【特別企画】
「SDガンダム バトルアライアンス」体験会レポート
“ザクとは違うのだよ!”って、それはバルバトス!? 様々なMSを駆り、歪んだガンダム史を正していくアクションRPG
2022年7月21日 23:30
- 【SDガンダム バトルアライアンス】
- 8月25日 発売予定
- 価格:8,778円(通常版)
- 11,550円(デラックスエディション)
- 14,960円(アルティメットエディション)
- 19,140円(コレクターズエディション)
バンダイナムコエンターテインメントは、8月25日に発売を予定している「SDガンダム バトルアライアンス」メディア体験会を開催した。このあと7月22日0時より配信予定の同作体験版を先行プレイすることができたので、そのレポートをお届けしよう。
「機動戦士ガンダム」シリーズの様々なモビルスーツ(MS)やキャラクターが登場するアクションRPGで、複数の物語の集合体である「G:ユニバース」を舞台に、史実がゆがめられてしまった「ブレイク・ミッション」を進め、正史通りの「トゥルー・ミッション」へと導いていくストーリーが展開する本作。登場するMSは「機動戦士ガンダム」から「ガンダム Gのレコンギスタ」や「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」といったガンダムのTVアニメ化作品を網羅し、「武者・騎士・コマンド SDガンダム緊急出撃」から騎士ガンダムなども参戦する。多彩な参戦作品に加え、それらを正史に導くという、各々のストーリーそのものを題材としているため、幅広い世代のガンダムファンから注目を集めている。
プレーヤーは3機1小隊の共同戦線(バトルアライアンス)を率いる小隊長となり、様々なMSやパイロットと共にミッションへと挑んでいく。この小隊は、オフラインプレイではプレーヤー+CPU操作の2機という形式だが、マルチプレイにも対応しており最大3人のチームでミッションを進行することもできる。
この体験会では、本作のPS5/PS4用体験版が用意され、ソロプレイとマルチプレイでいくつかのミッションをプレイすることができた。ここではその体験レポートをお届けしていこう。
タイトルに「SDガンダム」と冠されている通り、プレーヤーが駆る機体はデフォルメされたMSとなるが、近年のフィギュアやプラモデルでも人気の高いスタイリッシュにSD化されたMSが登場している。画面上のモデルは汚しやダメージ処理なども施され、新しい機体が登場するたびにワクワクさせられる。しかもPS5でのプレイは動きが60fpsで、MSがぬるぬる動くのが心地よかった。
ゲームは三人称視点のアクションで、機体ごとに異なる兵装で戦っていくオーソドックスなスタイル。基本操作におけるチュートリアルも充実していて、誰にでも入りやすく作られている。各機体には「インファイター」(高HP、格闘重視)、「オールラウンダー」(格闘&射撃バランス重視)、「シューター」(低HP、射撃性能重視)のロールが設定されていて、性能や兵装によってアクションも異なりなおかつ外連味あふれるモーションが設定されている。ミッションや機体ごとに違ったプレイ感覚を楽しめるはずだ。
この体験会では5種類のステージが用意されたが、ここではブレイク・ミッションの「ジオンの脅威」(「機動戦士ガンダム」)と「王国崩壊」(「新機動戦記ガンダムW」)、「未来の報酬」(「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」)の3つのステージを選んでいる。
最初にプレイした「ジオンの脅威」では、動けなくなったホワイトベースが敵のMS部隊に襲撃されているので、それを阻止することが目的となっていた。ここではレベル5のガンダム・バルバトス(第6形態)をプレーヤー機として選んでいる。僚機にはガンキャノンやガンタンクの他、ザクII F型やドムなども選ぶことができ、所属勢力に関係なく好みの混成部隊で出撃できるのが特徴だ。
ミッションではザク・タンクやザク・キャノンなどMSVの機体が登場する中で、グフを駆るランバ・ラルの部隊が登場……と思いきや、その機体がなんと三日月・オーガスのガンダム・バルバトス(第6形態)へと変化していく。「ヒストリー・ブレイク現象」によって歴史がゆがめられた瞬間で、このバルバトスを倒すことで、真の歴史が動き出すのである。
ガンダム・バルバトス(第6形態)はインファイターであり、その手に装備した巨大なレンチメイスによる攻撃を主体としている。本作の特徴的なアクションとして「連撃アクション」があり、複数の兵装を駆使して敵に連続ヒットするコンボを繰り出せるのだが、インファイターはその第一人者で、レンチメイスを持つガンダム・バルバトス(第6形態)は格闘攻撃としては長いリーチを持ち、破壊力もバツグンだ。単純なコンビネーションはもちろん、専用のボタンで繰り出す「打ち上げ攻撃」をヒットさせ空中でコンボを繰り出すといった爽快なコンボもあり、操作していて楽しくなる。もちろんガードやステップもあり、意識して使うことで「ジャストステップ」や「ジャストガード」も行え、こうした操作をしっかりと身に付け、機体性能も理解しておけば、さらにアクションを極められそうな手応えを感られじた。
続くミッションでは、ドムとガンキャノンをそれぞれ選んで出撃した。ドムもインファイターで、ヒート・サーベルでの攻撃がメイン。ジャイアント・バズも持っているが、正面にしか撃てないため、使いどころが結構難しかった。接近戦に持ち込むための牽制や逆に追い打ちのための武器という印象だ。
一方ガンキャノンはシューターかと思いきやオールラウンダーで、メイン射撃がビームライフル、ショルダーキャノンとナパームという中~近距離で使いやすい兵装を持ちつつ、接近戦も決して弱くない、今回使った中では特に扱いやすい機体であった。
試遊ではマルチプレイも体験した。最大3人のプレーヤーが小隊を組んでミッションに挑むスタイルで、連撃アクションでコンボを決められている敵に追い打ちをかけたり、敵から出ている誰を狙っているのかを視覚化したヘイト線を参考に、互いにカバーをしたりするなど、コミュニケーションを取りながらプレイすれば、よりタクティカルなゲーム性を楽しめるはずだ。
ミッションを進めてパイロットのレベルが上がれば機体の新たなスキルを取得でき、入手した「設計図」があれば新しい機体を導入することも可能となる。「キャピタル」や「拡張パーツ」により機体を強化する要素もあり、ロールの得意分野を伸ばしたり、逆に弱い部分をカバーしたりすることもできるようだが、今回の試遊でそれらを試すことは叶わなかった。YouTubeのガンダムチャンネルでは、本作の最速プレイの模様が配信されているので、そちらも参考にしていただきたい。
30タイトル近いガンダム作品の機体とエピソードがクロスするストーリーも気になるところだが、まずはアクションゲームとしてMSを操作して戦うのが楽しく作られているのが好感触だ。設計図を入手できれば、勢力関係なく戦力に加えられるのもポイントで、好みの機体との出会いにも期待がかかる。SDガンダムということで好みが分かれるかもしれないが、外連味あふれるメカ描写と演出は、多くのガンダムファンのツボを突くことは間違いないので、ぜひプレイしてみることをオススメする。
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