【特別企画】

SF世界の激ムズ死にゲー「Dolmen」序盤はこうやって切り抜けろ!

クラス選びから装備の重要さまで、楽しい楽しい“試行錯誤”の入り口を解説

【DOLMEN(ドルメン)】

5月20日発売

価格:
4,950円(税込)
PC版のみ4,100円(税込)

 5月20日に発売された「DOLMEN」は、ざっくりと表現すると「激ムズの死にゲー」である。いわゆるソウルライクのアクションRPGで、フロム・ソフトウェア開発の「デモンズソウル」や「ダークソウル」の強い影響下にあるタイトルと言える。

 何度もプレイして、何度も死んで、敵の配置や攻撃パターンを覚える。死角から襲ってくる敵がいるなら予め防御や回避の準備をしておいたり、強力な攻撃が辛いならその敵の準備モーションを覚える。死ぬことは当たり前で、何度も何度もチャレンジして方法を模索し、打開する。その繰り返しで徐々に進んでいくのだ。

 そのため本作は決して簡単なゲームではないし、難易度設定もない。しかし、だからこそ面白い。指先まで神経を研ぎ澄まし、耳は小さな音も聞き逃さないように、目は敵の動きや隠れている敵を探すために画面の隅から隅を注視する。このヒリヒリとした緊張感がたまらない。

【Dolmen - ゲームプレイトレーラー】

 弊誌では「Dolmen」のレビュー記事をお届けし、その難しさゆえの面白さをお伝えしているが、「激ムズの死にゲー」というところにハードルの高さがあるのも事実ではないかと思う。ただ、そのハードルの高さを乗り越えた先にこそ本作の醍醐味は待ち受けている。

 そこで本稿では特に序盤におけるプレイの考え方と、攻略のコツをお伝えしたい。これさえ読めば最初のボスまでは倒せるようになるはず……なので、ぜひ序盤を切り抜けて「Dolmen」の世界へどっぷり浸かる足がかりとしていただきたい。

とにかく遠距離攻撃が強い! オススメは「シャープシューター」

 本作では、キャラクター作成時にクラスを選択する。クラスによって特徴が異なり、また初期ステータスも異なるので、ゲームに慣れていない人ほどこだわってもいい要素だ。

 クラスは5つあり、「リクルート」、「シャープシューター」、「バウンティハンター」、「タンカー」、そして「ハイブリッド」。「リクルート」は全てのパラメーターがまっさら、「シャープシューター」は遠距離攻撃が得意、「バウンティハンター」は近接攻撃や回避が得意、「タンカー」は耐久力が得意、「ハイブリッド」は特殊なパラメーターを持っているという具合だ。

オススメは「シャープシューター」か「バウンティハンター」だ。筆者としては遠距離が得意な「シャープシューター」の方を推したい

 自分で道を切り開くという点では自分の戦いたいスタイルにあわせて選ぶのベストだが、“序盤を切り抜ける”ことを前提とするなら、筆者個人的には「シャープシューター」をオススメする。というのも本作では遠距離攻撃が非常に有効だからだ。遠距離からなら高低差がある敵も倒せるし、相手の攻撃範囲外からならダメージを受けずに敵を倒すこともできる。

 1つ注意が必要なのが、銃を使った遠距離攻撃は「エネルギー」というリソースを使うことだ。通常攻撃で消費する「スタミナ」は自然回復するが、「エネルギー」はそうではない。回復には専用の消耗品が必要で、使用回数は限られている。エネルギーは体力の回復にも使用するため、できるだけ余裕を持って管理するのが大事だ。

 ちなみにエネルギーや体力の回復に使う消耗品は、拠点となる宇宙船に帰還すると上限まで回復する。どちらにせよ倒れるのであれば使っていった方がいいだろう。

「シャープシューター」は基本的に遠距離攻撃を中心に戦っていけばOKだ

チュートリアルは丁寧に受けよう。特に「エナジーモード」の理解は必須!

