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【特別企画】北米版「魂斗羅ザ・ハードコア」や「メトロイド」フィギュアをPayPalで個人輸入してみた
2017年8月3日 07:00
レアな「魂斗羅ザ・ハードコア」北米版と、ナツメ製の好評価アクション「Shatterhand」を入手!
では今回、筆者がeBayから購入したものを紹介していこう。購入したものはカテゴリ的には3種類、4組の取引相手から合計7点を購入している。当然ながら送料は取引相手ごとに必要となる。また商品によっては同じ出品者でも、物件ごとに送料がかかることもあるので、チェックアウト時の画面を必ずチェックしよう。
筆者がeBayからよく購入しているゲームソフトは、NES(ファミコン)やSNES(スーパーファミコン)、GENESIS(メガドライブ)など、カートリッジ仕様の海外のレトロタイトルだ。カートリッジのソフトはディスク媒体よりも頑丈で壊れていることが少なく、「レトロフリーク」などの互換機で気軽に動かせるというのが大きい。
最近はレトロゲームをコレクションする人も増え、状態のいいものはeBayでも高額になることが多いが、パッケージや説明書のない裸ソフトなら、比較的安く購入することもできるはずだ。筆者の場合、完品を探してコレクションすることよりは、ゲームを遊べればいいということが優先なので、eBayで購入するときも裸のものを選ぶことが多い。
なお海外のソフトは、国内のゲームハードではリージョンにより動かなかったり、専用のアダプターなどを必要としたりするものがある。こうした情報は必ず事前にチェックしておきたい。
今回購入した1本目は、GENESISの「Contra Hard Corps」だ。国内では「魂斗羅ザ・ハードコア」として、コナミから1994年に発売されたソフトで、出回った数がかなり少なく、メガドライブのソフトとしてはかなりレアなことで知られている。こうした入手困難なソフトを、海外版で入手する手もあるということだ。
本作は独特なグラフィックと重厚なサウンドが高く評価されるメガドライブオリジナルの「魂斗羅」シリーズで、バーチャルコンソールなどでは配信されておらず、メガドライブでしかプレイできないという意味でも、ソフトの価値が非常に高い。
ちなみにこの北米版は、キャラクターが体力制ではなく1発でやられてしまうという、国内版よりも高い難易度となっていて、メッセージも英語なので、新鮮な感覚でバリバリと撃ちまくれる「魂斗羅」シリーズならではの爽快感は味わえたので、個人的には購入して良かったと思っている。ゲームソフトを購入する場合、リージョンの他にも、内容などに違いがあるかどうかも事前に確認しておくべき点だと思う。価格はソフトのみの中古で約39ドルだった。
そしてもう1本は、NESの「Shatterhand」だ。国内ではファミコンの「特救指令ソルブレイン」のタイトルで、1991年にエンジェルから発売されたアクションゲームで、北米版はキャラクターや設定をオリジナルのものに変更して、同年にジャレコから発売されたものだ。
ジャンプとパンチ攻撃を駆使して進めていくオーソドックスなアクションゲームながら、手触りや難易度が絶妙に設計されていて、プレイしていて気持ちがいい。またアイテムを取る順番によって攻撃パターンが8種類あるオプションの存在が、アクションの面白さを倍増させている。
国内版と北米版では、設定に合わせたグラフィックの違いはあるものの、ゲーム内容は基本的に同じなので、プレイするだけなら比較的入手がしやすい国内版の「特救指令ソルブレイン」のほうを選ぶ手はあるが、北米版「Shatterhand」は世界観設定が作品内で完結していることが個人的に好みで、今回購入に至った次第である。
実は筆者は国内版も持っているので、両者の細かな違いを比較しつつ楽しんでいる。こちらも中古のソフト単体で、価格は約55ドル。今回の取引の中で1番高額だったが、上記の「Contra Hard Corps」と同じ出品者で送料が1本につき4ドルと安く、総合的にはいい買い物だった。
任天堂ファンなら抑えておきたい、北米発のフィギュアシリーズ「WORLD OF NINTENDO」
「WORLD OF NINTENDO」のフィギュアは、北米のJAKKS Pacificより発売されている任天堂公式のコレクションフィギュアで、2.5インチ、4インチ、6インチのサイズで展開されている。国内でも輸入しているショップはあるが、多く見かけるのは「スーパーマリオ」シリーズ、「ゼルダの伝説」シリーズ、「Splatoon」など、国内で著名なタイトルのものが中心で、今回購入した「メトロイド」のフィギュアは、店頭では一度も見かけたことがない。
