【特別企画】
小ネタがたっぷり! 「アナ雪」ファン必見「フローズンキングダム」公開直前レポート【ファンタジースプリングス】
2024年5月8日 16:32
- 【東京ディズニーシー「ファンタジースプリングス」】
- 6月6日 開業予定
東京ディズニーシーでは、新エリア「ファンタジースプリングス」の開業に先駆けて、マスメディア向けにプレスプレビューが開催された。
編集部でも多数の速報をアップしているが、今回は映画「アナと雪の女王」をテーマにした「フローズンキングダム」に絞り、その魅力に迫ってみたいと思う。
本エリアの体験ポイントは、自由に闊歩できる「アレンデールの村」、レストランも兼ねる「アレンデール・ロイヤルバンケット」、体験型アトラクションの「アナとエルサのフローズンジャーニー」の3つがメインとなる。
「フローズンキングダム」エリアには「ノースマウンテンとエルサの氷の宮殿」があり、遠くからでもとても目立つので、道に迷ったら目印にするといいだろう。
「アレンデールの村」は名シーンが垣間見られる不思議空間
最初に、数々の名シーンを生み出した「アレンデールの村」から見ていこう。「フローズンキングダム」はエリア内のアクセスはどこかでも入れるが、ここは一般市民の視線で、村→王宮(レストラン)→アトラクションの順に体験しておこうと思う。
村は、建物ごとに色が異なっていて、とてもカラフル。その美しさはヨーロッパのロマンチック街道などのようで、遠くの地へ旅に来たような気分になると思う。村から入ることで、王宮の壮大さがより体験できるという点でも最初に訪れるのがおすすめだ。
外側から眺めたら、いよいよアレンデールの村の中へ。改めて建物を見ていくと、家々は同じものがひとつとしてなく、カラフルで見ていて楽しくなる。ドアの装飾も凝っているし、お店のショウウインドウの中には、本当に売られていそうな商品も展示されている。
その中のひとつに、エルサが使っていた風の手袋があった。また、建物に中心にはトイレがあり、トロールやクリストフの彫刻があしらわれている。ちなみに、彫刻のクリストフは氷を切り出すためのノコギリを持っているが、劇中にはそのシーンはない。なので、仕事中のクリストフを見る珍しいチャンスだ。
中央には、大きな東屋的な建物が圧倒的な存在感を放っており、その傍らにはクリストフのソリがある。ソリは乗ることができるので、写真撮影など楽しもう。これは、アナから弁償された新型のほうかな?
ほかにも村の周囲には水飲み場や、少し離れたところには手洗い場もある。なお、村の中央から王宮方面に歩けるのだが、王宮へ向かう道の左側を見ると、「ノースマウンテンとエルサの氷の宮殿」が見えるので要チェックだ。今回は、アレンデールの国旗と組み合わせた写真を撮影したが、色々なフォトスポットを自分で見つけるのも楽しいだろう。
王宮である「アレンデール・ロイヤルバンケット」に圧倒されよう
王宮へは村から橋を渡って向かう。すると、大型の時計がついた門や城壁が見えてくる。中世の城とは少し違うが、「アナ雪」の世界でのアレンデール城とはこういうものかと納得させてくれる。
門をくぐると、「アレンデール・ロイヤルバンケット」が圧倒的なオーラを放って出迎えてくれるだろう。一見、大型のバンガローにも見えるのだが、かなり複雑な構造になっていて、四方八方から見てみると、その都度違う顔を見せてくれる。
劇中では城となっており、「フローズンキングダム」内ではレストランとしての役割もある。食事を提供してくれるカウンターがメインだが、調度品として王宮内で使われるであろう食器が飾られていたり、ケーキなどのデザートが展示されたりしている。
レストランエリアはとても広く、さまざまな肖像画が飾られている店内の好きな場所で飲食が可能だ。特に肖像画は、アナやエルサはもちろん、様々なキャラクターのものがあり、見ているだけで飽きない。また、奥のほうには暖炉がある部屋があり、そこ柱や本棚には色々なものが隠されているので、それを見つけていく楽しさもある。
だが、一番の目玉は中央にある玉座のある大広間だ。とにかくシャンデリアや装飾が美しく、訪れればここで食事をしたいと誰もが思うだろう。玉座はフォトスポットにもなっているようだった。
もし、この玉座があるエリアで食事をできなかったら、テラス席もオススメだ。周りの景色を見ながら食事ができるし、何より開放的なのがいい。今回は、プレスプレビュー用に「アレンデールのロイヤルセット(ビーフ)」と「オーケンのフッフーブレッド(カルダモン&ミート)」をいただいた。
どれも美味しいが、ビーフとカリフラワーを煮込んだものをパイ生地で蓋をして焼いた「牛肉のパイ包み焼き」が絶品だった。ほかにもスモークサーモントラウトとオレンジのサラダやポテトグラタン、パンなどが付いてくる。また、デザートの「オラフのマシュマロココアムース」は雪だるまのキャラクター「オラフ」がプリントされているもので、ファンならこれだけでも食べたいはず!
