ニュース

色弱者に直接アピール。セガ、「色覚多様性に対応したぷよぷよ体験会」を2月20日に開催

2月20日開催予定

 セガは、「ぷよぷよ」シリーズの色覚多様性への対応を、色弱者に直接アピールする取り組みとして、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)とコラボし、「ぷよぷよeスポーツ」の「色ちょうせい」機能を使ったイベント「色覚多様性に対応したぷよぷよ体験会」を2月20日、オンラインで開催する。先着100名で、参加は無料。参加申し込みは専用ページから応募できる。

「色覚多様性に対応したぷよぷよ体験会」申し込みページ

 「ぷよぷよ」シリーズは、1991年のリリースから、当時、“色弱”、“色盲”と呼ばれていた色覚異常者にとって、通常プレイが極めて困難なゲームだった。その症状によって黄ぷよと緑ぷよ、あるいは青ぷよと紫ぷよ、あるいはすべてのぷよが色で判別が付かず、色覚異常者は表示が滲むブラウン管に向き合い、目をこらしながら微妙な形の違いでぷよを判別するという“別ゲー”をプレイする必要に迫られていた。当時は子どものみならず社会全体が色覚多様性への理解が薄く、なんといっても「ぷよぷよ」はプライドをかけて挑む対戦型のゲームだったため、そこで大小様々な悲劇が繰り返された。

 「ぷよぷよ」のこの“問題”は長らく放置されていたが、昨今のゲームにおける色覚多様性への配慮の必要性への気運の高まりに合わせて、セガもついに重い腰を上げ、「ぷよぷよeスポーツ」、「ぷよぷよテトリス2」で色覚多様性に対応する無料アップデートを実施。現在は色弱者でも安心してプレイできるゲームに生まれ変わった。

 「ぷよぷよeスポーツ」、「ぷよぷよテトリス2」が導入した「色ちょうせい」機能は、CUDOの監修を受ける形で開発が進められ、「1型2色覚」から「2型2色覚」、「3型2色覚」までの3色覚に対応し、色の強さの調整や、色の違いがわからない方でも形で判別できるように、落下中の点滅を削除したり、形状そのものを16種類に増やすなど、“色弱者に厳しいゲーム”の汚名を返上し、いまや“もっとも色弱者フレンドリーなゲーム”となっている。

【色ちょうせい機能】
通常表示
1型2色覚
2型2色覚
3型2色覚

 この「ぷよぷよ」シリーズの色覚多様性への対応を、色弱者に直接アピールする取り組みが今回発表された「色覚多様性に対応したぷよぷよ体験会」で、「ぷよぷよeスポーツ クラウド」を用い、JeSU公認「ぷよぷよ」プロゲーマーの飛車ちゅう選手を講師としてまねき、「ぷよぷよ」の魅力を伝えていく。色弱者で「ぷよぷよ」を敬遠していた方はぜひ参加してみては如何だろうか。