【特別企画】
JSB3 from EXILE TRIBEのELLYさんが「eFootball」で華麗なシュートを決める! 宮崎開催「ユニバーサルeスポーツ体験会」観戦レポート
2022年10月12日 11:33
- 【ユニバーサルeスポーツ体験会】
- 日時:2022年10月10日(祝・月)11:00~17:00
- 会場:宮交シティ3階 紫陽花ホール
- 参加費:無料
宮崎県宮崎市の中心に位置するショッピングセンター宮交シティ 紫陽花ホールにてeスポーツイベント「eスポーツで社会をボーダレスに! ユニバーサルeスポーツ体験会」が10月10日開催された。
本イベントは、誰でも参加できるeスポーツを通じて全国各地でeスポーツを活用した障がい者雇用を促進、プロの育成、障害者の法定雇用率達成を目指すなど社会のボーダレス化を図るための企画。主催はソーシャルビジネスコミュニティを展開するワクセル。
本イベントのゲストには、障がい者でありながら、ゲーミングチームとプロ契約を結ぶ、ぷよぷよプレイヤーのRiricky選手を始め、JeSU公認プロゲーマーのGENKIモリタ選手、パラスポーツアスリートの廣道純選手、三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのELLYさん、地元サッカークラブのテゲバジャーロ宮崎所属の選手の皆さんと、各界から多彩なゲストに迎え、まさにボーダーレスなイベントとなった。
メインMCのGENKIモリタ選手は、「eFootball」を競技種目とするJeSU公認プロライセンスを持つプロゲーマーで、(リアル)サッカーのインストラクターから、吉本工業の芸人を経て、プロゲーマーになったという異色の経歴を持つ。
開場前からGENKIモリタ選手が登壇し、本日のイベントスケジュールを説明。その後、さっそく会場に設置されたeスポーツ体験ブースで来場者と交流が図られた。その後、メインイベントの「障がい×eスポーツ エキシビションマッチ・講演会」が開催された。
1人目のゲストは、eスポーツチームEGGSと契約しプロ活動を行っている、株式会社アワハウス所属のぷよぷよプレイヤーRiricky選手。
Riricky選手は広範性発達障害(自閉症スペクトラム障害)でありながら、真正面からeスポーツにアスリートとして取り組んでおり、現在JeSU公認のプロライセンス取得に向けて活動中である。Riricky選手の活動をサポートしてる義兄のAnickyさんと一緒に登場し、「ぷよぷよ」のデモンストレーションを行った。
まず、本イベントの総合プロデューサーである住谷知厚氏とGENKIモリタ選手相手に、圧巻のプレイを見せつけるRiricky選手。その後、GENKIモリタ選手が来場者に呼びかけ、飛び入りの挑戦者に対しても、見事に勝利。会場では試合の合間に繰り返し拍手が送られた。
2人目のゲストは、プロ車いすアスリートの廣道純選手。シドニーで銀、アテネで銅とパラリンピック2大会でメダルを獲得し、現在も世界各地で車いすレースに参加し続けている現役のアスリート。本イベントでは、ご自身の活動や障がい者のeスポーツへの取り組みについての見解などを語った後、「ぷよぷよeスポーツ」で、来場者の少年と対戦した。廣道純選手は試合終了後に、年齢や体格も違う人が真剣勝負ができるeスポーツの可能性について言及した。
次のゲストは、シークレットのスペシャルゲストとなっていた三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのELLYさん。ご存じの方も多いと思うが、「Fortnite」のプレイヤーでもあり、「AO Summer Smash 2020」のチャリティマッチでビクトリーロイヤルを達成した経験を持つ。
本イベントでプレイすることになっている、「ぷよぷよ」は、幼少の頃に少しだけ経験があり、「eFootball」は、学生時代に別のサッカーゲームを触った程度だという。両タイトルとも普段からプレイしているFPSと違い、プレイ経験がほとんどないとの事。
試合が開始されると、子供の頃の記憶を辿りながらだろうか、2連鎖、3連鎖を次々と決めていくELLYさん。感覚を掴むスピードはさすがゲーマーといったところか。3人目の対戦者の男性は「ぷよぷよ」経験者なのか、これまでの2戦とは違い、一進一退の接戦となる。最後は、ELLYさんが階段積みの5連鎖を完成させて勝利し、会場を大いに沸かせた。
「eFootball」の対戦相手はモバイル版「ウイニングイレブン」の経験者の男性。ELLYさんは、シュートを決めた際にゲームの演出に合わせ、拳を突き上げるパフォーマンスを見せる。会場は、ファンからの黄色い声援と拍手の渦に包まれる。最後は、来場者やスタッフと一緒に写真撮影を行って、本イベントに花を添えた。
最後のゲストは、宮崎県の地元サッカークラブチームであるテゲバジャーロ宮崎の選手達。もちろん使用するのは「eFootball」。複数のプレイヤーでチーム戦が行える本タイトルの特性を生かし、来場者とタッグチームを作りプレイする。テゲバジャーロ宮崎の選手達は、サッカーゲームを幼少の頃にやっていたということもあり、初プレイとなる本作においても、タッグを組んだ参加者に声を掛け合いながら、素晴らしいプレイを披露した。
イベントの最後は、宮交シティNo.1決定戦と称し、各体験ブースで参加者の交流イベントが開催された。ルールは単純で、制限時間内に各ブースで連勝数が一番多いプレイヤーに賞品が贈られる。各ブースへ移動した参加者達は、まさに老若男女問わずeスポーツを楽しんでいた。
イベント終了後に総合プロデューサーに住谷知厚氏にお話を聞いたところ、かねてより宮崎を好んで幾度も来県し、いつかイベントを宮崎で開催したい考えていたところ、本イベントを立ち上げた際に、第1回の開催地は是非宮崎県にしたいと考え、実現に至ったと語っている。
今回と同様のイベントは、宮崎県で2回目の開催は元より、これから他の地方および都市部でも同様のイベントを開催する予定となっているとの事。
本イベントは、eスポーツが持つ「誰もが参加できる競技」としての一面を、非常に理解し易い形で、一般の方々に伝えることが出来た企画であった。会場には身体にハンディキャップがある方でも、ゲームがプレイできる特殊なデバイスの一部が設置され、参加者は特殊デバイスでゲームをプレイする体験ができるところも良いアイディアだと思う。今回のゲストも多方面からの参加で、対戦相手となる来場者も多様性もあり、来場者の方々は、ユニバーサルeスポーツを良い形で体験でき、eスポーツへの印象も、より良いものになっているだろう。