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「信長の野望・大志」、「志」システムによる各大名の違いを公開
伊達政宗、毛利元就、里見義堯、島津義弘のプレイ感の違いなどを紹介
2017年10月20日 16:13
コーエーテクモゲームスは、11月30日に発売予定のプレイステーション 4/Nintendo Switch/Windows/Android/iOS用歴史シミュレーション「信長の野望・大志」の最新情報を公開した。
今回は、今作の大きな新要素である「志」システムについて明らかになった。「志」システムは、大名家の特性を際立たせ、その戦略に多様性を与えるもので、プレーヤーは、プレイする大名の特性を理解し、独自の戦略を練る必要が出てくる。
「伊達政宗」、「毛利元就」、「里見義堯」、「島津義弘」の4名が登場し、プレイ感の違いやAIの違いについて公開された。
一方で、敵大名もNPCとして「志」のもつ特性を利用しながら、それぞれ独自のAIが作用し、各々の価値判断の下に勢力の維持・拡大を行なっていく。プレーヤーは、「志」を軸とした大名家ごとの違いを楽しみながらゲームを進めていくことになる。
伊達政宗の志「昇り竜」の特徴
伊達政宗の「志」である「昇り竜」は、出羽・陸奥から日ノ本の覇権を臨む政宗の心意気を表した「志」。「志特性」は「奥州王」と「買米制(かいまいせい)」の2つ。
「奥州王」は、政宗の軍事力を支える特性となり、今作では軍備を整えるために、金銭で足軽を雇い入れるか、農民を農兵にするかを考える必要が出てくる。
政宗は、足軽で軍備を強化することに向う。足軽を募兵できるスピードは他家よりも早く、沿岸地帯に広がる港の商圏からの金銭収入が足軽の俸給を支えていく。
また政宗特有の兵装として「騎馬鉄砲」を備えられるのも大きな強みで、騎馬の機動力と鉄砲の攻撃力で備えた部隊は非常に強力で他家には真似することができないほど。
ただし、そのためには騎馬や鉄砲の数を揃える必要があるため、より金銭が必要となってくる。なお、この「奥州王」は、他家との交渉が不利になる傾向があり、周辺勢力からの助力が少ない合戦を強いられるため、包囲網を築かれないよう注意が必要となる。
一方「志特性」である「買米制」は、農業を有利にする特性で、史実でも政宗は領地の新田開発を進め穀倉地帯の礎を築いている。「買米制」が持つ効果で農地拡大の効率が上がり、天災によるダメージを軽減することができる。
また兵糧の購入価格が下がるのとともに、貯めた兵糧の売却価格も他家よりも高くなるため、兵糧による金銭収入という手段も講じることが可能。ただし、勢力全体で農業を支援する在り方により、全体的な農作業のコストが増えるという側面も持っている。
効果 | 説明 |
---|---|
竜騎兵 | 鉄砲と騎馬の両方を装備でき、部隊の攻撃力が上がる |
伊達者 | 足軽の募兵速度が上がる |
国際交易 | 港のある商圏の収入が増える |
驕慢 | 交渉が不利になる |
効果 | 説明 |
---|---|
新田開発 | 開墾の効果が上がる |
治水事業 | 災害の被害が減る |
廻米 | 兵糧の購入時の価格が下がり、売却時の価格が上がる |
国家主導経済 | 開墾以外の金銭を消費する農作業費用が増える |
毛利元就の志「百万一心」の特徴
毛利元就の志「百万一心」は、毛利家の本居城である吉田郡山城の石碑に掲げられた言葉が由来となる。その「志特性」として、勢力内の武将たちに主に影響を与える「三本の矢」と元就の異名にちなんだ「謀神」の2つがある。
「三本の矢」の効果として、評定における毛利家・吉川家・小早川家の一門武将たちの提言が強化され、方策を行なうための「施策力」がなされる。このため、他家に先んじて「方策」による勢力強化を行なえる。
また、一門だけでなく、配下の武将たち全員の成長速度にも影響を与えるため、人材育成の面でも他家を圧倒することができる。ただし、家中の結束が固い分、他勢力との戦争の際、敗戦を喫して一度勢いが挫けると、一気に勢力内の戦意が低下する傾向があり、戦争を挑む際には常勝が求められる。
さらに、毛利家の領内には大内家や尼子家とその利権を争った石見銀山に代表される通り、「銀山のある商圏」があり、これら商圏の成長速度が他家よりも早く、収入が多いことも特徴となっている。
「謀神」では、毛利家と戦となった敵勢力の民忠を軒並み下げる効果がある。民忠が下がると、人口の増加が滞り、勢力の戦力基盤の弱体化につながっていく。
また、民忠だけでなく、忠誠の低い武将たちにも影響を与え、決戦での士気を下げる効果がある。合戦相手の足元を弱らせる、謀略要素の強い特性がある。
強力な水軍を擁していたことから、ゲーム中でも水上の決戦を得意とする。ただし、毛利家は決戦中に潰走した部隊の復帰が遅くなるというデメリットもある。
効果 | 説明 |
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毛利両川 | 毛利家・吉川家・小早川家の一門の施策力が増える |
いぶし銀 | 銀山のある商圏の成長速度と金銭収入が増える |
五奉行制度 | 家臣の成長が早くなり、新しい方策を提案しやすくなる |
国人衆の持ちたる国 | 決戦で敗北するか拠点を失うと戦意が大きく下がる |
効果 | 説明 |
---|---|
