ゲームオン、WIN「PRIUS ONLINE」発表会開催

少女とともに冒険するストーリー重視のMMORPG


4月1日 発表会開催

4月2日より クローズドβテスター募集



オンライン事業本部部長の清水祐一氏(左)と、取締役オンライン事業本部本部長の萩原和之氏(右)

 株式会社ゲームオンは、Windows用MMORPG「PRIUS ONLINE(プリウスオンライン)」のプレス向け説明会を4月1日にゲームオン本社にて開催した。

 「PRIUS ONLINE」は、韓国CJ Internetが開発したファンタジーMMORPG。4月2日12時から13日15時までクローズドβテスターを募集し、16日に当選者を発表。その後20日15時から5月7日12時までクローズドβテストを実施する。

 ゲームの説明に先駆け、同社取締役オンライン事業本部本部長の萩原和之氏が挨拶。「韓国のオンラインゲーム市場は冷え切っていたが、『PRIUS ONLINE』や『AION』といったタイトルの人気で活性化してきている。日本でも『PRIUS ONLINE』で同じようなことを起こしていきたい」と述べた。




■ プレーヤーとともに行動する少女「アニマ」の存在がゲームの要

6つの種族からプレーヤーキャラクタを選ぶ。クローズドβテストでは左側の4種族のみ選択可能

 続いてオンライン事業本部部長の清水祐一氏が、ゲームの詳しい解説を行なった。まず最初のキャラクタメイキングでは、魔法を操るヒューム族男性の元素術士と、銃を扱う女性のガンナー、パーティーの盾役に優れるロン・マス族の戦士、弓とダガーで遠近いずれも戦えるロン・フェミナ族のハンターという4つが選べる。クローズドβテスト以降のサービスにおいては、ベリア族の楽士、アイン族の剣士という2種族も実装される予定。

 ゲームを始めると、侵攻して来た敵対勢力「ラグナス」とのバトルのシーンになる。これはプレーヤーの過去の回想という設定になっており、戦闘の仕組みを体験できるチュートリアルとなっている。キャラクタレベルは30と初期状態よりもかなり強い。


ヒューム男性、元素術士ヒューム女性、ガンナーロン・マス、戦士
ロン・フェミナ、ハンターベリア、楽士(クローズドβテストでは未実装)アイン、剣士(クローズドβテストでは未実装)

プレーヤーと行動をともにするアニマ

 この戦いの中で、プレーヤーと行動を共にする「アニマ」と呼ばれる少女が敵に捕まってしまう。プレーヤーキャラクタも戦いに敗れ、瀕死の重傷を負った上、記憶をなくしたところからゲームが始まる。レベルは1に戻り、アニマもいない状態になる。その後、プレーヤーがレベル10になり専用クエストをクリアすると、アニマは再び戻ってくる。

 このアニマだが、正体は不明。ただプレーヤーのように、アニマに選ばれた存在「ジェナー」とともに行動する存在としてのみ認知されている。プレーヤーと再会した時には、後ろをついてくるだけの存在だが、話しかけたり、アイテムをプレゼントしたりすると次第に心を開き、感情が生まれて、徐々にプレーヤーのために行動してくれるようになる。ただしアニマも敵の攻撃対象となるため、プレーヤーもうまく守ってあげる必要がある。

 アニマには性向というステータスがあり、積極・消極と自尊・依存の2軸で変化していく。例えば消極と依存が高ければ、プレーヤーに対して回復スキルを使用しやすくなる。逆に積極と自尊が高ければ、敵に対して攻撃スキルを使用しやすくなる。性向はプレーヤーが方針を示しておくと徐々に変化していくほか、プレゼントによって変化することもある。

