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「東京ゲームショウ2018」開催決定。eスポーツと動画配信をさらに強化
会場内は「歩きスマホ、自撮り棒の使用禁止」に
2018年2月22日 15:32
一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は、日経BP社と共催で「東京ゲームショウ2018」を9月20日から9月23日まで幕張メッセで開催する。入場料は一般の前売りが1,000円、当日は1,200円。小学生以下は無料。
今年の「東京ゲームショウ」の強化ポイントは4点。一般来場者に向けてはゲーム文化の向上を掲げ、「eスポーツの強化」と「動画配信の拡大」の2点を打ち出していく。ビジネス方面へのアピールポイントとしては、VR/AR/MR、AIやブロックチェーンといった新技術への対応と、インディなどコンテンツ制作者の環境向上を挙げている。
特に昨年の「東京ゲームショウ」から力を入れているのが「eスポーツ」。前回も特設ステージを設置し数多くの大会を開催したが、今年は先日設立されたばかりの日本eスポーツ連合(JeSU)と協力関係を結び、様々な形態のイベントを企画していくという。
ゲーム大会の開催に関しては、特に東京ゲームショウの場ではなく各社のプライベートイベントとして開催することも可能なわけだが、CESAは「東京ゲームショウ」で開催することの利点として、オープンな会場でゲーム大会を開催することで、他のゲームのユーザーにもアピールすることができる点を挙げている。
今回の発表会では具体的な企画内容などは明かされなかったが、「会場キャパの拡大」、「予選大会から決勝大会まで一貫して会場内で実施することができる施設」、「配信プラットフォームの拡大」などを強化していくという。また、eスポーツの開催形態についてもこだわらず、JeSUのプロゲーマー認定のあり・なし、参加者の参加・エキシビジョン、自社ブースかeスポーツコーナーかなど、開催メーカー側が選択することができるようになるという。eスポーツコーナーは現状では北側に位置する9ホールより11ホールに設置する方針だが、出展メーカーの要望をもとに検討の後に決定し、4月より正式に出展メーカーの募集を開始する。
また動画配信についても、視聴者が多かったことから昨年の拡大方向を維持し、niconico、Twitch、中国のDouyuをはじめ、OPENREC.tvやFRESH!、ESL、Twitter、YouTubeなどでも番組配信を拡大していく予定。
この他の主なトピックスとしては、VR/ARなど最新技術を取り扱ったコーナーが今年も強化され、アーケードマシンなどの出展も可能となった。アミューズメント施設でしか楽しめない新しい体験を得ることのできるマシンなどがズラリと出展される場ができるかもしれない。
また、「TGS公式アプリ」は、今年はネイティブベースのアプリに進化して、表示速度の高速化、通信環境に左右されない読み込み速度の確立、マップをより見えやすく表示させるなどの改善が行なわれる予定となっている。さらには「みんなの盛り上がりを共有する」というSNSのような機能も組み込まれるようだ。ただし会場では禁止事項として「歩きスマホ、自撮り棒の使用禁止」が盛込まれることになるので、気をつけたいところ。
今回の発表は、基本的には出展メーカーへのアピールの場であったため、「eスポーツの強化」や「VR/ARコーナーの強化」といったこれまでの流れを踏襲した発表で留められていた。4月に具体的な発表を再度行なう予定ということで、具体的な展開の発表が楽しみなところだ。