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「サカつく」から「D×2 真・女神転生」まで、セガゲームスがスマホ用新作をガンガン発表!

ことばを使って敵を攻撃するRPG「コトダマン」を一足先にプレイ!

11月21日 開催

会場:秋葉原UDXシアター

 セガゲームスは11月21日、秋葉原のUDXシアターにてスマートフォン向けの新作タイトル発表会を開催した。会場には数多くの取材陣が詰めかけ、その関心度の高さがうかがわれた。

 最初に登壇したのは、セガゲームスの代表取締役社長COOの松原健二氏。「以前はセガネットワークスだったが、現在はバーチャルカンパニーを統合し、それぞれのスタジオが持つ力を最大限に発揮してお客様に素晴らしいコンテンツを届けたい」と短く挨拶。続いて取締役CSOの岩城農氏が登場し、司会進行を務めた。

「D×2 真・女神転生リベレーション」に、待望の続報アリ!

 岩城氏から最初に告げられたタイトルは、東京ゲームショウで発表され期待の高まる「D×2 真・女神転生 リベレーション」。ここでチーフプロデューサーの山田理一郎氏がステージに招かれ、詳しい説明を行なった。まずは、追加情報として8人の登場キャラクターとレアリティ★5の悪魔が新たに公開され、それに続けて実機でのデモプレイが披露された。

ゲーム概要や悪魔などが紹介され、その後に実機でのバトルが演じられた。東京ゲームショウでは秋葉原が選ばれたが、今日は第3章の舞台となる九段下を戦闘場所として選択

 その後“スペシャルニュース”と題し、驚きの報告が行なわれた。1つ目はAR機能を利用するとその場に召喚したかのように、悪魔がスマートフォン内に表示されるというもの。ステージでは、山田氏がスマートフォンを操作して召喚した悪魔を岩城氏がなでるというデモンストレーションが披露され、会場からは驚きの声が上がっていた。

“AR機能鋭意開発中!”とのスライドと共に、実際に悪魔を召喚する実演も行なわれた

 2つ目のスペシャルニュースは、「D×2 真・女神転生 リベレーション」の世界配信決定報告。世界各国から「海外配信はするのか?」といった質問が届いたり、公式Twitterアカウントに日本語以外での反応が多かったことを受け、なるべく早く全世界レベルでの公開を目指すとのこと。それに先駆けて本日より、台湾・香港・マカオにて事前登録受け付けを開始したことが明かされた。日本では11月10日から事前登録キャンペーンが始まっており、現時点で既に15万人ぐらいの規模になっているそうだが、「まだまだ募集中なので日本のファンもどんどん登録してください」とメッセージを残し、最初のステージは終了となった。

世界配信が決定したということで、世界のユーザーに向けてリリース日を巻いて巻いて発信していこうという意気込みで鋭意制作中だという

新規タイトルは、f4samuraiのオリジナルRPG最新作「ワンダーグラビティ」

f4samuraiの金氏(左)と岩城氏(右)

 次に取り上げられたのは、まったく新しいタイトルとなる「ワンダーグラビティ ~ピノと重力使い~」。これは、「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」や「オルタンシア・サーガ-蒼の騎士団-」、「アンジュ・ヴィエルジュ~ガールズバトル~」を開発した、f4samuraiのオリジナルRPG最新作だ。ここではf4samuraiの代表取締役CEO金哲碩氏が登壇し、その内容を解説した。

 舞台となるのは、大陸も海も無い、高大な空で生きる人々の世界。主人公のヒューゴは、行方不明だった父親からの手紙が届いたことがきっかけで重力使いとなり、冒険へと出ることになる。各キャラクターを演じる豪華声優陣だけでなく、脚本原案を「仮面ライダー電王」などを手がけた小林靖子氏、サウンドに「クロノトリガー」などの楽曲を制作したプロキオン・スタジオを起用。オープニングアニメーションはスタジオM2が担当するなど、制作陣にもそうそうたる顔ぶれが並んでいるのも特徴だろう。

 配信予定は2018年となっているが、12月3日に新宿で開催されるf4ファンフェスにて続報が発表されるということなので、気になる人はぜひ出かけてみてはいかがだろうか。

“重力使い”については、スライドで簡単に説明が行なわれた。しかし、詳細はゲームがリリースされるまで待たなければならないようだ
主人公ヒューゴを村瀬歩さん、相棒のニールに内山昴輝さん、ヒューゴたちを乗せるシップのパイロット・ノンカ役には佐藤利奈さん、その相棒ティアには悠木碧さんなど、登場キャラクターには豪華声優陣を起用している
f4ファンフェスでは、GvGも「当然あります」とのことなので、ファンとしてはますます期待度が高まるだろう

「正統派「サカつく」の面白さを、スマートフォンで手軽に!!」をコンセプトに開発中の「プロサッカークラブをつくろう! ロード トゥ ワールド」

チーフプロデューサーの山田氏(左)と岩城氏(右)

 3タイトル目として発表されたのは、「プロサッカークラブをつくろう! ロード トゥ ワールド」。本作ではチーフプロデューサーを務める山田理一郎氏が、見た目「サカつく」仕様で登場し、「D×2 真・女神転生 リベレーション」に続き作品概要を説明した。

