【特別企画】

かわいいが溢れる! Switch「New ポケモンスナップ」を先行体験

ポケモンをバシャバシャ撮って、もりもり加工する! “撮りポケ”心をくすぐるカメラアクション

4月30日 発売予定

価格:6,578円(税込)

 大自然のなかを自由気ままに動き回るポケモンを“撮影”し、自分だけのポケモンフォト図鑑をつくっていくNintendo Switch用カメラアクション「New ポケモンスナップ」。1999年発売のNINTENDO64用ソフト「ポケモンスナップ」をベースに、登場ポケモンの数やゲームシステム、オンライン機能など、内容もボリュームも大幅にパワーアップしたタイトルとなっている。

 今回、4月30日の発売を前に本作をプレイすることができた。ベースとなっている「ポケモンスナップ」と比較すると、グラフィックスの向上はもちろんのこと、ロケーション数や登場するポケモンの数は大幅に増え、さらには写真を加工して共有する機能まで付いている。まさに現代版として新しくなったのが「New ポケモンスナップ」というわけだ。

 特に「ポケモンの生態を調査し、撮影する」という本作ならではのカメラアクションでは、ポケモンたちを“バシャバシャ撮って、もりもり加工する”というこだわればいくらでも時間を掛けられそうな体験ができた。ゲームサイクルなどと合わせて、その模様をお伝えしていきたい。

【【公式】『New ポケモンスナップ』PV “ようこそ!レンティル地方”篇】
【「New ポケモンスナップ」パッケージ】
【株式会社ポケモンの風景】
試遊場所は株式会社ポケモンの社内だった。写真撮影OKとのことだったので、思わずいろいろな場所を撮影。こんなオフィスで働けることがうらやましい……

野生に暮らすポケモンの様子を激写する!

 「New ポケモンスナップ」の舞台となるのは「レンティル地方」。自然豊かな未開の地であり、野生のポケモンたちがいきいきと暮らしている場所だ。

 プレーヤーは「カガミ博士」からの依頼で、ポケモンたちの生態を調査することになる。その方法が、レンティル地方の各地に暮らすポケモンの様子を写真に撮ることだ。

 調査中のゲーム画面は主観視点となり、移動は自動となる。テーマパークのアトラクションなどで、乗り物に乗り込んで出発するイメージと言えばわかりやすいだろうか。1回の撮影時間は、スタートからゴールまでだいたい5分くらいといったところ。

自動の調査用ポッド「ネオワン号」に乗り込んでエリアを進む

 調査中、ポケモンたちはエリア内を気ままに動き回っている。草むらをバッフロンが歩いていたり、足元にはケムッソがいたり。花畑に差し掛かるとキュワワーがふわふわ飛んでいるなど、「ポケモンがいる自然世界」が見事に表現されている。

 カメラの移動はスティック操作で行ない、ジャイロ操作をオンにすることもできる。フィールドは周囲360度に広がっていて、カメラをぐるぐる回してポケモンを探せる。Nintendo Switchを携帯モードにしてジャイロ操作をオンにすれば、本当のカメラのように視点を移動できるのでオススメだ。試遊ではたまたま回転椅子に座っていたのだが、視点を体ごとぐるぐる回せる点で、プレイしやすかった。

島や海の中など、レンティル地方の様々な場所を調査。ポケモンの気ままな姿を確認できる。本当にたくさんいる

 カメラを操って画面の枠内にポケモンを収めると、そのポケモンの名前などの情報が表示される。その状態で撮影すると、ひとまずの「ポケモンの撮影」は完了だ。撮影に成功し、調査終了後にカガミ博士に提出すると「ポケモンフォト図鑑」が更新されて、調査は進んでいく。

 ただし、それが「いい写真」かどうかは別の話。撮った写真はカガミ博士の評価を受けることになり、ポーズや大きさ、向きや位置などで点数が変わる。基本的には、背中を向けていたり写りが小さいと評価は低く、正面で大きく写っているなら評価は高い。せっかくならいい写真を撮りたいし、スコアも稼ぎたいので連写することになる。

 イメージとしては、「シャッターチャンスが来た!」と思ったら勢いよくバシャシャシャシャと連打する感じ。ミスしている写真も大量に撮ることになるが、それで「奇跡の1枚」が撮れれば万事OK、というわけである。1回のプレイでの撮影は上限72枚なのであまりに撮りすぎるのも攻略には適さないが、撮るときは思いっきり撮った方が本作をより楽しめる。