 またアニマには、アトリウム(個人所有の部屋)で栽培や料理をさせられる。料理ではアニマが感情を込めて作ることで、通常は体力が回復するだけの食べ物に、さらに追加効果が得られる。ほかにも、操作をアニマに移す「アニマモード」でしか見えないキャラクターがいたり、弱ったモンスターをなだめて騎乗ペットにしたりもできる。またクローズドβテストではチュートリアル時のみの体験となるが、レベル30を超えると「ガイガス」と呼ばれる高い戦闘能力を有した巨人を呼び出せるようになる。

 さらにアニマは、装備品を変更して外見を変えられる。かつらや染色も可能で、初期カスタマイズ以外の外見にもできる。元が少女のような外見なので、プレーヤーキャラクターとは別のアバター的な存在となる。


上段はアニマの初期メイキング。ゲーム開始後には衣装やアクセサリをコーディネートできる。初期選択にない髪型や色も登場する
アニマと会話も可能。何もしないでも喋りだすこともあるアニマを直接操作する「アニマモード」も用意されている。アニマにだけ見えるキャラクタも存在し、謎解きなどでアニマを操作する場面もあるという
アトリウムで料理ができる。感情を込めて作れば追加効果がついた料理も作れるモンスターをなだめて騎乗できるペットにしてしまう能力も持つレベルが上がれば、巨人「ガイガス」を召喚できる(クローズドβテストでは未実装)
アニマは性向によって行動が変わる。積極的であれば敵に対して攻撃や妨害を仕掛けやすく(中央)、逆に消極的ならプレーヤーへの補助が増える(右)



■ 平和な世界で暮らす、ストーリー重視のMMORPG

 「PRIUS ONLINE」の世界は、前述のとおり「ラグナス」と呼ばれる勢力に侵略されている。しかし彼らとの戦争がメインではなく、平和を求める人たちの生活の中で生きていくという、平和な雰囲気を重視しているという。PvPも用意されているが、お祭りという趣旨でアリーナが開かれ、自由に参加できる。清水氏は「一部のコアプレーヤーがガツガツ遊ぶのではなく、広いプレーヤーに受け入れられるゲームにしたい」と語った。

 パーティーは最大6人で、さらに3つのパーティで組織する遠征隊も編成できる。ダンジョンは一般的なものと、4ステージで構成されたモンスターを倒して進むインスタンスダンジョン「幻影ダンジョン」も用意されている。

 生産要素としてはアニマによる栽培・調理のほか、装備品に宝玉を組み合わせて能力を向上させる「スフィアシステム」、精錬によって装備品を強化する「精錬システム」もある。

 また本作の特徴として、ストーリーを繋ぐカットシーンがとても多く作られている。セリフも用意されており、20人以上の声優を起用してゲームを盛り上げる。カットシーンはリアルタイムレンダリングのものだが、カメラワークもこだわっており、演出に力を入れている。MMORPGとしては、かなりストーリーを重視しているのが伝わってきた。

 クローズドβテストでは、チュートリアル時を除いて、レベル25に制限される。キャラクターデータは、今後行なわれるオープンβテストなどにも引き継がれる予定。

 対応OSはWindows XP/Vista。動作環境は、Pentium 4 1.4GHz以上のCPU(3GHz以上推奨)、512MB以上のメインメモリ(1GB以上推奨)、5GB以上の空き容量を持つHDD、GeForce 5200またはRadeon 9500以上のビデオチップを搭載したビデオカード(GeForce 7600またはRadeon X800、Intel GMA X4500/G45/GM45以上推奨)など。


ゲーム開始時に流れるムービーでは、プレーヤーではない、過去のジェナーとアニマのシーンが流れる。意味深な言葉もあり、後のストーリーのヒントになりそうだ
ゲーム開始後のチュートリアルでは、操作説明だけでなく、カットインムービーが度々流れる。ストーリーをじっくり堪能した後でゲームを開始できる

(C)2009 CJ Internet Corp. All Rights Reserved. (C)2009 GameOn Co., Ltd. All Rights Reserved.

(2009年 4月 1日)

[Reported by 石田 賀津男 ]