【特別企画】

ケモノの星の命運をかけた冒険!「バイオミュータント」初心者ガイド

モフりたくなる可愛いキャラメイクから強敵を打ち倒すコンボアクションまで解説

【バイオミュータント】

ジャンル:アクションRPG

開発元:Experiment 101

発売元:THQ Nordic

プラットフォーム:PS4/Xbox One/PC

発売日:5月25日(※Steam版は5月26日配信)

価格:
7,590円(税込、PS4版)
7,600円(税込、Xbox One/Steam版)

 いよいよ「バイオミュータント」が発売だ!プレイ開始して早速王道の「光」の道を歩むか、ゲーム内でも若干手厳しい扱いを受ける「闇」の道を貫き通すかで頭を悩ましているユーザーも多いかもしれないな。または道中の建物などに寄り道しまくった結果、全くメインのシナリオが進まず嬉しい悲鳴を上げている人も多いかもしれない。

 本作のゲームシステム自体は非常にシンプルなので、ちょっとプレイしてみれば初見でもあまり気にすることなく、ゲームの操作やルールについては、スムーズに頭に入ってくると思う。一方で独特の用語や感性がふんだんに詰め込まれたタイトルでもあるので、初見ではとまどってしまう部分もあるかもしれない。

 そこで今回は、そんなバイオミュータント初心者の人でも手軽にプレイできるようなちょっとしたガイドを用意してみたので、軽く読んでからプレイしてみてほしい。また世界観の考察や全体のレビューなども掲載しているので、そちらもよかったら読んでみてほしい。本稿で紹介する操作方法などはプレイステーション 4版での仕様となる。

かわいいキャラメイクでモフモフしよう

 「バイオミュータント」はケモノが主人公だ。ゲームをスタートするとまずプレーヤーキャラクターの作成から始まる。ゲームの進行に関わる能力値の設定はもちろん、動物的な種族の設定から毛並みや体型といった見た目のカスタマイズもかなり細かく弄ることができる。しかし、普通に作成すると目つきが鋭い種族が多いこともあり、かなり荒々しくカッコいいケモノが生まれることが多い印象だ。一方でケモノと言えばかわいいモフモフを作ってプレイしたいと、少しでもかわいいケモノが作れないかと挑戦するユーザーは多そうだ。

 そこで、ここではあえて、どれだけかわいいケモノが作れるか、という点に着目してキャラメイクを試してみることにした。

 最初のポイントは種族の選択だ。6種類ある種族で最も目がかわいいのは「フィップ」だ。この種族のポツンとした小さな目は実に小動物らしいかわいらしさをアピールしている。つぶらな瞳がチャームポイントの「レックス」の目もイイ感じだ。その他の種族の場合、若干荒れたテイストが出てきてしまうが、不思議な魅力の“ヤンデレ”系でいくなら「ダムドン」の目も悪くないと思う。

筆者一押しは「フィップ」だ。その目は非常に小動物のかわいらしさを象徴している
つぶらな瞳がかわいい「レックス」の目も嫌いじゃない
愛はあるけど愛の方向性に疑問を持ちたくなるようなヤンデレ属性を感じさせる、目つきは悪いがいいケモノを感じさせる「ダムドン」の目も好みだ
明らかにかわいさとは180度方向性が異なるのが「ハイラ」だ。悪者っぽい目つきなんだよなぁ
切れ長の目がかわいさではなくカッコよさ全振りになっているのが「マーゲル」。アウトロー感もあってイイ感じ
主人公っぽい顔立ちの「プライマル」もかわいさというよりカッコよさ全開だ

 そして、キャラメイクのビジュアルの肝ともなる毛皮の色やパターンも重要な要素だ。ただし、毛皮のパターンのカスタマイズはアナログ操作で何種類かのパターンから選択する作りとなっている。ここでもう少し模様のカスタムができればありがたかったところだ。

 ただ、これらパターンの中には比較的かわいいものも用意されている。筆者が個人的にかわいいと感じたのは、パンダのような目の周りにふちのあるビジュアルや、頭部から後頭部にかけて色味がつくようなデザインだ。これらはよくある小動物のビジュアルに近くて、個人的にはかなりかわいく感じた。こんな感じで自分にとってのベストなかわいいパターンを選択するのがいいだろう。

一見するとアナログ操作で毛皮のパターンがぞわわわっと変化するインターフェイスかと思っていたが、実際に操作すると、特定の場所までカーソルを移動すると急にパターンが切り替わってしまう作りになっている
オーソドックスなケモノの模様はこれだろうか
パンダちゃんみたいな模様も選択できる

 そしてカラーバリエーションは毛皮のメインカラー、次いでサブカラーを選択。L2/R2で輝度を調整し、これまで同様、アナログ操作で色のバリエーションを選択する。これら2種類のカラーをうまく調整することで、ケモノの方向性が見えてくる。

 今回、筆者はこれら2種類のカラーをあえて同じような色味に設定することで、模様をある程度薄めた単色のビジュアルを作成してみた。輝度調整で白に極振りした上で真っ白いカラーリングにしてみると、かなりかわいい白のケモノが作成することができた。カラーリングの好みは人それぞれなので、自分なりの“カワイイ”を模索してみてほしい。

