみを発見できる。

 筆者はグラフィックス設定を「Ultra」でプレイしていたが、最小の「Minimum」でも各設定をオンにすれば物理演算や履帯から火花が散るなどの視覚効果を有効化できる。自分のPCがどれだけの視覚効果を積んでプレイできるかは「ENCORE」を使用すれば確認できるため、「1.0」βテストに参加しないタンカーの方々は是非こちらで美しい視覚効果のあれこれを確認していただきたい。

【グラフィックス設定での違い】
Ultra
Minimum