山田氏は余談として、セガ入社面接時に「好きなセガサターンのゲームはなんですか?」と聞かれ、「サカつく」、「デビルサマナーソウルハッカーズ」と答えたところ、現在この2本の流れを汲むタイトルを手がけることになり、「なんて夢のある会社だろう(笑)」と思ったそうだ

 元々は“つくろう”シリーズという、セガを代表するスポーツ育成シミュレーションタイトル。コンセプトとして“正統派「サカつく」の面白さを、スマートフォンで手軽に!!”と打ち出し、クラブ全体を育てながら世界に向かっていくという「サカつく」シリーズならではの面白さを手軽に味わえるタイトルとして制作中とのこと。来年は、世界にチャレンジするサッカーの一大イベントであるワールドカップがあるので、シリーズ初となる世界同時展開も決定。リリースは2018年春と若干先になるが、「楽しみに待っていてほしい」と力強く述べてステージを後にした。

“Jから世界へ”というキーワードには複数の意味を込めているので、山田氏は非常に気に入っているとのこと

セガゲームス完全新作は、“ことば”を使ったRPG!

プロデューサーの中村氏(左)と岩城氏(右)

 発表会の最後は、完全新作タイトル「共闘ことばRPG コトダマン」。プロデューサーの中村たいら氏が登場し、「世界観やキャラクター性が重要視される現在のスマートフォン向けゲーム市場に対し、もう1度ゲーム性と遊びで勝負するタイトルをぶつけた」と説明。そのゲームシステムは、友達4人で“ことば”を作り攻撃するというものだった。

【「コトダマン」PV】
PVでは、本作のコンセプトやシンプルな中にある奥深さなどが紹介され、会場からも「これはほしい」との声が漏れていた

 ここで、中村氏を始めとした制作スタッフ4人が、実際にプレイを披露。画面中央には複数のことばがあらかじめ配置されており、各プレーヤーは順番に画面下に表示されたひらがなを空いている場所にドラッグ&ドロップしていく。制限時間終了後、完成したことばの並びから意味あることばがピックアップされ、それが敵への攻撃となりダメージを与える仕組みだ。文字で表すと面倒に思えるが、実際にプレイすると直感的に遊べるのが面白いところ。

「きんり×××く」(×は空白部分)と、ことばが配置されているので、開いている場所へことばを移動させ「きんりんぎくう」に。この中には「金利」「近隣」「リン」「稟議」という4つのことばが入っているので4コンボとなり、敵にダメージを与えるというルールだ

 さらに、配信前にすでに「ウルトラマン」などとの大型コラボレーションが決定したとの情報が語られたほか、「コトダマン」のアカウントをフォローすることでユーザーも開発者になることができるだけでなく、スタッフロールに名前が載ることも公表された。ゲーム制作者の一員としてスタッフロールに名前が載るという機会はレアなので、そのようなチャンスを虎視眈々と狙っていた人は即フォローしよう! 最後に、11月21日から始まった事前登録についての説明が行なわれ、新作発表会は終了となった。

「ウルトラマン」シリーズ、「新日本プロレスリング」、そしてセガから3キャラクターがコラボレーションすることや、事前登録についても発表された

 事前登録では、事前登録者数が1万人を突破すると、「ウルトラマンシリーズ」の「バルタン星人」が参戦する。

・1万人突破:バルタン星人コトダマン化&「虹のコトダマ」100個(ガチャ1回分相当)
・2万人突破:???コトダマン化&「虹のコトダマ」200個(ガチャ2回分相当)
・3万人突破:???コトダマン化&「虹のコトダマ」300個(ガチャ3回分相当)
・4万人突破:???コトダマン化&「虹のコトダマ」400個(ガチャ4回分相当)

体験会で実際に「共闘ことばRPG コトダマン」をプレイしてみた

 発表会終了後に開催された体験会にて「共闘ことばRPG コトダマン」を体験プレイすることができたので、そのレポートを簡単にお届けしよう。

 今回は4人での体験プレイということで、1人がルームを作成し、ほかの3人はそこへ参加する形となった。難易度を選択し、4人の準備が整ったところでゲームスタート。最初の敵で表示された文字は“×めがど×××”(×は空白部分)。セガゲームスのゲームということで「メガドライブ」が頭に浮かぶが、それに関することばはラインアップされていないため、色々考慮して最初の空白に“よ”を配置した。ほかの3人はそれぞれ“り”“ん”“く”を選択し、最終的に“よめがどりんく”となり、4つのことばができて4コンボを達成。敵を倒すことができた。

最初のターンに“よ”を1文字目に配置。残り3カ所にも3人がそれぞれ文字を置き制限時間が来ると、ゲームがことばを自動的に判別して連鎖などの処理をしてくれる

 感覚を掴んだところで、ボスとして「バーチャファイター」より結城晶と、「ソニック」シリーズからソニックが登場! 今度も4人でワイワイと相談しつつ上手にことばを選び、撃破に成功した。

 手軽にプレイできて、どんなユーザーにとってもほぼハンデがないと思われる“ことば”を題材にしているので、老若男女を問わずに楽しく遊べたというのが体験会での感想だった。実際、体験会で集められた4人は年齢性別もバラバラだったものの、誰も悩むことなくプレイできていたので、リリースされれば幅広い層からの人気を得られそうだと感じた。

ボス戦では“さく×××せ×”と表示され、4人で「サクラ大戦」を完成させたいと会話をしていたのだが、それが叶わなかったのが残念だった