【特別企画】
シリーズ初の4人対戦プレイも可能に!アーケードレースゲーム最新作「頭文字D THE ARCADE」プレイレポート
新井P「プレーヤー同士での交流を楽しんでほしい」
2021年2月26日 00:00
- 【頭文字D THE ARCADE】
- 2月25日 稼働開始
2002年にシリーズ第1弾が登場して以来、アーケード用レースゲームの定番として今なお根強い人気を誇る「頭文字D」シリーズ。その最新作となる「頭文字D THE ARCADE」が、2月25日より全国各地のゲームセンターで順次稼働を開始した。
「頭文字D」シリーズは、しげの秀一原作の人気マンガをもとにした、実在の峠をシミュレートしたコース上でプレーヤー同士、またCPUと1対1の勝負が楽しめるレースゲームだ。有名自動車メーカーの実車が数多く登場し、レースゲームのなかでは全国オンライン対戦をいち早く実現させ、プレーヤーが車のチューンナップ、またはドレスアップを自由に設定できるのも特徴。ステアリングを通じて車の挙動を実感できる、専用の大型筐体で遊べるのも大きな魅力で、今作から新たに最大4人まで同時に対戦することが可能となった。
以下、本作のゲームモードの紹介をはじめ、筆者がプレイした上でのインプレッション、および開発プロデューサー新井健二氏からのメッセージをお伝えしよう。
シリーズ初の4人対戦プレイを実装! 前作同様の走りやすさ、遊びやすさも継承
ゲームモードは、プレーヤー同士で1対1で対戦する、おなじみの「オンラインバトル(全国対戦)」をはじめ、単独走行でクリアタイムの限界に挑む「タイムトライル」、店内のプレイヤー同士で遊ぶ「店内バトル」、原作マンガの内容に沿って物語が進む1人用の「ストーリー」の4種類がある。
注目ポイントは、「店内バトル」モードではシリーズ史上初となる、最大4人までの同時対戦ができるようになったこと。今回の取材では4人対戦プレイを体験することはできなかったが、映像を見た限りでは「頭文字D」の世界で4台の車が同時にスピードを飛ばし、狭い公道で何度も接触して火花を飛ばしながらゴールを目指す様子は実に新鮮だった。
「ストーリー」モードは、プレーヤーがマンガの主人公になった気分で楽しめるのが特長で、レース中にはキャラクターのセリフが表示されたり、マンガのシーンを再現したアニメーションに切り替わる、その名も「マンガシェーダー機能」と呼ぶ演出も楽しめる。さらに本作では、原作とは違ったIFの展開が見られるのでこちらも要注目だ。
筆者も実機で遊ばせていただいたところ、ゲームの基板は新しくなったものの、筐体は前作の「頭文字D ARCADE STAGE Zero」と同じ設計で、操作感は前作から大きく変わった点がなく、旧シリーズをやり込んでいたプレーヤーであれば何の違和感もなく、すぐに慣れることができるだろう。
ブレーキを踏んだり、アクセルを抜いて減速しつつ、急カーブでハンドルを切っても車体が極端に揺れ動かず、挙動があまりフラフラしないので、前作と同様に初心者でも走りやすくしてある印象。シフトレバーは最大6速(※車種によって異なる)まであるが、マニュアルとオートマティックのどちらでもプレイ可能で、なおかつレース中でもニュートラルに合わせれば、いつでもマニュアルからオートマティックに切り換えることも可能だ。
また本作には、コース上に最速で走れる目安のラインを表示するラインガイド機能も付いているので、練習の際は「タイムトライアル」を利用して、理想のライン上を走るための研究をするといいだろう。カーブを曲がったり、段差がある所を走ると、ステアリングを通じて車体の重さを感じられる反動や衝撃が伝わってくるのも、接触の際におなじみのオノマトペが表示される演出も楽しい。
各モードのプレイ終了後、報酬として車のデザイン変更時に使用するドレスアップトークンや、アバターのデザインを変更できるアバタートークンなどが入手できる。車のチューンナップをするためには、「ストーリー」モードを繰り返しプレイすることが必要だが、モードによって特定のトークンが集まりやすい、または集まりにくい多少の偏りはあるが、基本的にはどのモードで遊んでも各種トークンが入手できるようになっている。