【特別企画】
怪獣の仕草に“萌え”! 「ウルトラ怪獣モンスターファーム」先行体験レポート
2022年9月15日 13:05
- 【ウルトラ怪獣モンスターファーム】
- 10月20日 発売予定
- 価格:6,710円(税込)
育成シミュレーションゲーム「モンスターファーム」。ブリーダーとなりモンスターを育成し、他のモンスターと戦わせる本シリーズは、1997年に初代プレイステーションで第1作目が発売されてから、ちょうど今年で25周年を迎えた。
「ウルトラ怪獣モンスターファーム」は、「モンスターファーム」のシリーズ最新作と呼ぶには少し異色な作品で、国民的特撮作品「ウルトラマン」とのコラボレーションタイトルとなっている。通常「モンスターファーム」シリーズでは、シリーズオリジナルのモンスターを育成するのだが、本作ではバルタン星人やゼットンといった「ウルトラ怪獣」を育成できる。
本作が発表された当初は、「これちゃんと『モンスターファーム』なんだろうか」と懐疑的だったが、いざプレイしてみると、それは全くの杞憂であることがわかった。
本稿では「TGS 2022」での試遊版「ウルトラ怪獣モンスターファーム」にて、トレーニングや修行、大会といった本作の基礎となる要素を体験できたので、その内容をお届けする。
ウルトラ怪獣の仕草に萌える。
さて、今回の試遊内容をお伝えする前に、どうしても言っておきたいことがある。
それは、怪獣たちが“萌える”ということだ。
「萌え」という言葉は、すでに死語かもしれないが、本作のウルトラ怪獣を見ていると自然とその言葉が出てくる。ただ見た目が可愛いのではなく、怪獣の仕草に“萌えポイント”が隠されているのだ。
本作のプロデューサー・又野健太郎氏に怪獣たちの可愛さを聞いたところ、今作では「デカ可愛い」を1つのキーワードにしているようで、「ウルトラマン」らしさをキープしつつも怪獣たちの可愛さを表現することに力を入れているとのことだった。普段は怖いイメージがある怪獣たちだが、本作では可愛い。怪獣を育てる上で、可愛さが愛着につながるのだ。
「モンスターファーム」らしさ健在! トレーニング・修行・休養・バトル、その全てがウルトラ級のサイズ感
ゲームを始めると、「モンスターファーム」シリーズではおなじみのホリィがプレーヤーを出迎えてくれる。いきなり「モンスターファーム」らしさを感じられるところであり、シリーズファンには嬉しい要素だ。
そのあと協会に行き、今回育成する怪獣を選ぶ。試遊版では、ゴモラ、バルタン星人、ガンQ、ミクラス、ベムスターなど計10体の怪獣が用意されていた。中には、エレキングゴモラやゴモラダダといった怪獣もいる。これらは、ウルトラ怪獣同士を“合成”した怪獣だ。合成については、今回の試遊では体験することができなかった。
育成したい怪獣を選んだら、いよいよ育成! の前に、突如現われたバードンとのバトルが始まる。
バトルは、「モンスターファーム」シリーズおなじみのルールだ。Rボタンで右に、Lボタンで左に移動する。攻撃はAボタンで、相手との距離によって発動する技が変わる。好きなタイミングで好きな技を使えるわけではないので、使いたい技がある場合は移動して相手に近づく、ないしは離れる必要がある。
また、技を使うには「GUTS」が必要だ。「GUTS」が足りないと技が出せないので、ずっと攻撃し続けることはできない。「GUTS」は時間経過で自動的に回復するので、また溜まるまで我慢だ。
なお、技を使えば必ず当たるわけではない。怪獣の能力値や技の性能、現在のGUTSによって命中率が変わる。見事に技を当てることができれば、相手のライフを減らせる。相手のライフを全て削るか、タイムアップ後に残ライフ率の多いほうが勝ちとなる。
ここからは育成の時間だ。プレーヤーの拠点となるファームでは、カネゴンの「カネゾー」が登場。ホリィと一緒にプレーヤーをサポートしてくれる。
トレーニングを始める前に、まずは怪獣にエサをあげよう。エサは毎月第1週にあげる。エサには「干し草」や「雑穀六兄弟」、「どっさりサラダ」などの種類があり、エサによって体重や体調などのステータスが変化する。怪獣によって与えられるエサが異なるほか、好き嫌いが設定されており、好みの味だとエサの効果が上がり、逆に嫌いな味だとエサの効果が下がるようになっている。
また、エサにかかるお金も変わってくるため、財布と相談しながら決める必要がある。試遊版ではたんまりお金が用意されているので、怪獣の好きなエサを与えて問題ない。