これだ! と思うシーンが来たらその直前からバシバシ撮る

 ポケモンの写真は、行動の珍しさによって星1から星4の4つに分類され、図鑑のスペースも星の数ごとに用意されている。行動の中にはただ眺めているだけでは見られないものもあり、レンティル地方で採れる果物「ふわりんご」を投げたり、周辺の情報を探れる「サーチ」をしたりしてポケモンの反応を見るのも攻略の上では大切だ。レア度の高い行動は条件が難しいので、何度もプレイして研究する必要がある。

 本作はここがやりこみ要素のポイントで、「ただ図鑑を埋めるだけならそこまで難しくないが、すべてのポーズの写真を高評価にしようとするとハードルが高くなる」ような作りとなっている。RPGとしての「ポケットモンスター」とは、まったく違う考え方が必要になるようだ。プレイしていると、「もっとうまく撮りたい」、「ああしたらもっといい写真が撮れるはず」と、“撮り鉄”ならぬ“撮りポケ”心が自分のなかでどんどん大きくなっていくことがわかる。ここに本作の奥深さがあると感じた。

 撮影して調査を進めると、「調査レベル」が上がっていく。レベルが上がると調査済みの場所に新たなポケモンが登場したり、エリアに新たな進行分岐ルートが登場したりして、調査すべき要素が増える。レンティル地方の謎を追うストーリーにも影響してくるそうなので、その辺りも楽しみにしておきたい。

新たに撮影したポケモンは図鑑に載る。今作は200匹以上のポケモンが登場するという
ポケモンはそれぞれ4つのポーズが用意されている
特別なポーズを見るには条件の達成が必要

写真を加工してポケモンの魅力をさらに引き出す!

 さて、本作の楽しみは「撮る」だけに終わらない。撮影した後は、撮影時間よりも大量の時間を費やしかねない「加工」のお楽しみが待っている。

 写真の加工には、2段階ある。ひとつめは、調査が終了した直後。撮影した写真のなかから、保存するものを選ぶ段階での「エクストラ撮影」だ。

 写真を選ぶ際には、上に書いた「バシャバシャ撮る」ために多くの写真を破棄することになると思う。ゲーム内に保存しておける写真は数が限られているので、「これは」と思うものだけを残していく。

 「エクストラ撮影」は、撮影した写真をもとに構図などを調整した上で保存できる機能、といったところ。拡大や回転、あかるさ、ぼかし、被写界深度の調整などが可能で、「ポーズはバッチリだけと少し真ん中からずれた」などといった場合は特に役立つ。保存は何回でもできるので、調整パターンをいくつか撮っておいてもいい。

大量に撮影して、その中からベストをいくつか残していく
写真の拡大や回転などができる「エクストラ撮影」

 そして、よりじっくり時間をかけたいのが「写真加工」だ。「写真加工」は上の手順で保存した写真について、さらにフィルタをかけたりスタンプを押したりできる、いわゆる“デコる”機能となっている。

 「エクストラ撮影」で構図を決めて、「写真加工」でより魅力的にブラッシュアップしていく。フィルタやスタンプは様々に組み合わせ可能で、ここはプレーヤーの個性が問われる。写真の中のポケモンに帽子をかぶせたりヒゲを付けたり、遊び心もふんだんに盛り込める。有料の「Nintendo Switch Online」に加入することで使えるオンライン機能では写真をゲーム内でシェアできる。他の人の写真を見たり、自らも投稿できるということだ。

フィルタやスタンプなどの機能を使ってポケモンの写真をより魅力的に仕上げていく

 さらに写真は本体のアルバムにも保存できるので、本体機能を使ってSNSへの投稿も可能となっている。ゲーム内でもSNSでもポケモンのお気に入りの写真を投稿できるような広がりが、本作のもうひとつの楽しみだ。

 今回の体験は40分ほどだったが、ポケモンたちをバシャバシャ撮る楽しみ、写真に収めたポケモンの魅力をもっと引き出せる加工と、本作のコアの部分は十分に楽しめた。今回はあくまでさわりの部分のみの体験で、詳しいストーリーなどに触れることはできなかった。どのような内容になっているのか、ぜひ発売を楽しみに待ちたい。

【完成写真ギャラリー】