 「Dolmen」攻略において欠かせないのは、キャラクターを操作するプレーヤー自身のプレイスキルだろう。アクションの基本をしっかり押さえるためにも、操作や戦い方を学べるチュートリアルはきっちりとこなして手に基本操作をなじませたい。

 攻撃方法はもちろん回復方法、回避方法に盾を使ったガードの方法など、すべてのテクニックがこの惑星で生き残るのに役立つポイントだ。特に、前へ進む点で本作はすべての敵を倒す必要がない。回避や防御を使いながら、困難なエリアをかけ抜けることがときに役立つこともある。その時に備えて、すべてのアクションを学んでおきたい。

ステージ序盤にあるチュートリアルはすべて確認し、操作をなじませていこう

 特にキーになるアクションがプレイ中いつでも切り替えられる「エナジーモード」だ。これは装備中の「リアクター」の属性にあわせて、攻撃に炎や氷などの属性が付加される特殊な状態だ。「エナジーモード」中は攻撃や回避をしてもスタミナではなくエネルギーを消費する。エネルギーを使い切るまで攻撃したあと、さらにスタミナを使い切るまで攻撃することが可能だ。

 エネルギーの消耗は激しくなるが、強化される上にそれ以外のデメリットはないので、エネルギーに余裕がある時は積極的に使って行くと良いだろう。ちなみにステージ中で複数属性の「リアクター」が手に入るのだが、最初のステージは氷が弱点の敵が多いので、とりあえず氷属性を装備しておくのがオススメだ。

エナジーモードは積極的に使っていこう。最初のステージは属性は氷でOKだ

装備、大事。ステータス補正の恩恵は最大限受けたい

 プレイが行き詰まってしまったときに一番振り返ってほしい要素、それが装備の制作だ。

 装備は敵が落とす素材を集めて制作できるもので、装備すれば性能に応じたステータスが上昇する。本作ではこれら装備のステータス補正が非常に大きい。装備は「頭」、「腕」、「胸部」、「脚」という4パーツに分かれていて、それぞれの数値が合わさったステータス補正は馬鹿にはできない。

 また装備によっては「テクノロジー」という数値を上昇させられる。上がる数値は、「ヒューマン」、「レヴィアン」、「ドリラー」の3つのいずれか。同じ系統のテクノロジーを揃えるとステータスにボーナスが入る、いわゆるセット効果が狙えるものになっていて、効果が重なるほどそれぞれ遠距離攻撃、近距離攻撃、耐久力関連のステータスが上昇する。自身のクラスに合わせて、ボーナスを狙える装備を作っていくのがオススメだ。

 装備には、そのアイテムに合わせた一定以上のステータスが必要なので、装備したい防具を見据えてキャラクターを育成していくのが良い。制作に必要な素材が足りないのであれば、一旦素材を集めることを目的にして敵との戦闘を繰り返すといいかもしれない。それほど、装備の存在は本作において重要だ。

装備はとにかく強力なので必ず作成したい。テクノロジーを伸ばすのも重要だ

序盤の難所やボス戦の具体的な攻略例を紹介!

 以上を踏まえれば、“序盤を切り抜ける”ためのポイントは最低限押さえられているかと思う。ここからは、道中の具体的な難所に絞って、実際にどうやったら乗り越えられるかを見ていきたい。

 序盤エリアで特に大変なのは、不意打ちでモンスターが複数体降ってくるところだ。場所は、大体チュートリアル部分を突破して、エリアを直進したところ。巨大な建造物が見えてくるところにあたる。建造物に入ろうと奥の方に進んでいくと、雑魚敵が複数降ってくる。単体だとなんの脅威もない敵でも、複数体集まるだけで途端に命の危険度が大きく上がる。なんの対策もしていないと、突破に苦戦する可能性が高まる場所だ。

