【特別企画】

Steam版「モンスターハンターライズ」TGS体験版試遊レポート

4K&ウルトラワイド対応・フレームレート無制限の美麗映像で狩猟解禁へ

【Steam版「モンスターハンターライズ」】

2022年1月13日 発売予定

価格:未定

10月14日 体験版配信開始

 カプコンは、東京ゲームショウ2021において、2022年1月13日に発売予定のSteam(PC)版「モンスターハンターライズ」体験版の先行試遊を実施した。本稿では、その体験レポートをお送りする。

 今回試遊できたのは、Steamで10月14日より無料配信予定の「モンスターハンターライズ」体験版。プレイ可能な範囲は、Nintendo Switch版で配信された体験版第2弾「モンスターハンターライズ DEMO Version2」相当だ。2種のチュートリアルに加えて「オサイズチ」、「タマミツネ」、「マガイマガド」の討伐に挑める。選択可能な武器は14種。ゲーム内容についてはSwitch版と同じなので掲載中のレポートも併せてご確認いただきたい。

体験版では3種の討伐任務に対応
武器は製品版に登場する全14種を使用できる

 PC版では当然、プレイ環境の設定が細かく行なえる。PCユーザーが気になる映像まわりの対応状況に関しては以下の通り。映像重視のタイトルからすると物足りないところもあるが、PC向けの最適化はきちんと成されている印象だ。

  • 最大4K解像度に対応
    解像度は4K(3,840x2,160px)に対応し、UWQHD(3,440x1,440px)などアスペクト比21:9のウルトラワイドにも対応する。
  • 上限フレームレートはなし
    フレームレートは無制限。設定から60fps、120fpsなど使用しているモニターが対応するリフレッシュレートに応じて細かく上限を指定することもできる。
  • テクスチャは高解像度版が使用可能
    PCのスペックに応じて高解像度のテクスチャも選択できる。
  • DLSS、レイトレーシングには非対応
    Steam版「モンスターハンターワールド」で対応していたグラフィックスの最適化技術NVIDIA DLSS(Deep Learning Super Sampling)については、Steam版「モンスターハンターライズ」では非対応となる予定。同じくリアルタイムレイトレーシングにも対応しない。
画面解像度やアスペクト比、フレームレート制限はゲーム内で設定可能。前作「モンスターハンターワールド」から引き続き十分な設定項目を備える

 続いて動作環境だ。CPUは「Core i3-4130」以上、GPUは「NVIDIA GeForce GT 1030」以上、メモリ8GB以上が、製品版でオプションを最低まで下げた場合の最低動作環境だという。かなり低めに見積もられており、現行の一般的なゲーミングPCであればまず間違いなく動作する。

Steam版「モンスターハンターライズ」最低動作環境(製品版)
OSWindows 10(64bit必須)
プロセッサーIntel Core i3-4130、Core i5-3470、AMD FX-6100
メモリ8GB RAM
グラフィックNVIIA GeForce 1030(DDR4)、AMD Radeon RX 550
ストレージ23GB以上
DirectXVersion 12
備考グラフィック「低」設定で1080p/30fpsのゲームプレイが可能

 本作の拡張「モンスターハンターライズ:サンブレイク」に関しては、Nintendo Switch版とPC版で2022年夏に同時リリースとなる。Steam版「モンスターハンターライズ」は、それまでにSwitch版と足並みが揃うように随時アップデートがなされるとのことだ。Steam版リリース時点でのアップデート適用状況については、今回の試遊では明言されなかった。

素晴らしき景観の大社跡で「タマミツネ」と「マガイマガド」の討伐に挑戦

 今回の試遊ではG-TuneのゲーミングPC、MSIの湾曲ゲーミングモニター「MPG ARTYMIS 343CQR」を用いて、UWQHD(3,840x1,440px)解像度/165Hzでの狩猟を体験した。30分間と短い時間だったが、タマミツネとマガイマガドの狩猟にてSteam版の出来栄えを確認できた。単純なグラフィックスの美麗さでいえば前作「モンスターハンターワールド」には及ばないものの、今作も十分に美しいと感じられるレベルだった。

まずは「タマミツネ」の討伐に挑戦する。マップは大社跡。写真では分かりにくいが、草木にも高解像度テクスチャが適用されており驚くほどの景観を実現している。是非体験版配信時にはその目でご確認いただきたい
「タマミツネ」に遭遇。レイトレーシングには対応していないが水面への映り込みなどエンジン側で処理しているため、「タマミツネ」の姿が水面にもはっきりと見える
モンスターや地形などはぱっと見でわかるが、エフェクトも同様に細密化している様子だ
激しいエフェクトが生じる場面でもフレームレートの落ち込みを押さえ込めるのはPC環境の長所

 続いて「モンスターハンターライズ」の看板モンスター「マガイマガド」にも挑戦する。Nintendo Switch版では体験版第2弾で満を持して登場したモンスターだが、難度は「熟練者向け」に設定されており、かなりの難敵。PC版でもその強力さは健在だった。

熟練者向けのクエストとして用意された「マガイマガド」
「マガイマガド」に接敵。出会い頭に一発入れたもののこの後伝家の宝刀「お手」を正面から食らってキャンプ送り。そこでタイムアップとなった
折角キャンプ送りになったので最後にテント内も確認した。家具類もくっきりしているし、ガルクの毛並みもイヌっぽい

 以上、Steam版「モンスターハンターライズ」の試遊レポートをお送りした。Nintendo Switch版のリリースから役半年遅れての体験版リリースとなるが、PCゲーマーとしては十分に満足いく仕上がりになっているように感じた。特に今作は、翔蟲(かけりむし)を用いて跳んだり跳ねたりといった数々の派手なアクションが実装されている。Steam版のスムーズな画面でそれらを楽しめる点は、「モンスターハンター」シリーズの経験者やSwitch版の既存プレーヤーにもオススメしたいポイントだ。

ブースには2022年1月27日発売予定のフィギュア「カプコンフィギュアビルダー クリエイターズモデル 怨虎竜マガイマガド」の展示も
同じく11月25日発売予定の「カプコンフィギュアビルダー クリエイターズモデル オトモガルク」