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「戦場のヴァルキュリア4」、敵となる帝国の将兵やバトルシステム、兵科を詳しく解説
2017年12月27日 10:00
- 2018年3月21日 PS4版発売予定
- 2018年夏 Nintendo Switch版発売予定
- 価格:
- 【PS4版】
- 7,990円(税別、通常版)
- 12,990円(税別、メモリアルパック)
- 【Nintendo Switch版】
- 未定
セガゲームスは、プレイステーション 4/Nintendo Switch用アクティブ・シミュレーションRPG「戦場のヴァルキュリア4」のゲーム情報第2弾として、主な登場人物やバトルシステム、ユニットの情報を公開した。
「戦場のヴァルキュリア」シリーズは、手書きの水彩画のような温かみのあるグラフィックスを実現した表現「CANVAS(キャンバス)」と、戦略とアクションが融合した戦場を体感できるシステム「BLiTZ(ブリッツ)」を基幹システムとして採用し、戦争という極限状態が織りなす様々な人間ドラマを描いたアクティブ・シミュレーションRPG。
2008年にPS3用ソフトとして初代「戦場のヴァルキュリア」が発売され、ワールドワイドに大ヒットを記録。2009年にはTVアニメ化もされ、多くのユーザーを獲得した。2010年にはPSP用「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」が、2011年にはPSP用「戦場のヴァルキュリア3」が相次いで発売された。さらに2016年にはPS4用「戦場のヴァルキュリア リマスター」が発売されている。
今作では雪に閉ざされた極寒の戦場を舞台に、美麗なグラフィックスで熱いドラマが展開する。
個性的な帝国側のキャラクターを紹介
今回は、帝国首都を目指すクロード達を悩ませ、立ちふさがる一癖も二癖もある帝国の主要な将兵たちを紹介したい。
クライマリア・レヴィン(CV:ゆかな)
帝国科学院 特務試験部隊 X-0“ゼクス・オウル”所属。 階級は特務大尉。驚異的な能力を持ち、戦車すら一撃で破壊する力を持つ「ヴァルキュリア」。
実験体としての生活を強いられ、まともな人間関係を築けなかったため、人との関係を持つのが苦手。一見冷血・冷酷・寡黙だが、ゼクス・オウルに配属される直前までヴァルキュリア実験施設にいたため精神的には幼く、感情をあらわにしてしまうことも。
実験体から脱し、まっとうな人間として扱われた者もいる中、長く実験施設に居続けたため強い劣等意識があり、誰かに必要とされることや、人の温かさを求めている。
吹雪と共にあらわれ、吹雪と共に去っていくことから、「吹雪の魔女」として戦場の伝説的に語られる存在でもある。実験施設時代からの友達である、フェンリルという狼を連れている。
フォルセ(CV:石川界人)
帝国科学院 特務試験部隊 X-0“ゼクス・オウル”の作戦参謀で特務大尉。どんな時も冷静で、物怖じしない精神の強さを持った自信家。
クールかつドライに物事を判断し行動するが、相手が自分の予想の上をいくなどすると、気分がノってきて周りが見えなくなることも。常に自分が正しいと思っており、とことん 突き進む意志の強さがある。
足が不自由なため直接戦闘に参加することができないが、フォルセの才能を高く評価し“ゼクス・オウル”へと誘ってくれたベルガーには、自分と似た怜悧で合理主義的な考えを持っていることも含めて一目置いている。
クラウス・ヴォルツ(CV:東地宏樹)
帝国軍 独立愚連隊 通称“アオスブルフ”隊長。中佐。
面白ければすべてよし、小事にはこだわらない性格だが、大事と直感したものにはとことんこだわるなど、旺盛な好奇心に素直に従う。直感と自身の嗅覚を信じて即断し行動するので、往々にして失敗し短絡的と取られがちだが、それで大きな成功も収めてきており、彼自身の魅力にもなっている。
幼くして母を亡くし、町の人々の庇護のもとで育ったため、帝国に暮らす人々を守るという気持ちが強く、祖国を守るという強い信念につながっている。戦場で出会ったクロードたちE小隊を“運命の女(ファム・ファタール)”と呼んで執拗に追い回す。
ベルガー(CV:速水奨)
帝国科学院 技術開発局局長。特務試験部隊 X-0“ゼクス・オウル”主管。
帝国の求めに応じてさまざまな兵器を開発してきた、帝国科学院の最高幹部。かつて帝国に併呑された国の貴族であり帝国への愛国心は皆無だが、幼少より科学技術への興味を持ち、その技術力を軍に買われるかたちで帝国から資金を調達して、自らの研究を続けている。持ち前の政治力の高さとしたたかさ、家名も手伝って軍における地位を確立、名声を獲得した。将官クラスの特権があり、彼直属の特務試験部隊“ゼクス・オウル”を自由に使い、戦場で好き勝手している。
