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【特別企画】「BLESS」、新種族マスクと新職業レンジャーをレビュー
小動物のように可愛いマスクで、超強力遠隔アタッカーをプレイ
2017年12月18日 12:00
ゲームオンは、サービス中のWindows用MMORPG「BLESS」において、12月6日に新種族「マスク」と新職業「レンジャー」などを含む大型アップデート第1弾を実装した。このレポートでは、このアップデートで登場した、新しいプレーヤーキャラの「マスク」と、新職業「レンジャー」のインプレッションやスキルの概要などについてお届けしたい。
キュートな新種族「マスク」
マスクは動物のような耳と尻尾を持つ小動物系の亜人種。大人でも人間の子供程度の背丈しかなく、大柄な種族が多い「BLESS」では異色の存在だ。マスクのキャラメイクは、体毛がある獣タイプと、皮膚が露わになった人間タイプの2種類から選択できる。どちらのタイプでも耳は、ウサギ風、リス風、たれ耳などで、ライオン風やキツネ風といった尻尾が付いている。人間タイプで耳が髪の毛に隠れるようなデザインで作ると、小さな子どものような外見になる。
ただ、人間タイプで作る時も口や鼻の造形は、三ツ口の獣っぽさが残った雰囲気になるので、どちらかというと体毛のある獣風に割り切ったほうがかわいい感じに作れる気がする。筆者としては、顔の途中にリスっぽい切り返しが入った獣タイプがおすすめだ。もしマスクでプレイするなら、移動中のジャンプの挙動には注目して欲しい。手足をばたつかせて、バランスを取りながらのジャンプは、体格差に負けず一生懸命頑張っている感が出ていて癒される。
ちなみに他種族と違って、マスクにはハイロン、ユニオンでのキャラメイクに差はない。これは、他の種族が色々な事情で2つの勢力に分かれた異種族であるのと違い、マスクはどちらも同じ「バン・セン」という港町をスタート地点に持つ同族だからだ。
独自の機械文明で駆動する機工都市バン・セン
マスクの拠点都市「バン・セン」は、大陸の北東に位置するツリペリボスト海峡にある港町だ。マスクは他の大陸からこの地へ移住してきた異民族という設定なので、街はどこか異郷の面持ちがある。BGMもエスニック風で、他の街とはまったく趣の違う雰囲気の曲となっている。
町の中央には「ルダ」という動力炉がある。遠くからでもまぶしい輝きを放って燃え盛っている巨大な岩のようなエネルギー源が中央に据えられており、そこから巨大なパイプで都市のいたるところにエネルギーが送られている。
だがこのルダという動力源は、石炭のように燃やすと黒煙や灰がでるそうで、あまりクリーンとは言えない。街にはあちこちに煙を吹いている煙突があり、街中にはネズミやシロアリなどが出没していたりと、さほど清潔な都市ではない。下層には廃棄物がたまった危険な場所すらある。
多層に分かれた町には、多くのエレベーターやケーブルカーが張り巡らされていて、プレーヤーもそれらを利用して街を自由に移動することができる。
マスクたちがかつて暮らしていた場所はすでに人が住める状態ではないらしく、しかも、その原因を作ったのはマスク族自身。マスク族がかつて開発して使っていた、「彼等」と呼んでいる何かが旧大陸を崩壊させた。それを開発することは、今はタブーとなっているようだ。
街1番の優良企業に入社できたと思ったら?