次はいよいよトレーニングだ。本作で最も行なうであろうトレーニングでは、怪獣の能力を上げることができる。トレーニングで能力を上げ、大会に参加、より高いグレードの大会を目指す、というのが本作の基本的な流れになる。
怪獣の能力は、「ライフ」、「ちから」、「かしこさ」、「命中」、「回避」、「丈夫さ」の6つ。「ライフ」はHPの役割、「ちから」はちから技で与えるダメージが増え、「かしこさ」はかしこさ技で与えるダメージが増える。「命中」は高いほど技が命中しやすくなり、「回避」は高いほど敵の技を避けやすく、「丈夫さ」は高いほど敵から受けるダメージが減る。怪獣ごとに伸びやすい能力も違うので、怪獣にあったトレーニングをするのが基本だ。
トレーニングには、それぞれ1つの能力を上げるトレーニングのほか、2つの能力が同時に上がるが、1つの能力が下がってしまうトレーニングがある。どのトレーニングをするのが効率がいいか考えよう。
今回は、「かしこさ」と「命中」の両方が上がる「魚獲り」を選択。「魚獲り」では「丈夫さ」が下がるものの、他のトレーニングで「ライフ」と「回避」を上げて防御面を補うプランだ。
トレーニングをすると、怪獣に「疲労」がたまっていく。疲労がたまると体調が悪くなり、トレーニングに失敗しやすくなったり、ケガをしやすくなったりといった様々なリスクがつきまとう。「休養」を選んで「疲労」を回復だ。
トレーニングを進めていると、ライバルブリーダーのメイが、「ダダ」のカスミとともに登場。プレーヤーとはブリーダー学校の同期という関係で、お互い新人ブリーダーになったばかりということで対戦することになる。
このライバルブリーダーという存在は、イベントで登場するだけでなく、怪獣を「修行」する際に重要な存在となる。「修行」は、他のブリーダーに1カ月間怪獣を預けて鍛えてもらう行動で、怪獣の能力を上げるだけでなく、「!」アイコンが出ている修行先では技を覚えることがある。
今回、修行で怪獣を預けられるのはメイだけだが、有名なブリーダーが参加する大会で実力を認められれば、一緒に修行するブリーダーが増えるようだ。
「修行」を終えたら、ついに大会に挑む。今回挑む大会は、Eグレード公式戦。グレードはEからSまであり、グレード公式戦で優勝できれば1つ上のグレードに昇級する。出場している全怪獣と戦い、勝利数が最も多い怪獣が優勝となる。さらに、大会では賞金も獲得できる。エサをあげたり、修行をしたり、アイテムを買ったりと何かとお金は必要だ。賞金を稼いで怪獣のために使ってあげよう。
また今作では、1度優勝した大会では「らくらくバトル」を選択できるようになる。「らくらくバトル」はオートバトルを瞬時に行なって勝敗を決めるお手軽なモードだ。
ここで試遊は終了。ウルトラ怪獣を育成するようになってはいるが、ゲームシステムは「モンスターファーム」や「モンスターファーム2」が正統進化した印象だ。加えて、怪獣の体調をひと目で確認できるようになっていたり、大会の予約機能、使用する技のONOFFを切り替えれたりと、細かいところが便利になっていたり、ウルトラ怪獣の巨大さを活かした演出など、パワーアップした点も多い。
「モンスターファーム」ひさびさの新作。「モンスターファーム」ファンもウルトラ怪獣ファンも楽しめるタイトルになっている。製品版の発売が楽しみだ。
本作は、ウルトラ怪獣を育てるという他のゲームでは体験できないような魅力がたくさん詰まっていると思います。ウルトラ怪獣好きの皆さんは各怪獣の「こんな姿が見れるんだ」という要素を楽しんでいただきたいですし、「モンスターファーム」好きの皆さんには、「モンスターファーム」のシステムをベースに作っているゲームですので、ウルトラ怪獣というモチーフで作ったときに、「こういう見せ方になるんだ」というところを楽しんでいただきたいです。
また、どちらも知らない方にも、怪獣を育てたいという思いがあれば、必ず楽しんでいただけると思いますので、ぜひご注目いただければと思います。
この後もゲームショウはじめ、色々とサプライズも用意しているので情報を追いかけていただければなと思っております。
©円谷プロ
©Bandai Namco Entertainment Inc.
開発:コーエーテクモゲームス
モンスターファーム:©コーエーテクモゲームス All rights reserved.
※画像は開発中のものです。