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「信長の野望・大志」、「志」システムの詳細とAIの違いを紹介!

武将ごとに変わるプレイ感、AIが行動する際の傾向などを公開

11月30日 発売予定

【価格】

通常版:
8,800円(税別、PS4・Nintendo Switch版)
9,800円(税別、PC版)
TREASURE BOX

12,800円(税別、PS4・Nintendo Switch版)
13,800円(税別、PC版)

 コーエーテクモゲームスは11月30日発売予定のプレイステーション 4/Nintendo Switch/PC用歴史シミュレーションゲーム「信長の野望・大志」において、「志」システムによる各大名の違い、AI操作時の傾向の違いについての最新情報を公開した。

 今回は「本願寺顕如」、「松本久秀」、「浅井長政」を例に挙げて紹介。「志」システムは大名家の特性を際立たせ、その戦略に多様性を与えるもの。プレーヤーはプレイする大名の特性を理解し、独自の戦略を練る必要がある。

 また、NPCとしてAIが操作する敵大名も「志」システムがもつ特性を利用しながらAI同士が作用しあい、各々の価値判断を下して勢力の維持、拡大を行なう。

「往生極楽」、本願寺顕如の志

 一向宗を束ねる宗主である「本願寺顕如」の志は「往生極楽」。ほかの武将と一線を画したこの志は、全国に配置された「寺」を起点に内政や合戦において効果を発揮する。

 内政面では「寺」の存在する拠点の兵糧収入が増えるほか、「商圏」の独占にかかる金銭負担が減る。加えて独占した「商圏」の成長速度が早まるため、独自に商圏を独占して経済基盤を構築することで優位に立てる。

 合戦面では、周辺に寺のある郡で合戦を行なうことで特性の「門徒参戦」の効果が発動。顕如の軍勢に多くの門徒が合流し、兵数が一時的に増加する。しかし農兵が戦死しやすい「南無阿弥陀仏」の特性も発動してしまう。

敵大名としての顕如

 敵大名としてAIが操作する顕如は、織田家を敵視する傾向がある一方で鈴木家、武田家、浅井家、朝倉家といった武将家と友好な関係を築こうとする。史実の通り中部~近畿圏における勢力関係の要として、「信長包囲網」の一翼を担う。

 また、自身と敵対する勢力に対して「進者往生極楽」の特性を発揮。その勢力の民忠を下げ、安易に宣戦してしまうとプレーヤー拠点の基盤を揺るがすことにつながる可能性がある。さらに侵攻する際にも「退者無間地獄」の特性が発揮され、籠城や包囲戦に強く厄介な敵となるだろう。

特性効果説明
一向一揆門徒参戦寺のある戦場で決戦すると兵数が一時的に増える
進者往生極楽合戦中の敵勢力の民忠が下がる
退者無間地獄籠城戦で士気が下がりにくくなり、攻城戦で包囲の威力が上がる
南無阿弥陀仏農兵の死亡率が上がる
寺領保護寺のある拠点の兵糧収入が増える
寺のある拠点に所属する商圏の独占費用が減る
布施独占している商圏の成長速度が上がり、特殊商圏の金銭収入が増える
座の代償商圏の投資費用が増える

「乱世の梟雄」、松永久秀

 主君織田信長を3度裏切った松永久秀の「志」は「乱世の梟雄」。天下の大悪人とも呼ばれたが、今作ではそのような側面だけでなく別の顔にもスポットを当てて「志特性」を用意した。

 従来シリーズのイメージに近い久秀の特性として用意された「天下三悪事」は、外交関係の改善や”手切れ”を起こした場合でも相手勢力の心証を悪化させない「二枚舌」、戦中で大仏殿を焼き払った故事(諸説あり)などの寺社勢力を意に介さない姿勢から生まれた周辺に寺のある拠点の「商圏」独占費用を軽くする「大仏殿放火」などがある。

