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【TGS2022】ロボット好きによるロボット好きのためのロボアクション「Vulture -UF-/0」をインディーブースで発見!

「マブラヴ」や「エヴァ」へのオマージュ満載で思わずニッコリ

【Vulture -Unlimited Frontier- /0】

2023年冬 発売予定

 TGS2022の会場にて、濡れ路がPC用3Dロボットアクションシューティング「Vulture -Unlimited Frontier- /0」の試遊ブースを出展している。

 濡れ路は、ロボ好き氏、むつのはな氏、cage氏、ホロウサ氏、5名からなるインディーゲームクリエイター集団で、「Vulture -Unlimited Frontier- /0」はロボット好きによるロボット好きの為のゲームとなっている。簡単に言えば、「アーマード・コア」シリーズのような3Dアクションゲームと言えば伝わり易いだろう。

 そして最大の魅力は「アーマード・コア」シリーズだけでなく、「マブラヴ」シリーズや「エヴァンゲリオン」シリーズなど、ロボット作品のオマージュ要素が数々散りばめられていること。ロボット好きな筆者的には大満足で思わずニッコリしてしまった。

 さらに、操作に関してはゲームパッドに対応。ボタン配置なども非常にとっつきやすいものとなっており、ロボットアクションにありがちな操作中に「指がもう1本欲しい!」などと思うことがなかった。

 今回設置されている試遊ブースでは、2つのミッションにロボット(通称:V.U.L.T.U.R.E)同士の対戦が1つ体験できる。本稿では本作を実際に試遊した際のインプレッションについて紹介したい。

簡単な基本操作&奥深いテクニカルな操作

 まず始めの本作の操作感について紹介する。簡単操作で空中を飛び回りながら戦闘できつつも、リアル系ロボットゲームにありがちな複雑な操作が必要ないのが魅力と言えるだろう。

 基本となる操作は、Xboxシリーズのコントローラーの場合には左スティックで移動、右スティックでカメラ操作。また「LT」でブースト、「L」で回避、「R」でジャンプ、「RT」で攻撃となっており、基本的にこれらボタンとスティックだけでゲームを進められる。所謂「AC持ち」のような特殊な持ち方をしなくても操作の際に指が足りなくなることがない。

 しかし、シンプルだからといって「V.U.L.T.U.R.E」の機動が単調になることはなく、少しコツを掴むと「LT」でブーストした直後に「L」の回避を入力することでバレルロールができるなど、ボタンの組み合わせでテクニカルな挙動も可能となっている。

 開発者曰く「基本操作だけでもクリアできるように作っており、複雑な操作を強制をしないよう慎重にデザインしている」とのことだった。実際にプレイしていても比較的早く操作に慣れることができた。

リアルを追求したUIとダイナミックなカメラワーク

 次に本作の没入感を高めてくれるUIや、ダイナミックなカメラワークについて紹介する。本作のUIはかなり凝っていて、特に高度計や機体内部のフライホイールの回転具合、ミニマップの描き方、状況や動きに合わせて変化する照準の表示など、ロボット好きならではの洒落たデザインが採用されており、作品への没入感を高めてくれている。

 他にも、視点を移動させるとUIが先行し、機体が遅れて動くことで「V.U.L.T.U.R.E」のロボットとしての重厚感を演出している。またチャージ式の「オービタルエンジン」と呼ばれる長距離高速ブースト機能を使った際には、跳躍直後にカメラが“引き”になりスピード感を演出するなど、カメラワークも臨場感を高めてくれていた。

 わかる人にはわかると思うが、TVアニメ「アルドノア・ゼロ」の第1弾OPで確認できる地球連合軍有するシステムの画面や「アーマード・コア フォーアンサー」のVOBやオーバードブーストを見た際に気持ちよくなってしまう人は間違いなく好きなはず。筆者はそういったものが大好きなのでマスクの下でニッコニコしていた。

 また、画面左下には自機の状態を現わす表示もある。普段は緑だが、腕や足など機体が損傷した際に当該の部位がグレーになり、損傷具合を確認し易くなっている。そう、本作には部位破壊も存在するのだ。

ロボ好きのロボ好きによるロボ好きのためのゲーム!

 改めてお伝えすると、本作最大の魅力はなんといってもロボット好きならニッコリしてしまう各作品のオマージュ要素だ。登場するロボットには「マブラヴ」シリーズの戦術機に付いている跳躍ユニットをイメージさせる部分があるほか、細かく見ていくと照準表示にも「エヴァ」のオマージュが仕込まれているという。

 筆者としては、好きなロボット作品の要素を見つけた際には実家にいるかの様な安心感を覚えたのだが、中でもロボットのデザインなどを担当するロボ好き氏は筆者と同じく「マブラヴ」シリーズが好きという。ロボットのデザインもどれもスタイリッシュさとゴテゴテさが両立されていて一気に作品を気に入ってしまった。

 今後は、シナリオや機体カスタムのできるガレージ機能も追加するべく開発を進めていくという。他にも、2023年冬のリリース後になるもしれないがプレーヤー同士による対戦機能も実装したいと意気込んでいた。

 この興奮は実際に体験しないと伝わらないかもしれないので、特にロボットが好きな人がいたらぜひ体験していただきたい。また、本作のTwitterなどではプレイ映像も確認できる他、「GameVketZero」では本作の「【動作確認版】緋色の監獄(2021年5月29日更新)」も配布されているので、こちらもチェックしていただきたい。