 ただし、右目の眼帯は外すことができないほか、頭部や顔に防具を装備するとそれらの外観になってしまうため、ゲームプレイ中に素顔を見ることはあまりなかったりする。

筆者はメインとサブのカラーを同色にすることで、真っ白いケモノを作ってみた。これぞ「白き衣」だな(ご満悦)
実際のゲームではクラスに依存した外見や、装備に依存して顔が見えることが少ないため、顔のカスタマイズは完全に趣味の世界と言える。だがそれがいい

おススメクラスはどいつだい?使う獲物がクラスを決めるのさ

 本作のクラスは、遠隔武器を得手とする「デッドアイ」と「コマンドー」、近接武器が得意な「サボター」と「センチネル」、サイ能力メインの「サイフリーク」のいずれかが選べる。どのクラスがおススメかと聞かれると、これはもう、これらの戦い方のどれが好みか、という話になってしまうわけだが、実際のゲームプレイと照らし合わせてもう少し補足をしておこう。

 これらクラスにはそれぞれ選択時に取得できる特殊なスキルがある。「デッドアイ」の場合、遠隔攻撃武器のリロードが速くなり、「コマンドー」は遠隔攻撃武器のダメージが増加する。「サボター」は二刀流スキルを最初から持っていることに加えて、ドッジ使用時の気の消費が少なくて済むスキルを持ち、「センチネル」は防御に優れ、アーマーが増加するスキルとなっている。そして「サイフリーク」はスパークボールというサイ能力を最初から取得しており、さらに気の自然回復力が増加するスキルを持つ。

 いずれのスキルもプレイしてみると強力なスキルであることが分かる。それぞれの特性に特化してプレイすることでさらにその魅力が実感できることは間違いない。また、初回で使えるスキルに加えて、クラスごとに取得可能な「ステータスボーナス」というものもレベルが上がると取得できるようになる。

 例えば、「サボター」の場合、ドッジの距離を増加したり、戦闘中の移動速度を上昇するといった能力が追加できる。そして「サイフリーク」なら、夜間に知性の値が上昇したり、特殊能力のダメージで体力が回復するといった感じで強力な固有スキルが獲得できる。

リロード速度が速いなど、遠隔攻撃メインならおススメしたい「デッドアイ」
遠隔攻撃のダメージが強化されるなど、こちらも遠隔攻撃ならおススメの「コマンドー」
サイ能力を最初から使える「サイフリーク」のスパークボールは知性のステータスを上げるほど強力になる
今回筆者がレビューで使用したのが軽快なフットワークで近接攻撃を決める「サボター」だ
「センチネル」は防御力が強化されており、物理攻撃の敵相手にはタフに渡り合える

 では、実際の用途としてそれぞれのスキルや攻撃手段はどのくらい必要になるのだろうか?

 まず遠隔攻撃武器だが、これはどのクラスを選んだ場合も何かしら必要になる。例えば近接武器メインのクラスを選んだとしても、空を飛ぶ敵や巨大な「ワールドイーター」が相手の際には、遠隔武器がないとダメージを与えられないからだ。また、サイ能力メインの場合も、気はすぐに減ってしまい、回復に時間がかかる。そのため、回復の間の時間稼ぎとして遠隔武器で弾幕を張りながら敵との距離を保つのには非常に役に立つ。

 一方で、サイ能力や遠隔攻撃メインで戦う場合、近接武器その物はあまり必要にならないが、近接攻撃は必要になることが多い。敵に近づかれてしまった場合、近接攻撃で殴ってその場から離れるのが最も手っ取り早いからだ。この時使う近接武器は、わざわざ用意する必要はあまりなく、素手での攻撃だけで十分に役に立つ。

 そして、近接攻撃と遠隔攻撃が充実している場合、サイ能力をあえて使う必要性はなく、空中に浮く能力などの補助的な能力を取得して使う程度となることが多かった。もう1つ、どのクラスを選んだ場合も重要な役割を持つアクションがドッジだ。ドッジによる回避は本作全体を通してかなり有効な回避手段となる。

遠隔攻撃は空中を飛ぶ敵相手などに効果が絶大だ。「サボター」の場合、遠隔攻撃にボーナスがないため、苦戦を強いられたが、「コマンドー」なら楽勝だっただろう
超巨大なケモノ「ワールドイーター」とのバトルでは、近接攻撃はほぼ使わず、遠隔攻撃でのバトルが基本になる
たとえ急にレーザーが飛んできた場合でも咄嗟のドッジは身を守る

 以上、実際のゲームプレイ内でのスキル利用の話などをしてみたが、結局のところクラス固有スキルの強力さなどを見れば見るほど、やはり結論は、メインで使う攻撃方法が一番好みのクラスを選ぶのが間違いないという無難な結論になる。最後にそれぞれのクラスのいいところを簡単にまとめて紹介しておこう。

 銃などの遠隔攻撃武器をメインにして、軽快なガンアクションを楽しむなら「デッドアイ」、遠隔攻撃武器を使って、確実に敵に大ダメージを与えていきたいなら「コマンドー」。

 近接武器とドッジを使って軽快なバトルを楽しむなら「サボター」、多少敵に打たせてでも、確実に敵を仕留めるなら「センチネル」。サイ能力メインで楽しむなら「サイフリーク」一択だ。