筆者はファミコンのディスクシステムの時代から「メトロイド」シリーズに魅せられている大ファンであり、先日のE3 2017での新作発表に心踊らせたわけだが、国内では主人公サムス以外の立体化についてはあまり機会に恵まれていない。メトロイド本体のフィギュアはついにamiiboで発売されることが決定したが、この「WORLD OF NINTENDO」ではシリーズのアソートとして、サムスとメトロイドが2.5インチのサイズでラインナップされている。
このサイズは可動しない仕様ながら、メトロイドの方は発売中のfigmaのサムスなどと絡められることを期待して購入。同シリーズでは6インチの大型サイズも展開されていて、以前筆者はそちらも手に入れていて、今回の2体はそれに続くコレクションとなった。
価格は2体セットで約$19だったが、送料が同じぐらいかかってしまったこともお伝えしておきたい。フィギュアなどのかさばる商品は、個人輸入の場合送料が高くなることがあるので、国内での輸入価格などと比較してみるのも手だろう。
ちょっとグレーな存在か!? 「オーバーウォッチ」イメージのハンドスピナー
国内でも人気が高まっているハンドスピナーは、eBayでも様々のものが出品されていて、見ているだけでも楽しくなる。7月上旬の時点で100万点もの出品があるのは驚きだ。これらは主に中国からの出品で、安いものでは数百円(しかも送料無料)で購入可能で、面白いと思ったら気軽に買ってみるというのも手だ。eBayでは「HAND SPINNER」または「FIDGET SPINNER」で検索してみよう。
そんな中で見つけたのが、手裏剣の形をしたハンドスピナーだ。中心は指を入れられる程度の大きめの穴があるベアリングが入っているちょっと変わった形のハンドスピナーなわけだが、バリエーションの中にあった「武神」の文字でハッと気がついた。筆者も好きでハマっている「オーバーウォッチ」の中で、ゲンジが持っている手裏剣をイメージして作られているのだ。
ご丁寧にキャラクターのスキンを変えたときのバリエーションまで用意する凝りようで、価格も安く見た目にも面白かったので、思わず購入してしまった。1個は約3~4ドル程度で、送料は全て無料。中国からの出品だった。
届いてたものを実際に回してみると、ベアリングの精度が低いようで、あまりよく回らず、ハンドスピナーとしての面白みはなかったが、購入した3種類の全てが金属製で重量感があり、日本の観光地などで売っている手裏剣のレプリカのような感覚で、飾ったり手に取ったりして楽しむのがいいかもしれない。なお、アンオフィシャルの商品なので、関係各社への問い合わせは禁物。あくまで自己責任で楽しんでいただければと思う。
こうして購入した商品は無事全て届き、この記事を執筆しているわけだが、届くまでの時間や梱包状態などは出品者によってまちまちで、届くまでは期待と不安でちょっとドキドキすることもあった。北米や中国からの発送の場合、1週間から10日程度を目安にするといいが、今回の取引のレトロゲームソフト2本は送料が安かった分、注文から到着まで約2週間以上かかった。
発送や商品状態に関するトラブルのリスクは、個人輸入ではつきものとなるわけだが、PayPalを使えば万が一の事故などに対して「買い手保護制度」が適用されるので、比較的安心して取引ができるだろう。実は筆者も過去にeBayや別のショッピングサイトでのトラブルに遭ったことがあるが、この「買い手保護制度」)の手続きにより、最終的に支払った金額は全額返金され、事なきを得ている。
なおこの手続きは取引から180日以内に限られ、PayPal側の出品者との確認などを含めた審査もあるので、もし手続きをすることがあったら早めに根気よく対応していきたい。また単純に輸送に時間がかかっているだけの可能性もあるので、手続きをする前にeBayの「My eBay」のページから、発送予定日時などを確認してみよう。場合によっては出品者に英語で質問してみる手もあるだろう。
今回は筆者の個人輸入体験の一例を参考までに述べてきたわけだが、PayPalのサポートが後ろ盾にあるとはいえ、海外との取引のリスクは当然ながら全て自己責任となるので、本稿以外の個人輸入を扱ったサイトなども参考にしていただき、できる限り慎重に楽しく行なっていただければと思う。