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タカラトミーアーツ、商談会で高さ95cmの「そうめんスライダー」発表!

太陽電池で動く金魚や、画面を飛び出す釣りゲームなど驚き満載の新商品

2月28日、3月1日開催



 毎回来場者を驚かせるタカラトミーアーツ。今回の「2018夏タカラトミーグループ商談会」でもアイディア溢れる様々な新商品を発表していた。

 その中でもこれから注目の的となるのが4月に発売となる「タワーズロックそうめんアドベンチャー」である。タカラトミーアーツは2016年に発売した「そうめんスライダー」で、東京サマーランドとコラボし、巨大な滑り台にそうめんを流すという“そうめん革命”を成し遂げ、大きなヒットとなった。「タワーズロックそうめんアドベンチャー」はまさにどきどきの冒険気分が味わえる、シリーズ最新作だ。

 「タワーズロックそうめんアドベンチャー」でそうめんは95cmの高さから落下することとなる。流れる距離は5m70cm。これまでのスケールを越える大冒険をそうめんが繰り広げる。そして、開発者のこだわりは滑り台の途中にある。「タワーズロックそうめんアドベンチャー」は滑り台に水を流すだけでなく、“滝”を模した経路を用意し流れる水を演出しているのだが、途中でこれが交わり、滝を割ってそうめんが流れていくのだ。「どうしても滝を割ってそうめんを流したかったんです!」というのが開発者の叫びだという。色々な意味で注目の商品である。

4月発売の、「タワーズロックそうめんアドベンチャー」。全高95cm、そうめんが流れる距離は5m70cm。下の写真は開発者入魂の「滝を割ってそうめんが飛び出すギミック」

 今回あくまで試作段階であり、本来取材不可だったのだが、「あくまで試作品だ」ということを明記することでで掲載許可をもらったユニーク商品が「アクアソーラー金魚リウム」だ。小さな水槽の中を金魚が動く観賞用のアイテムだが、この金魚、ソーラーパネルが取り付けられた台座から、接触なしで給電し、動くのである。金魚に電池を入れる方式ではないので、メンテナンス性に優れている上、台座にも電源コードもないので取り回しが非常に良い。蛍光灯でも十分発電できるので、部屋の中のインテリアとしてぴったりだ。

 現在はあくまで試作品であり、金魚の造形はさらにブラッシュアップされる。セットの水槽だけでなく、厚さなどで規格が合えばコップや、木製のますの中でも金魚を動かすことが可能で、水草なども入れられ、金魚の泳ぐ小さな水族館として、とても美しい空間を作ることができる。メンテナンス性の高さも相まって、新しいインテリアとしての可能性を感じる商品だ。おもちゃショーで正式な仕様が発表できるという。

あくまで金魚のモデルは試作品であり、仕様の一部も公開されていないが、「どうしても取り上げさせて欲しい」と取材許可をもらった「アクアソーラー金魚リウム」。この小さな空間と、電源なしで金魚が動く小宇宙を作り上げたアイディアと技術がとても楽しい

 釣り竿と液晶モニタが一体化、モニターの中の魚を釣り竿のリールで巻いて釣り上げるゲーム「バーチャルマスターズスピリッツ」。その最新作「バーチャルマスターズスピリッツ360°」も楽しいアイテムだ。従来の魚の動きはあくまで画面の中だけのドラマだったが、今回プレーヤーの“向き”をセンサーで感知できるようになり、画面外に飛び出した魚を体の向きを変えることで追うことができるようになった。魚が糸を引っ張る衝撃も左右の動きに対応し、プレーヤーは竿を持ったままぐるぐると向きを変え魚と戦う。これまで以上にエキサイティングな商品となった。

しっかりとファンを獲得している「バーチャルマスターズスピリッツ360°」。よりエキサイティングな釣りバトルが可能に

 もう1つ感心させられたのが、「プリティーリズム」、「プリパラ」に続く「キラッとプリチャン」の関連商品「プリ☆キャスト」。主人公達が持つキーアイテムとなるという。スマホ型のアイテムだが、商品がこだわっているのが「アナログ」なのだ。画面状の部分に「アプリ」というブロックをはめ込んでいくのだ。このブロックはギアが設定されており、「プリ☆キャスト」にはめ込み、ICカード風のカードを側面に通すことでアプリの中のキャラクターが回転する。液晶の演出ではなく、ブロックとギアの組み合わせ劇中の演出を再現するという。

 しかしただアナログというわけではなく、アプリブロックの裏に描かれたQRコードを認識することで効果音やボタンの光が変わる。そしてこのQRコードはキッズアーケードゲームと連動、読み込ませることで衣装がゲームキャラクターに反映されるという。開発者は昨今のスマホ風電子玩具のブームを見た上で、低価格で、アナログで楽しめるスマホ風玩具を作りたかったとのことだ。とても面白いアプローチだ。

 他にも様々なユニーク商品がある。昨今のタカラトミーアーツで感じるのはヒットしたものはきちんと発展させ、さらに大きなムーブメントを呼び込んでいる商品開発の巧みさ。そしてそれだけでなく、しっかりと新しいアプローチでの商品も提示しているチャレンジ精神の高さである。より面白いものを、より楽しく、こういう前のめりの姿勢はとても見ていて楽しいし、筆者はこの姿勢が大好きだ。今後も注目し続けたいメーカーである。

あえてアナログアプローチでスマホ風アイテムを再現しようという「プリ☆キャスト」。高額化するスマホ風電子玩具と全く異なるアプローチで、きちんとアニメの演出も再現しようというチャレンジがとても楽しい

3月発売の「グローブ・ア・バブル」。手袋型の玩具で、シャボン液に手先をつけて手を振ることで沢山のシャボン玉が作れる
こちらも3月発売の「パンチ オ バルーン ツインブラスターセット」。水風船に水鉄砲をセットした商品で、より楽しくずぶ濡れになろう、というテーマだ
動きが楽しい「ポップンビート」と、「爆笑アニマルズ おかしなおさる」
タマゴから出てきて物まねをする「ミミクリーペット/モノまねたまご/ピヨッコ」
ガチャ商品もユニークだ。左は様々な動物がマーライオン風になる「マー大陸」