ニコラ・グレフ(CV:大空直美)
帝国科学院 特務試験部隊 X-0“ゼクス・オウル”所属の特殊隊員。
キアラと同時期にベルガーに引き取られ、帝国の研究機関で幼いころから姉妹のように育てられた。ベルガー直属の親衛隊的な存在で、ベルガーの敵を抹殺する任務に就く。
度重なる“調整”により肉体を強化されてきたため、半ば精神は壊れており、人間らしい物の考え方は欠如している。他人をいたぶるのが好きなサディスト的な性格であるが、直接的な暴力は振るわず精神的に追い詰める陰湿なタイプ。
キアラ・ロジーノ(CV:藤井ゆきよ)
帝国科学院 特務試験部隊 X-0“ゼクス・オウル”所属の特殊隊員。
ニコラとともにベルガーに引き取られ、帝国の研究機関で姉妹のように育てられた。ベルガーに対しては従順でどんな命令にも素直に従うが、ベルガーは恩人であり“父”であるため、それは当然のことと考えている。また、従わなければ、厳しい“調整”が待っている。“父”であるベルガーに認められたい、捨てられたくないという思いが強く、時に身勝手な行動をとることも。他人をいたぶるのが好きなのはニコラと同様だが、キアラは直情的で容赦なく肉体への暴力を振るう。
バトルシステム「BLiTZ(ブリッツ)」を使いこなせ
本作には、独自のバトルシステム「BLiTZ(Battle of Live Tactical Zone systems)」(ブリッツ)が存在している。ここではメインストーリーの進め方や、基本的なシステムについて説明する。
〇 「エピソード」を選択して進むブックモード
本作は、手帳に書かれた「エピソード」を選択することで物語が進んでいく。「NEW」というマークが付いたエピソードを選択すると、新しいエピソードを読むことができる。また、地図が表示されているものを選択すると、戦闘エピソード(バトル)を始めることができる。
〇 戦闘の準備を整える「ブリーフィング」
ブックモードで戦闘エピソードを選ぶと、バトルに入る前にブリーフィングが行なわれる。ブリーフィングでは作戦内容の説明があり、次に出撃させるキャラクターの選択と登場位置(初期位置)を決めることができる。
〇 コマンドモードとコマンドポイント
バトルが始まると、地形や味方キャラクターの位置が画面に表示される「コマンドモード」に切り替わる。味方のターンになると、まずコマンドモードになり、マップの全体状況と味方キャラクターの位置を確認し、地形や敵の位置を見ながら行動させたいキャラクターの選択を行なえる。
1人のキャラクターを動かすとコマンドポイント(CP)を1消費する。CPが0になると敵のターンに移行する。敵もCPを持っており、同じようにCPを使って行動してくる。敵のターンが終わり、味方のターンに戻ると一定量のCPが回復する。バトル中には状況に応じてイベントが発生することもある。
〇 アクションモードとAP(アクションポイント)
コマンドモードでキャラクターを選択すると、そのキャラクターを動かす「アクションモード」へ移行する。アクションモードでは、選択したキャラクターを方向キー、または左スティックで自由に行動させることができる。
アクションモード中に移動できるのは、コマンドモードで指定したキャラクターだけで、それ以外の味方と敵は基本的に停止している。キャラクターは動くために行動力を示すアクションポイント(AP)を消費する。プレーヤーはAPのぶんだけキャラクターを移動させることができる。
うっかり敵の正面に移動すると、自分のターン中にも敵から猛烈な迎撃を受けることになる。さらに本作では敵に見つかってしまうと、新兵種「擲弾兵(てきだんへい)」からの榴弾による迎撃も行なわれる。榴弾による迎撃では直接見えていない位置からも攻撃されるため、注意が必要だ。
〇 アクションモード中の攻撃
敵への攻撃は1回の行動中に、1度だけ可能になる。アクションモード中に「R1」ボタンを押すことで、画面が「ターゲットモード」に切り替わる。画面が切り替わったら、照準を敵に合わせて攻撃する。攻撃が終わった時に、狙った敵が生きていると反撃をしてくる。
攻撃の際、照準に示されている外側の円は、その中に弾丸が飛んでいくことを表している。敵が円の中に収まるように狙おう。また、兵士の頭部など、弱点に弾丸が当たると大ダメージを与えることができる。画面上には何発命中させれば敵が倒せるかが「撃破弾数」として表示されるので、うまく照準を合わせて敵を倒そう。