そんなバン・センを舞台にするマスクの序盤クエストは、ハイロンもユニオンも登場人物が違うだけで、基本の流れは同じだ。プレーヤーが操作する主人公は、旧大陸で発見された生き残りとしてバン・センにやってくる。
仕事を探していた主人公は、ハイロン側ではゴールドキー商会、ユニオン側ではホワイトスプリング商社というどちらもバン・セン屈指の有力企業の社長に腕を見込まれ、社員として雇用されることになる。
ゴールドキー商会の社長ムカカは、ゴージャスな飾り羽の付いた服を身に着けた紳士。非常に礼儀正しく、礼儀がなっていない主人公に対しても鷹揚にふるまってくれる。ホワイトスプリング商社の社長チタタは、ごつめのコートを着込んだ朗らかな女性。身分の割には気安い性格で、頼りになるお姉さんという感じだ。
晴れて正社員となった主人公の最初の仕事は、廃水処理上に出たという怪物の調査。現地に向かうと、なぜか関西弁を放す廃棄物処理班長ポポクルが、怪物の説明をしてくれる。ここには、濾過前の汚水がたまっており、生物が住めるはずがないという。
早速汚水を調査しに向かうと、なんと生物ではなく「ジト1000型」という甲冑をつけたロボットが飛び出してくる。報告に戻ると、ハイロンならおなじみのマティアス・ハビヒッツが、ユニオンならこちらもおなじみのドン・チコが、バン・センの支配者である議長ガガトと共に待っている。
先ほどのロボットは、ジト博士という研究者が作ったことがわかり、主人公は、大陸の重要人物と共に研究室に赴くことになる。序盤の結末はぜひ実際にプレイして目の当たりにしていただきたいので伏せるが、結果として主人公はバン・センから出ていかなくてはならなくなる。ヒエラコン、スペチアに向かった後は他種族と同じストーリーが展開していくことになる。
しかし、マスクを使っていると、頼りなさそうだと不安がられることがよくある。エルフやループスではついぞ見かけなかった細かい反応の違いは、いかにもストーリーが売りの「BLESS」らしいこだわりだ。ちなみに、1度首都に向けて旅立つと、バン・センにはレベリング中には戻れなさそうなので、思い残すことなく街を堪能してから外に出たほうがいい。
強力な先制攻撃で、気付かれるよりも早く敵を倒すレンジャー
新職業「レンジャー」は、弓と爆弾を使う遠隔のアタッカー。公式サイトの説明には「遠距離武器の利点を最大限に活用し、敵に気付かれる前に先制攻撃を行なうことができる。また、トラップを利用したスキルで敵をほんろうし、足止めや毒効果の付与など多彩な攻撃が可能」と書いてある。
レンジャーには発射に時間がかかるが非常に強力な溜め攻撃が複数ある。例えば、初期スキルの1つである「ブルーデントショット」は、最大1段階までゲージを貯めることでダメージが増加する。動きながら貯められるので、引き狩りなどにも使える便利なスキルだ。また「スナイプショット」は移動することができないが、最大3段階まで溜めた力で激烈な破壊力を生み出す。
そんな強力な技を持つレンジャーだが、打たれ弱いので敵に近づかれないよう注意を払う必要がある。相手を一定時間拘束する「ウェッジアロー」や、敵の移動速度を低下させる「マーキングスロー」、敵を1秒間気絶状態にする「ナーヴショット」、敵をノックバック&転倒させる「ローリングショット」など、スキル習得の序盤から中盤にかけては相手の行動を阻害する多彩なスキルを習得できる。
また、他のクラスにはあまりない特徴として、地面設置型のスキルを多数持つことがある。「ハンティングトラップ」は設置された罠を踏んだ敵にダメージを与えつつ、移動速度を低下させる。「グラビティトラップ」は罠の周辺に入った敵すべてを2秒間上空に吹っ飛ばす。「ボムトラップ」は爆弾を設置して、踏み込んだ敵にまとめてダメージを与える。
これら設置型のスキルは、事前にマウスで設置したい場所にマーカーを置いてから敵を誘導する。設置してから罠が発動するまで、数秒間のラグがあるので、真後ろを追いかけてくるような敵にはやや使いづらい。
ほかにも、ターゲットに11本の矢を矢継ぎ早に叩き込む、爽快感あふれる「速射」や、敵に出血ダメージを与えた後背後にジャンプして離脱する「ダークボディー」などレンジャーらしいかっこいい技もいろいろとそろっている。
連鎖スキルは、ダメージや命中率を上昇させる技が中心だ。その中にある「カモフラージュ」という連鎖スキルがある。10秒間行動せずにいると自動的にハイド状態になり、ハイドが解除されるときに10秒間ダメージが増加するという技なのだが、ハイド状態になるとドラムが利いたBGMに切り替わり、やや騒々しい。カットシーン中にも発動して、しっとりしたシーンをドラムベースの緊張感あるBGMが邪魔してしまうので、用事がないならカットシーンが入りそうなシーンでは外しておくことをおすすめしておく。
レンジャーは対人でも後方から味方をがっちり援護
実際のパーティプレイでは、レンジャーは火力の要として頼りになる存在だ。「カーストラ攻防戦」のような対人コンテンツでも、後方から強力なスキルでライン戦を援護できる。マスクのレンジャーは現在大増殖中ではあるが、小柄な体躯から放たれる爽快感のある攻撃は、プレイしていても心地いい。
対人戦では、遠距離攻撃を活かして高い場所から門に押し寄せた敵を狙ったり、味方が狙っている敵の足止めをしたりと、スキルを存分に振るうチャンスがある。突っ込んでくるバーサーカーに打たれ負けても、リベンジのチャンスは十分ある。
12月20日のアップデートでは、10人用の高難易度ダンジョンなどのコンテンツが実装される。
バン・センでも日々新しいマスクが旅立ちの時に備えている。冬休みも近づいたこの機会に、愛らしい新種族の遊び心地を試してみてはどうだろう。
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