【特別企画】

ファミコンを1/1サイズで再現! 「ファミコン四十年生」、付録のペーパークラフトを実際に作ってみた

【ファミコン四十年生】

7月1日 発売

価格:2,860円(税込)

 1983年に任天堂から発売された家庭用ゲーム機・ファミリーコンピュータ。これまでに全世界で6,000万台以上が販売され、国内では600万本以上販売した「スーパーマリオブラザーズ」など、大ヒットタイトルを数多く生み出している。

 ファミコンは昨年2023年に発売40周年を迎えたが、Nintendo Switch Onlineでファミコンのタイトルを遊べたり、ファミコンのタイトルで記録を競うNintendo Switch用「Nintendo World Championships ファミコン世界大会」が7月18日に発売されるなど、まだまだ愛され続けているゲーム機だ。

1983年7月15日に発売されたファミリーコンピュータ

 そんな中、7月1日には、小学館「てれびくん」の増刊として雑誌「ファミコン四十年生」が発売された。

 「ファミコン四十年生」には、発売から40年を迎えたファミコンに関する記事やファミコンレジェンド4人の特別インタビューなどが掲載されているのだが、目を引くのが付録のペーパークラフト「超リアル ファミリーコンピュータ 1/1サイズ」だ。ファミコンを再現した1/1の実寸大ペーパークラフトということで非常にリアルに作られている。

 今回、実際にリアルファミリーコンピュータを組み立ててみたので、どれほどリアルに作られているのかお伝えしていきたい。

「ファミコン四十年生」のセット。本誌のほか、組立付録としてペーパークラフトの超リアルファミリーコンピュータ1/1サイズと、ペーパークラフトで作られたIコントローラーの中に入れることができる「スーパーマリオブラザーズリアル音源入りファミリーコンピュータIコントローラー」も同梱されている。雑誌のタイトルロゴも、昔懐かしい書体が使われているのだ

基本的な作り方は、折って組み合わせていくだけと、とても簡単

 改めての説明となるが、「ファミコン四十年生」の付録「超リアル ファミリーコンピュータ 1/1サイズ」は、ファミリーコンピュータを1/1サイズで再現したペーパークラフトだ。EJECTレバーをスライドするとカセットを取り出すことができるギミックもつくることができる。

 そのため、組み立てるのが大変そうだと思うが、作成手順はそれほど難しいものではない。「ファミコン四十年生」の72ページから掲載されている作り方を見ながら作業を進めていけば、誰もが悩まずに組み上げることができるだろう。

 基本的には、“折る”と“挿し込む”だけで完成させられるのだが、一部の場所で“貼り付ける”作業があるため、ノリやセロハンテープを手元に置いておくと作業がスムーズに進む。貼り付けずに作ることもできるが、見映えにこだわりたいのであれば、しっかりとくっつけておくのが良い。また、折り目は特に注意書きがない限りは、すべて「山折」となっている。

各部品
取り外し後

 手順としては、ファミリーコンピュータの下面と内部を組み立てていき、次に上面をはめ込み、最後に黒色コードとコントローラーを接続して、カセットを作り挿し込めば完成となる。こういったものを作り慣れている人であれば1時間弱、慎重に組み立てていったとしても2時間前後もあれば終わるはずだ。

 なお、付属の「スーパーマリオブラザーズリアル音源入りファミリーコンピュータIコントローラー」を使用する際には、単4乾電池が2本必要となる。乾電池をセットする時はドライバーも使うので、あらかじめ用意しておこう。では、早速組立にチャレンジ!

最初に作るのは、EJECT用のスライドレバー。台紙からパーツを丁寧に外し、組み立てていく。このパーツは、完成時にはゴムの力で動くようになっている
続いて基盤とハーネス、スライドレバーなどを取り付けてしまえば、裏面はほぼ完成となる。地味な部分ではあるが、ここをしっかり作っておくと後々見映えがよくなるというもの。カセットガイドは谷折りにして、白いつるつるの部分が内側に位置するようにする
本体内部がほぼ終われば、次は上面。直に見える部分なので、各パーツはあらかじめ折り目を付けておくと完成したときに綺麗になる。電源スイッチは立体的に見えるように折り曲げるのが少々難しいが、台形型に綺麗に形作りたい。本体にはめ込めば、前後にもスライドする
上面と下面を組み合わせるため、下面部分の折り目を曲げる。合わせて、黒色コードをポリキャップに差し込み、下面の背面部分に繋いでおく。ここに、コントローラーが繋がる仕組みだ

 ここまでの段階で、いわゆる“ガワ”にあたる部分まで作り終えたことになる。ここからは、それらのパーツを合体させ、コントローラを組み立てていけば完成だ。金属だと融通が利かずに出っ張りなどを壊してしまうこともあるが、紙は柔軟性があるので少々ムチャしてツメを入れても曲がったり折れたりしないので、若干であれば強引にはめ込んだりしても大丈夫だ。

いよいよ、上面と下面を組み合わせる作業に入る。側面のツメを入れてから背面と前面、反対側の側面とはめ込んでいくと苦労しないだろう。底面のツメは、このタイミングで折り曲げ、テープなどで固定しておく。しかし、本体内部が終わった段階でくっつけてしまっても問題ない
スライドレバーを取り付けると、グッと完成度が増す。これで本体側はほぼ終了となり、残るのはコントローラーのみ
Iコントローラー、IIコントローラー共に折り目を付けて曲げるのだが、Iコントローラーは「スーパーマリオブラザーズリアル音源入りコントローラー」を中に入れるので、十字キーとA、Bボタン部分は抜いておき、左側側面の部分から出し入れする。IIコントローラーは中がカラとなるので、Iコントローラーと同じく抜いてしまうと中身が見えて悲しいことに。十字キーなどが抜けるように切り抜き線はついているが、写真のようにそのままにしておくほうが見映えが良い
最後はカセットを組み立てて、本体にはめ込めば完成だ。Iコントローラーに「スーパーマリオブラザーズリアル音源入りコントローラー」を入れれば、実機同様の操作感を楽しむことができる。スライドレバーと電源スイッチもスライドさせることができるので、いろいろと試してみよう
隣に、実機ファミリーコンピュータを配置して撮影してみた。ペーパークラフトはつなぎ目部分が見えてしまうものの、遠目からであればなかなかオリジナルに近いクオリティに仕上がっている。実機は経年で黄ばんでしまうが、ペーパークラフトであればそうなることもないのも利点、かもしれない

完成度は高いので、眺めているだけで当時を思い出してしまうかも!?

 完成したら、実際にいろいろといじってみるもヨシ、飾っておくのもアリだ。また、「スーパーマリオブラザーズ」のゲーム音が鳴る「スーパーマリオブラザーズリアル音源入りファミリーコンピュータIコントローラー」を使えば、さらに当時を思い出させる。

 なお、Iコントローラーを使う機会がそれほど多くないという人であれば、遊んだ後に電池を抜いておくことを忘れずにしたい。そのままにして長期間放置すると、電池からの液漏れがおきて動かなくなってしまう、という事態が起きるかもしれないので注意しよう。

 現代のペーパークラフトは昔と比べて精度も格段に上がっているため、組み立ててみてクオリティの高さに改めて驚かされた。実機のようにゲームは遊べないため飾って鑑賞するのが主な目的になるが、それでも昔に夢中になって遊んだハードが手元にあるというのは、それだけで楽しいものだ。これをみて、“あの頃”を思い出した人や、青春時代をファミリーコンピュータに捧げた人は、ぜひとも購入して組み立ててはいかがだろうか。