〇 回復とラグナエイド
歩兵のキャラクターは、毎ターン一定量自動でHPが回復する。しかし、大きなダメージを受けてしまった場合には、すぐに回復しなければ危険な時もある。そんな時には、保形のキャラクターが持っている「ラグナエイド」を使って回復させることができる。支援兵のキャラクターが持っている「蘇生ラグナエイド」はより大きな効果が期待できる。
〇 瀕死と死亡と衛生兵
敵から攻撃を受けてHPが0になると、そのキャラクターは「瀕死」状態となる。瀕死になったキャラクターは一切の行動ができなくなる。さらに瀕死状態のキャラクターは、そのまま3ターン放置したり、敵に接触されてしまうと一部のキャラクターを除き「死亡」したことになり、2度と使えなくなってしまう。
死亡するのを防ぐためには、瀕死となって倒れているキャラクターに、別の味方のキャラクターが接触して救助する必要がある。救助すると「衛生兵」が現われて、瀕死のキャラクターを後方に撤退させてくれる。撤退したキャラクターは次のターンからまた登場させることができる。
〇 瀕死の状態から使える最後の行動「ブレイブ」
本作から、新しい行動の選択肢として「ブレイブ」が使えるようになる。キャラクターが敵の攻撃で瀕死になった際、不屈の闘志で立ち上がり、最後に何かひとつ行動ができる場合がある。これをブレイブと呼ぶ。最後にできる行動は「立ち上がる」(敵ターン時は「反撃」)、「託す」の2種類があり、タイマーが表示されている間に行動を選択できる。
「立ち上がる」は一定時間(APIゲージ分)無敵で移動することができるようになり、1アクション行なうことができる。
「託す」は最も近い味方の能力を上昇させ、CPを1回復させる。上昇する能力は、瀕死になったユニットの兵科によって異なる。状況に応じた行動を選択して、そのキャラクターの遺志を引き継いでいく。
〇 拠点について
戦場には様々な恩恵を受けることができる「拠点」と呼ばれる場所がある。味方の拠点の周囲では、防御力やターンごとのHPや弾薬の回復量が上昇する。また、待機しているキャラクターや撤退したキャラクターを増援として呼ぶこともできる。
中央にある旗の周囲で防衛している敵をすべて撃破してから旗に近づくと、敵の拠点を占拠することができる。
能力の異なる複数の兵科を使いこなそう
〇 偵察兵
機動性を重視した、全兵科の基本となる兵科。
APが非常に多いため、移動力に優れており、広範囲をカバーできるのが特徴。他の兵科に比べて潜伏状態の敵を発見できる距離が長く、その名の通り偵察に威力を発揮する。ライフルを装備している。ライフルは射程がある程度長く精度も高いが、威力自体はそれほど高くない。
〇 突撃兵
偵察兵による情報収集を受けて戦線を拡大していく、対歩兵の戦闘能力に優れた兵科。全線で火力が集中するため、偵察兵に比べて重装備。マシンガンによる高い対人攻撃力を生かした攻撃、迎撃が可能。マシンガンは連射で弾が散らばりやすいため、全弾が当たりやすい接近戦になるほど、より突撃兵の特性が発揮できる。
〇 支援兵
前線での回復や補給に優れた兵科。戦車や土嚢の補修、地雷の除去などを行なうことができる。前線でも瀕死の兵士を蘇生させることができる「ラグナエイド」を持ち、弾薬の補充を行なうこともできる。
〇 対戦車兵
戦車の撃破に優れた兵科。対甲能力の高い対戦車槍を装備し、基本的には歩兵で唯一戦車を撃破できる。また榴弾など、爆風攻撃に対しての耐性を持っている。
対戦車槍の射程距離は比較的長いものの精密射撃には向かないため、接近しないように注意する必要がある。
〇 狙撃兵
遠距離狙撃を主任務とする兵科。1発必中のスナイパーライフルを装備し、射程を生かして遥か遠くの敵兵に反撃を受けずに攻撃することができる。反面、機動力には乏しく、防御力も低いため、他の兵科よりも大きいダメージを受けやすい。
狙撃兵の射撃画面はスナイパーライフルのスコープとなり、長距離からの精密射撃が可能。外れるリスクが高い反面ダメージの大きい頭部を狙うか、ダメージは低めながら確実に当たる胴体を狙うかはプレーヤー次第。
〇 擲弾兵
擲弾砲(迫撃砲)を装備し、曲射による榴弾攻撃を行なう兵科。偵察兵が情報収集し、視線が通らない遮蔽の向こうから擲弾兵が攻撃するといったことも可能で、自身の視線が通らなくても迎撃することもできる。また、擲弾は爆風で範囲を攻撃できるため、遠距離から土嚢を破壊するといった使い方もできる。
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