【特別企画】
「信長の野望 出陣」正式リリース記念! 九州・四国の名城を訪問して「出陣」を遊んでみた
2023年9月12日 00:00
- 【提供:株式会社コーエーテクモゲームス】
スマートフォンの位置情報機能を活用し、歴史SLGの戦略性やバトルが手軽に楽しめるAndroid/iOS用アプリ「信長の野望 出陣(以下、出陣)」。いわゆる位置情報ゲームで、プレイヤー自身が歩いて領土の拡大・戦力の強化を行なっていく“戦国ウォークゲーム”となっている。4月のクローズドベータテストを経て8月31日にサービスが開始されたのは、以前の記事でもお伝えした通りだ。
「出陣」は位置情報ゲームなので、いつもの散歩コースや公園を歩きながらプレイすることが多くなると思う。しかし本作は“戦国時代が舞台”のゲームということで、やはり歩きたくなるのは史跡やお城など当時の面影を感じられる場所だろう。そこで今回は「出陣」の正式リリースを記念して、戦国武将にゆかりのある名城を実際に訪問してみた。本作をプレイしつつ、各城の歴史や特徴、見どころなどを紹介していく。
普段は観光名所として知られるお城だが、「信長の野望」シリーズをプレイしていると、輪をかけて親近感を覚えるようになるから不思議だ。歴史ある史跡を身近に感じられるのも、「信長の野望」シリーズの醍醐味の1つと言えよう。
なお、紹介する城は関東近郊の方々が訪れる機会が少ないと思われる九州あるいは四国のお城である「熊本城」と「島原城」、「高知城」を訪れた。いずれも国の文化財に指定されている名城となっているので、興味を持たれた方は旅行に来てみてはいかがだろうか。きっと本記事で紹介しているお城を身近なものとして感じられるはずだ。
2つの天守が並び建つ熊本城。圧倒的な規模を誇る九州最高の名城!
電車を乗り継ぎバスに揺られて、まず訪れたのは熊本城。日本三大名城の1つにも数えられ、九州でも最高峰と称される城である。九州のほぼ中心にある熊本駅から3キロ足らずの距離にあり、総敷地面積はなんと約98万平方メートルにも及ぶ。その規模は戦国後期の名将・細川忠利をして「これほど広大な城は江戸城以外に見たことがない」と感嘆せしめたほどである。
2016年には熊本地震によって大きな被害を受け、現在も一部で復旧作業が続いているものの、天守閣は復旧が完了。城内の展示品も全面的にリニューアルされ、天守閣最上階からの眺めも再び楽しめるようになっている。
いつもは起床後すぐに「出陣」を立ち上げる筆者だが、今回はせっかくなので、熊本城に着いてからゲームを始めた。まずはログインボーナスとして木下秀吉の友好度2000を手に入れる。ちなみにログインボーナスは7日間分あり、7日目には貴重なSSR武将の登用札を獲得可能だ。
そしてゲームの案内役である「はつほ」が、戦国時代の今日に何が起こったかを説明してくれる。こうしてナチュラルに戦国時代に関する知識が増えるのも本作のポイント。日本史の勉強にもなる。
売店の周囲を歩いていると、今度は茶室が見つかった。茶室にはさまざまな武将が集まっており、小判や交流ptを使って友好度を上げることができる。ちなみに小判は、領地を拡大したりミッションをクリアしたりすれば獲得可能だ。
一方、交流ptは特殊で、友好度と引き換えに入手する仕組みになっている。フィールドでよく会う武将は友好度を得るのが容易なので、そういった武将の友好度から優先して交流ptに変えていこう。該当する武将が複数いる場合は、N→R→SRの順で友好度を変換するのが基本。なお、SSR武将の友好度は貴重なので、交流ptには変換しないほうがいい。
いよいよ登城だが、今日は早い時間に移動を開始したため、朝から何も口にしていない。城彩苑の麺屋で食事を済ませてから、いざ出陣!
