【特別企画】

歌声の“マッシュアップ”が攻略のカギ。SRPG「フェアリーフェンサー エフ Refrain Chord」試遊レポート

6曲×6曲の組み合わせはすべて美しく響く。狙いすました楽曲に注目!

【フェアリーフェンサー エフ Refrain Chord】

9月15日 発売予定

価格:
通常版:8,580円(税込)
限定版:10,780円(税込)

 コンパイルハートは、プレイステーション 5/プレイステーション 4/Nintendo Switch用タクティクスRPG「フェアリーフェンサー エフ Refrain Chord」を「Happinet ゲームフェス!~2022夏の陣~ inベルサール秋葉原」にプレイアブル出展する。

 「フェアリーフェンサーエフ」シリーズはコンパイルハートから発売されているRPG。不思議な力を持つ「妖聖」が宿る武器「フューリー」を手に入れ、剣士「フェンサー」として目覚めた青年ファングが、「アリン」と「ティアラ」という2人のヒロインとの出会いをきっかけに女神、邪神、魔神の封印を巡る冒険に身を投じていくという作品だ。

 シリーズの主要キャラクターが勢ぞろい、さらに新フェンサーや、新妖聖も多数登場する。そして本作の鍵となるのが「歌姫」という存在だ。本作は、前作ではRPGだったジャンルを変更し、タクティクスRPGとしているところに特徴がある。早速、体験レポートをお届けする。

【『フェアリーフェンサー エフ Refrain Chord』アンサームービー『Evolve: Mashup Ver.Answer』】

 本作はマス目に分けられたフィールド上でキャラクターを動かし、敵と味方が交互に行動していくターン制のタクティクスRPG(シミュレーションRPG)となっている。

 移動して攻撃したり、武器によって攻撃範囲が違ったり、フィールドに段差があるなど、システムそのものはシミュレーションRPGとしてスタンダードな作りで、初めてでもすぐに慣れることができた。

 一方で、キャラクターは武器を切り替えて攻撃でき、攻撃範囲が広いが威力が弱めな武器か、攻撃範囲が狭いが威力が高めな武器で攻撃するかを選べるなど、戦略性を高める要素がキャラクターに組み込まれている。

ベースのゲームシステムはオーソドックスなタクティクスRPGを踏襲している

 その極めつけとなっているのが、戦略性という意味でも、演出という意味でも印象的な要素となっている「歌」だ。

 本作には、「歌姫」というキャラクターが登場する。このキャラクターは「フェアリーアリア」という広範囲の味方キャラクターを強化する歌声(バフスキル)を使用できる。プレイ中は、この歌声が届く範囲で戦ったほうが良いので、戦略的には歌姫/キャラクターの位置取りが重要になる。

 面白いのは、歌声が“重なる”ことで、歌声の効果が大幅に強化され戦略性が増すことだ。

 まずは演出面。歌姫がこのスキルを使うと、戦闘のBGMはボーカル曲に変化する。このボーカル曲は非常にインパクトのある楽曲で、戦闘がよりドラマチックになる。歌姫の歌声が、ゲーム内のキャラクターだけでなくプレーヤーも盛り上げてくるというわけだ。

 さらに敵にも歌姫がおり、敵もフェアリーアリアを使う。そうすると歌声が混ざり合い、BGMが“マッシュアップ"状態になる。楽曲は無理やり組み合わせるのではなく、美しい楽曲として成立するように狙って作られている。楽曲は敵味方それぞれで6曲ずつ、組み合わせのバリエーションは6×6の36通りだが、発動順によってメロディーラインや楽曲の雰囲気が異なるためバリエーション数としては72種類になる。どの組み合わせでも成立するように楽曲が制作されているという。この仕組は非常に印象的だった。なおこの72種類に加えてソロ楽曲12曲も加えると全84曲と楽曲に非常に力を入れていることからも「歌」の重要性がわかる。

「歌姫」と「歌」の存在がゲーム的にも演出的にも大きな影響を与える
「フェアリーアリア」の効果範囲をコントロールすることもできる

 歌声の混ざり合いは演出だけではない。敵味方のフェアリーアリアの効果が重なった部分はハイリスクハイリターンなエリアとして、バフ効果が通常より強力となりバトルに緊張感が生まれる。

 味方の歌姫の歌には「攻撃力上昇」「カウンター発動率UP」「行動ウェイト値減少」など歌の種類によって効果が異なる。「攻撃力上昇」によって味方の攻撃のタイミングを合わせて短期決着を狙う戦法や「カウンター発動率アップ」によって敵ターンにもダメージを与えるなど戦い方の幅が広がる。

 戦略的にも演出的にも“歌”がキーになっているバトルが印象的で、完成版にも大いに期待したい。

敵味方の「フェアリーアリア」が重なる部分はバフ効果が高まる

【6月15日編集部追記】
記載内容の一部を修正しました