厳島の守護者 | 水上の決戦で部隊の戦闘力が上がる |
情けは人の為ならず | 合戦中の敵勢力の民忠が下がり 敵拠点が降伏しやすくなる |
謀神の矢 | 合戦中の敵勢力の武将の忠誠が下がり 決戦時に忠誠の低い敵武将の士気が下がる |
天下を競望せず | 決戦で潰走した部隊の復帰が遅くなる |
里見義堯の志「堯舜の治」の特徴
安房を統べ、再三に渡る北条家の侵攻を食い止めた里見義堯。固有の「志」として、「堯舜の治」を備えている。この「志」は、里見水軍を擁した史実の通り、沿岸での勢力拡大を得意とする特性・効果となる。
商圏の中でも海岸沿いにある「商圏」の幾つかは「港」を有している。「堯舜の治」は、その港のある商圏の成長を加速させ、金銭の収益力を強化することができる。
また、軍事面でも海戦や水上決戦において、参加部隊すべての攻撃力を高める効果もあるため、できるだけ海上決戦を挑むことで、戦争を有利に進めることができる。
水上戦以外でも義堯は軍事的特徴がある。周辺勢力に侵攻された際に、部隊の防御力が高まる効果や、決戦で傷ついた兵たちが義堯を慕ってすぐに戦線に復帰するなどの守備でも優れた特徴を持っている。
ただし、防御に優れている半面、自ら敵勢力に宣戦をしても他勢力が加勢しにくい傾向があるため、守りやすいが攻めにくいという特徴がある。
プレーヤーが里見義堯を選択する際には、どのように勢力拡大を図り、どのタイミングで侵攻に乗り出すかが重要となっていく。
さらに、領民から「万年君様」と慕われるほどの善政を敷いたこともあり、「堯舜の治」の特性として、民忠が高いという特徴がある。通常時にアドバンテージがある反面、基準となる兵糧収入に達していない場合に民忠が急激に減少するため、農業発展や募兵による農民管理を怠らないようにしなければならない。
効果 | 説明 |
---|---|
沿岸警備 | 領内で決戦すると部隊の防御力が上がる |
仁君 | 勢力の民忠が上がる |
水路掌握 | 港のある商圏の成長速度が上がる |
国人一揆 | 必要収穫を下回ると民忠が大きく下がる |
効果 | 説明 |
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里見水軍 | 水上の決戦で部隊の戦闘力が上がる |
三皇五帝の勇 | 農兵・足軽の死亡率が下がり 決戦終了後に兵数が回復する |
泰然自若 | 士気の自然回復量が大きくなる |
冷血漢 | 宣戦をすると他勢力が加勢しにくくなる |
島津義弘の志「雄武英略」の特徴と大名家の「志」引継ぎ
義弘の志は、祖父である島津忠良が「雄武英略を以て傑出する」と評した逸話より名づけられている。こちらの「志特性」としては、「薩摩隼人」と「いろは歌」の2つで、どちらも戦における能力を最大限に引き出すものとなっている。
島津の兵は戦に長けており、通常よりも高い攻撃力を持っている。また「捨てがまり」を使うことができるため、各部隊は潰走しているときにさえ近づいた敵に痛手を与えることができる。
さらに島津の兵たちは、敵より少ない兵数で決戦すると部隊の攻撃力がさらに上がるという特徴を持っているが、その命知らずな勇猛さゆえ、決戦での兵の死亡率が高いという特徴も併せ持ちている。また、薩摩という独立性を重んじる気風がゆえに決戦で他勢力との連合軍になると部隊の戦闘力が下がるというデメリットも持っている。
今作では武将はさまざまな「志」をもち、その特性を把握し、巧みに引き出すことで有利な戦略を構築することができるが、大名が死亡もしくは隠居した際には、その「志」を次代の大名となる武将に引き継ぐことができる。
たとえば、島津義弘の先代にあたる義久もオリジナルの「志」である「三州の総大将」をもっている。プレーヤーが先に義久を大名としてプレイしていて「隠居コマンド」を利用して義久を隠居させ、義弘に家督を譲る際に、この「三州の総大将」を義弘に引き継がせることができる。
また、引き継ぎをせずに、義弘は「志」を「雄武英略」のままとして、大名にすることもできる。もちろん、「三州の総大将」と「雄武英略」はそれぞれ特性も変わるため、どちらを選択するかは判断が必要となる。
効果 | 説明 |
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鬼島津 | 大名自らが出陣すると部隊の士気が上がる |
捨てがまり | 戦況が不利に動いている時に 潰走した部隊が捨てがまり戦法を使う |
島津の退き口 | 部隊の攻撃力が上がり 潰走した部隊の復帰が早くなる |
死を恐れず | 農兵・足軽の死亡率が上がる |
効果 | 説明 |
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肝練 | 敵より少ない兵数で決戦すると 部隊の攻撃力が上がる |
尚武の気風 | 家臣の成長が早くなる |
狂奔 | 農兵・足軽の募兵速度が上がる |
排他性 | 決戦時に他勢力との連合軍になると 部隊の戦闘力が下がる |
今作描きおろし武将が多数登場!
今作での登場武将のうち、描きおろしの武将や姫たち2,000名以上登場する。また一部武将においては、戦時と平時でグラフィックスを描き分けている。今回は伊達政宗、毛利元就の戦時と平時グラフィックスなどをそれぞれ公開した。
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