桜の馬場 城彩苑を抜け、その先にある階段を上ると、もう城内と言っていい。階段を上った位置からは未申櫓(ひつじさるやぐら)が見える。ゲーム画面に目をやると、はつほの進言が。どうやらSSR武将の加藤清正が近くにいるようだ。
加藤清正は豊臣秀吉に仕えた武将で「賤ヶ岳の七本槍」の1人。秀吉の朝鮮出兵でも活躍し、その強さから「虎加藤」と異名された。秀吉亡きあとは徳川家康に従い、天下分け目の関ヶ原に参戦。その武功によって肥後の地(現在の熊本県)を与えられた、熊本城と関わりの深い人物だ。
さらに進むと、はつほから「名城が近いため、訪問するように」とのアドバイスを受ける。さっそく画面をスライドして周囲を見渡すと、果せるかな、進行方向に巨大な城が! さっそくタップすると城がアップになって花火が上がり、名城図鑑に登録することができた。以降は、機能の名城図鑑からいつでも熊本城の説明を見ることができる。
さらに熊本城訪問の報酬は、図鑑の充実だけにあらず。なんとSSR武将である加藤清正を獲得できるのだ。加藤清正は桜の馬場 城彩苑を抜けた際にも姿を見せていたが、あちらはあくまで市井で出会っただけであり、タップしても友好度が上昇するだけだった。しかし、今回は加藤清正がプレイヤーの配下として軍団に加わり、部隊編成にも組み込めるようになる。もちろん、SSRゆえに強さのほどは折り紙付きだ。
その後、観光客用として特設された空中回廊を進んでいくと、いよいよ熊本城の天守閣が姿を現わす。ここでは周囲をじっくり観光したいので「出陣」は委任モードにした。
委任モードは、自分の圏内にいる商人や農民、野盗などを自動的にタップする便利な機能。そのほか、拠点の登録や武将の派遣、敵武将との合戦も自動で行なってくれる。使いこなせば天下布歩がより一層はかどるので、ぜひ一度使ってみてほしい。
連続枡形を見下ろしながら空中回廊を進み、くらがり通路と呼ばれる本丸御殿大広間を抜けて、ついに天守閣前の広場まで来た。きれいな砂利が敷き詰められており、なんとなく白洲(時代劇などで奉行が罪人を裁く場所)を思わせる。
天守閣前広場にはベンチが設けられ、スポットエアコンなども置かれていたため、ひと休みがてらゲームをチェックすることにした。委任の成果を確認してから、周囲にいる商人や農民をタップ。配下武将の具申を承認するか否認するかを決め、出陣可能な敵拠点を攻略する。さらにミッションを達成して得たアイテムを受け取ったら、いよいよ天守閣に討ち入りだ。
意外なことに城の入り口は地下扱い。井戸や厨(今でいう台所)のある地下から1階へ上がると、そこは加藤清正関連の資料が数多く展示されていた。彼の築城技術、わけても石垣の形成や、川の流れを変えるほどの治水工事などを知ることができる。
2階は、細川家に関する資料がメイン。細川忠利直筆の書状(手紙)や細川家で使用された武具・甲冑などが展示されている。また、当時の熊本城を描いた図面も多数見られた。さらに3階は近代(幕末や明治~昭和)の資料が、4階は現代(おもに2016年の熊本地震)の資料が並ぶ。
5階は6階へと続く通路になっており、最上階たる6階は展望フロアになっている。展望フロアでは、熊本市街地はもちろんのこと、遥か遠くの山々まで見渡すことが可能だ。また、現在は復旧中である宇土櫓も間近に眺めることができた。
天守閣から出てゲーム画面を確認すると、達成したミッションありとのこと。見れば遠征していた武将が帰還し、登録先に拠点が追加されている。さっそく攻略に向かおうとしたところ、熊本城おもてなし武将隊による演舞が始まるとのアナウンスが流れた。いったん拠点の攻略は後回しにし、彼らの演舞を満喫する。
熊本城をあとにした筆者は、最後に加藤神社を訪れることにした。ここは名前の通り武将・加藤清正を祀った神社で、熊本城から徒歩でも5分とかからない。絶好の撮影スポットもあるため、熊本城に来たらぜひとも立ち寄っておきたい。
帰りの道すがらも拠点の攻略を進める……が、スマートフォンの充電が限界を迎えようとしていた。やむを得ず、アプリを終了して旅籠(ホテル)へ急ぐ。こうして「出陣」の名城訪問1日目は暮れようとしていた。