 また一方の志特性である「天守の創始」では、久秀の別の顔を取り上げている。健康に気を遣っていたという逸話から自勢力の家臣たちの寿命を引き上げる「房中術」、築城名人だったことから籠城戦における敵への反撃の威力を上げる「多聞づくり」の効果を有する。

 しかし、民忠のコントロールにおいて難易度が高い。「天下の大悪人」と「吝嗇」という効果には自拠点の民忠を下げやすく、敵対勢力の拠点の民忠を上げてしまう短所が存在する。民忠の低下は「一揆」の発生につながり、拠点人口の増減にも影響を与えてしまう。

敵大名としての久秀

 敵大名としての久秀は、様々な勢力と対等に付き合おうとする姿勢に特徴が現われる。友好関係や同盟関係であったとしても自身の目標に対して障害となった場合は抵抗なく手切れを起こすため、接近する際には注意が必要な勢力となっている。

特性効果説明
天下三悪事二枚舌親善の効率が上がり、同盟を破棄しても他勢力の心証が下がらない
弑逆者攻城戦で包囲を続けると敵勢力の戦意が下がる
大仏殿放火寺のある拠点に所属する商圏の独占費用が減る
天下の大悪人合戦中の敵勢力の民忠が上がる
天守の創始房中術家臣の寿命が延びる
多聞作り籠城戦で強攻に対する反撃の威力が上がる
天地に通ず籠城戦で士気が下がりにくくなり、攻城戦で包囲の威力が上がる
吝嗇勢力の民忠が下がる

信頼の厚い武将、浅井長政

 浅井長政の志は「湖北仁義」。「浅井の夜叉」と「正道邁進」という2つの特性が用意されている。

 内政面では家臣からの信頼が厚かったという逸話を元に、年4回行なわれる「評定」で効果を発揮するものが多い。軍事関連の施策力の高い提言が出やすく、軍事における「方策」を採択しやすくなるほか、浅井家に10年以上仕官している武将たちの提言がより充実したものとなる。この効果によって長政は他大名より方策による勢力ボーナスを得られ、とくに戦闘面での方策の進歩が他勢力より早くなる傾向がある。

 軍事面では方策の充実に加え実際の合戦でも効果を発揮する。長政が出陣することで部隊全体の士気が高まり、一度の戦で傷ついた兵がすぐに回復するため消耗した戦力の復帰を早めることが可能。

 また、こういった志特性の効果に加えて地勢の面でも長政は優位に立てる。浅井領内には「鉄砲鍛冶」が存在する「国友商圏」が存在し、ゲームではこの商圏に進出することで「鉄砲」の調達が可能となる。今作における鉄砲は強力な武装となっており、定期的に納められる特色を持つのは「鉄砲鍛冶」と「貿易港」が存在する商圏に限られている。

 しかし、長政の勢力の中心となる近江は強力な諸勢力が四方に隣接する土地でもある。加えて東方より上洛を狙う大名たちにとっても要所であり、様々な大名たちの侵攻目標に選ばれやすい立地となりかねない。もともと友好関係にある朝倉家などと連携しつつ、領地の防衛や地盤強化を行なっていく必要がある。

敵大名としての長政

 敵大名として登場する場合の長政は、様々な志特性や特色を計算に入れつつ朝倉家への仁義を果たし、強力な効果で織田家をはじめとした諸勢力に立ちはだかる。安易に宣戦してしまうと浅井家のみならず朝倉家とも戦うこととなり、豊かな近江地方への通商や商圏への進出を行なっていた場合は資金面でのやりくりも苦労することとなる。

特性効果説明
浅井の夜叉若き大器大名自らが出陣すると部隊の士気が上がる
望まれし大将決戦で家臣が提案しやすくなる
独立不羈同盟を破棄しても他勢力の心証が下がらない
家中不和大名自らが出陣しないと部隊の士気が下がる
正道邁進若武者古参武将(仕官10年以上の家臣)の施策力が増える
自力救済評定で軍事の施策力を多く獲得できる
信義の戦決戦終了後に兵数が回復する
正道の戦決戦に勝利しても戦意が上がりにくい
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