 ここの突破には、エナジーモードが役立つ。攻撃しまくって、敵を一掃することで道が開けるだろう。通常モードであればスタミナの分しか連続攻撃できないが、エナジーモードであればスタミナに加えてエネルギーの分までアクションできるので、攻撃や回避を通常状態より連続で出せる。スタミナとエネルギーのゲージ両方を組み合わせれば、敵の反撃を待たずに一気に全滅させることができるし、全力で回避すれば安全な場所まで距離を取ることも可能だ。そこから、落ち着いて遠距離武器で倒してもいいだろう。

 個人的に難関はもう一箇所ある。それがこの巨大な建造物の中のある通路だ。細い通路に火の玉を飛ばす上、体力が高めの敵が存在している。ある程度広さがあれば左右にステップして火の玉を避けながら、遠距離攻撃を当てることでノーダメージでも倒せるくらいの敵なのだが、左右に動けるスペースがないため避けるのが非常に難しい。

 そこでオススメしたいのが、ここはあえて“無視”すること、である。通路に入った瞬間から、ダッシュで画面奥にある出口まで走り抜ける。敵に突っ込んでいく形になるので最初は怖いが、そうすることで敵の攻撃を受けることなく突破できる。もちろん倒せるまで挑戦してもいいが、“切り抜ける”ことを最優先にするなら、逃げの一手が強力に作用する場合があることもぜひ心に留めておいていただきたい。それでもどうしても気になるなら、強くなってからまた訪れて、じっくり探索すればいいだろう。

ザコ敵でも複数が一気に襲ってくるとかなりの脅威になる。不必要なら覚えておいて近づかないのも手だ
すべての敵を倒す必要もない。時には無視して走り抜けるのも重要だ

 最後に、序盤初めのボス「デメンチュラ」戦のコツについても紹介しておく。「デメンチュラ」は大きくわけて3つの攻撃に分かれる。距離を取って酸の弾を飛ばしてくるもの、雄叫びをあげて周囲の卵を割り小型のモンスターを出現させるもの、そしてボスの周囲に対して複数タイプの近接攻撃をするものだ。

 遠距離攻撃を主体にしている場合、ポイントはボスとの距離を保つこと。離れている時にしっかり遠距離攻撃を食らわせていく。途中、「デメンチュラ」が一気に距離を詰めてくるタイミングがあるので、ここは回避していきたい。

 ボスのほとんどの攻撃はガード不可の攻撃で、発動前にガード不可マークが表示される。マークの表示を合図にボスから距離をとって攻撃を避ければいいので、比較的タイミングは覚えやすいかと思う。これを基本の流れとして、ボスとの距離に応じて適切な攻撃を加えていけばいい。

 ただし、途中で出現する雑魚モンスターには注意。プレーヤーの動きを妨害してくるので、最優先で排除するようにしたい。雑魚モンスターの処分に戸惑ってボスの近接攻撃をくらわないよう、周囲の確認も怠らないように。

 ここまで“序盤を切り抜ける”ことをテーマにポイントを挙げていったが、冒頭にも書いた通り本作最大の攻略法は「何度も挑戦する」ことだ。本稿に挙げたポイントを押さえたとしても、最初は慣れなかったり、きっと何度も苦労する場所もあるだろう。しかし、そうやって試行錯誤してこそ後の達成感は大きくなるし、その達成感から来る大きな満足感が「Dolmen」の大事な見どころとなっている。

 本稿では、そうした試行錯誤の入り口になるようなポイントを挙げたつもりだ。そして序盤を無事切り抜けたあとには、ぜひプレーヤー自身で試行錯誤を積み上げていただきたい。それが「Dolmen」を最大限楽しむためのコツだからだ。

ガード不可攻撃のマークを目印にして攻撃を回避し
近づいて近接攻撃を叩き込む
湧いてくる雑魚モンスターや、遠距離にボスがいるときは遠距離攻撃を食らわせよう
これらのコツを組み合わせればボスはきっと倒せるはずだ