なお、メニューによっては「スーベニアスプーン&フォーク」や「スーベニアランチョンマット」が付いてくるセットもある。こちらも、ぜひ手に入れたいアイテムだろう。正直なところ内装も楽しめるし、ファンでなくてもここで食事をしない理由はないなと思った。
ちなみに、「オーケンのフッフーブレッド(カルダモン&ミート)」は「アレンデール・ロイヤルバンケット」の隣にある「オーケンのオーケーフード」のメニューなので注意してほしい。
「アナとエルサのフローズンジャーニー」を絶叫体験!
最後は体験型アトラクションの「アナとエルサのフローズンジャーニー」だ。一言で言えば、映画「アナと雪の女王」のストーリーを追体験できるアトラクションだ。
かなりの人気アトラクションになるだろうが、並んでいるときも飽きさせない工夫がある。例えば、優先などで使われるだろうより短い待機列では、アレンデールのエリアマップや、氷を加工する職人さんたちの道具などもあった。
だが、見応えがあるのは別の、長めにできている待機列ルートだ。入場してすぐは「ファミリールーム」として、映画の楽曲とともに、アナとエルサの肖像画などが楽しめる。「アレンデール・ロイヤルバンケット」にはない2人が小さい頃の肖像画などもあるので、また違った楽しみがあるだろう。
ほかにも、二人の木彫りの人形などがあった。凄くできがいいので、ぜひ見てほしい。ほかにも、映画を知っていればクスリとするネタがあちこちあるので、待ち時間も辛くないはず!
そして「温室」には木でできた「オラフ」があったり、「プレイルーム」では大型のオルゴールの音に合わせて木彫りのアナやオラフたちがクルクル回っていていたり、「図書室」では大な暖炉や調度品などが楽しめる。特に本棚には色々な小物が入っているので、じっくり見て楽しむこともできる。
アトラクションは、小型のゴンドラのようなものに乗り、水の上を移動するタイプ。なので、場合によっては水しぶきがかかることがあるので、カメラなどを持っている場合は要注意だ。アトラクションの内容については詳しくは記載しないが、プロジェクションマッピングを使った映像演出がとにかく見事だった。
凍ってしまったアナが元にもどり、動く姿は感動ものだろう。また、エルサが城から逃げるシーンでは、本当に魔法を使ったかのような立体的な演出があって、とてもよかった。絶叫系アトラクションではないが、見終ったあとは「スゲー!!!」と心の中で絶叫してしまった。
なお、今回はプレスレビューということで、アナとエルサの撮影タイムがあった。アナは自由奔放、エルサは思慮深い美しさが見事に伝わってきた。実際にオープンした後も、このエリアに登場すると思うが、会えるかどうかは運次第といったところだろう。
余談だが、個人的には帰り際、誰もいない石畳の道を歩いているときが、なんだか映画のような華やかな舞台の裏で、人々の生活があるように感じてとてもよかった。やはりディズニーパークの良さは、華やかな表舞台とともに、こうした何でもないように見える場所でさえ、現実とは異なる気持ちにさせてくれるところだと思う。非常に、いい体験だった。
(C)Disney.