【特別企画】

"疫病"の力で戦う、ソウルライクRPG「THYMESIA」体験レポート

ダークでスタイリッシュな戦いが楽しめる台湾開発の作品

【THYMESIA】

9月1日発売予定

価格:4,818円(税込)

 ハピネット流通商談会・体験会で出展したタイトルの中で、その世界観とアクションで強くアピールしていたのがソウルライクARPGの「THYMESIA(ティメジア)」だ。Game Source EntertainmentからPS5版が9月1日に発売予定、価格は4,818円(税込)。開発は台湾のOverBorder Studios。

【Thymesia | Release Date Announcement Trailer】

 本作でテーマとなるのは"疫病"。かつて世界を疫病が覆い尽くした。しかし1つの王国は錬金術を使うことでこの疫病に対抗できるだけでなく身体も強化する「抗体」を開発、兵士達にこの抗体を打ち、その軍事力で世界で最も強力な国となる。

 しかし数十年後、もはや抗体は不要と考え無力化する試みがなされたがそれは失敗し、兵士達は恐ろしいモンスターと化してしまう。モンスターが闊歩し、周囲を破壊しはじめる地獄のような世界に変貌してしまう。

緑のエフェクトが出ているのが疫病攻撃。強力な一撃を放つが隙が大きい

 本作の主人公は錬金術師のCorvus(カラス)。彼は本来この王国の破滅を防ぐことができる人間なのだが、その記憶は失われている。彼は敵の体から"疫病"を引き抜き、自らの力にすることができる。敵と戦い疫病を血肉にすることでその記憶も戻っていく。その先に何があるのか、Corvusの危険な旅が始まる……。

 「THYMESIA」は、開発者が「ダークソウル」や「ブラッドボーン」といったアクションRPGに影響を受け開発したという作品。敵の出現位置や攻撃パターンを覚え、敵の攻撃をさばいて倒していく。ジャンプというアクションをわざとなくし、敵との緊張感のある駆け引きに集中したとのこと。今回は試遊用の特別バージョンをプレイできた。

 本作の大きな特徴が「疫病」。初期状態では巨大なかぎ爪のようなエフェクトが出る、隙の大きいが強力な攻撃が放てる。中ボスなどはこのかぎ爪攻撃でとどめを刺さねば倒すことができない。疫病の攻撃は緑のエフェクトを伴っており、この大攻撃をいかにかわし、自分の強攻撃をたたき込むか、というところが大きな駆け引きとなる。成功すれば派手なアニメーションパターンでとどめを刺すことができる。

鎌のような疫病攻撃。リーチが長い。敵から疫病を奪うことで、様々な疫病攻撃ができるようになるようだ

 また、"カラス"の名の通り、主人公は羽を飛ばして相手に当てることで隙をつくことができる。このほか様々なアイテムなども駆使して戦っていく。全体的に敵が強いがこちらの攻撃はスピーディーで通常攻撃も連続で当てると多彩に変化していくため、かなりスタイリッシュな戦いが楽しめる。主人公は細い手足で曲刀をカッコ良く振り回す。慣れれば敵からの攻撃を華麗にさばき、切り刻むことができそうだ。

 またボタンを押しっぱなしのガードがないところも特徴で、敵の攻撃はカウンターのようにタイミングを合わせてはじき返すことはできる。はじめて触った場合はこのアクションはなかなか難しかった。

 試遊台のバージョンではチュートリアル要素が煮詰められていなかったようで、疫病攻撃や羽攻撃の効果的な使い方がうまくできなかった。じっくり腰を落ち着け、各能力をしっかり使いこなすことで、カッコイイ主人公が流麗に敵の攻撃をさばき、カウンターを喰らわせ、強大な疫病攻撃で敵を倒していく戦い方ができそうだ。うまいプレーヤーのプレイ動画が見たくなる作品であり、正式販売されたときには攻略してみたいと思ったタイトルだった。

敵の出現パターン、攻撃パターンを見切り、じりじりと進んでいく。ソウルライクRPGらしい駆け引きとスタイリッシュな戦いが楽しい作品だ
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