【特別企画】
外部との遮断力と没入感はやみつき! ゲーミングオカンがプライベートシアター「Photontree X」を試す
まもなく応援購入受付終了!
2020年8月28日 00:00
- Makuakeプロジェクト期間:8月28日まで
- 12月末までに順次配送予定
- 販売予定価格:39,800円(税込)~
自宅でゲームをしているとき、ふと家族が画面を見ることがある。別にちらっと見られるだけならそんなに気にもならないが、たまに後ろからジーっと見られて、「あー」や「なるほどね」などの声が聞こえてくることがある。筆者(ゲーミングオカン)はこの状況になると途端に集中力がなくなりゲームをするモチベーションが下がってしまう。皆さんはそんな経験はないだろうか。
とはいえ、自分の部屋があるわけでもなく、リビングでゲームをするしかない筆者にとってはそんな状況も我慢しなくてはならない。でも趣味のゲームに1人で没頭したい。邪魔されたくない。このご時世、自宅で家族と過ごす時間が増えたのはいいが、たまにはそういう時間も欲しい。そんなことを筆者はここ数カ月思っていた。
そんな折、Photontree社のウェアラブル型プライベートシアター「Photontree X」を試す機会を得た。正直、筆者はVRのような目に近づけるゴーグルタイプのデバイスは酔うことが多いのだが、本製品はVRではないし、もし快適であれば簡単に自分だけのゲーム空間が得られるのではないか。そう思い、体験してみることにした。
「Photontree X」は2枚のLCDスクリーン(583PPI)を備え解像度は720p、特殊研削した2つのレンズが搭載されており、頭部に装着することで800インチ相当のスクリーンが目前に表示されるというもの。付属のシリコンマスクにも高級ソフトシリコンが使われており、顔にフィットする構造になっている。
電源は内蔵ではなくUSBで接続するため、HDMI端子とは別に、USBが接続できるPCやモバイルバッテリー、USB充電用ACアダプターが必要となる。ゲーム機にUSBが付いていればそこから電源を取ることも可能だ。スペック上消費電力は非常に低く、10,000mAhのモバイルバッテリーで約7~8時間使用できるとのこと。
入力端子はHDMIで、本体からケーブルが伸びているのでPCやプレイステーション 4、Nintendo Switch、Xbox Oneなどは直接接続できる。一方で、iPhoneやiPad、AndroidなどHDMI端子のない端末も、変換コネクターを使用することで接続が可能となる。
さっそく開封。軽いしフィット感も良いぞ!
まずは、内容物からご紹介したい。黒いおしゃれなデザインのカバーを外すと、高級感のある箱が出てくる。
ふたを開けると、「Photontree X」本体が入っており。その下にシリコンマスクと説明書、掃除用のクロス、イヤホンが入っていた。
実際に装着してみるととにかく軽い。本体サイズは横160mm×縦50mm×奥行70mmとかなりコンパクトで、重量も190gということで、ヘッドマウントディスプレイにありがちなズッシリとした重さはほぼ感じない。
額にあたるスポンジ部分がかなり大きく作られているほか、本体を頭にしっかり左右のマジックテープで固定できるため、本体が使用中にズレるようなこともない。内部に映し出された画面はとても綺麗で、色も鮮明に見える。さらに目前に見えるモニターは映画館のように若干湾曲しており、これがなんだかワクワク感と高揚感を与えてくれる。
また、本体には電源ボタンとイヤホンの音量調節ボタン、モニターの光量を5段階で調節できるボタンのほか3.5mmイヤホンジャックが搭載されており、付属のカナル型イヤホンを差し込むことができる。もちろん手持ちのイヤホンやヘッドフォンも使用可能なので、好きな機器を接続して音を楽しむこともできる。イヤホンをしてしまえば完全に目の前に見えている世界以外何も感じない、というのは素晴らしい。
さらにシリコンマスクは鼻部分に切り込みが入っており、支点となる鼻にしっかりとフィットする。ただ、筆者にとっては横幅が少々大きめで、顔の横に少しだけマスクの隙間ができる。そんな場合は部屋を暗めにするとモニターにより集中できるし、このあたりは顔のサイズにもよるかもしれない。一方でマスクには少し余裕があることと、マスクが非常に柔らかいことから、メガネをかけていても違和感なく装着できるのは嬉しい。しかも本体は装着した状態のままモニター部分をパカっと45度開くことができるので、休憩も気軽にできる。これは良いぞ……!
色々ゲームをやってみる。集中してプレイできるのでスコアにも好影響!?
早速ゲームでも使ってみたい!ということで、今回はPCで「バトルフィールド V」と「ファンタシースターオンライン2」、プレイステーション 4で「Ghost of Tsushima」、Nintendo Switchで「マリオカート8 デラックス」、Xbox Oneで「CARRION」、「デッドアイランド ディフィニティブエディション」をプレイしてみた。
手元が全く見えないので、コントローラーはまだしもPCでのキーボードとマウスでのプレイは難しいのではないかと思ったが、多少のタッチミスはあるもののそこまで支障はなかった。よく考えればある程度慣れていると、普段から手元を見ることがないので見えなくても意外と問題ない。一瞬見失っても、FキーやTABキーを探り当てればすぐに建て直せるので、とても快適に操作できた。実際筆者は「バトルフィールド V」でマルチプレイをしたときに、画面以外何も見えるものがないのでがっつり集中でき、チーム内のスコアで自己最高順位を出すことができた。
また、目の前にモニターだけが広がるという構造上、ホラー系のゲームも臨場感たっぷりで楽しむことができる。むしろ怖くても目をそらす場所はない。筆者は「デッドアイランド ディフィニティブエディション」で怖すぎて前に進めず、しばらく遠くをうろうろしているゾンビをじっと眺める破目にもなった。さらに普段VR酔いをする筆者だが、この「Photontree X」では画面が流れていくレースゲームの「マリオカート8 デラックス」や、戦闘や馬での移動など、画面が激しく動く「Ghost of Tsushima」のプレイ中にも酔うことはなかった。
本機を用いて色々なジャンル、ハードでゲームをしてみたが、これはタフなゲーミング用途にも十分に耐えうるものだし、なにより視覚と聴覚の全てをゲームだけ注げるというのは、思った以上に贅沢な体験だった。
一方で、今回使用してみて残念だと感じたところが2つある。まず画面の左右の角周辺がボケて見えてしまうというところだ。画面自体は解像度も高くとても綺麗なのだが、湾曲モニター仕様ということもあってか画面の左右の角の周辺はどうしてもボヤけてしまう。例えば「ファンタシースターオンライン2」では特にショップでの売買がやりにくく、こうした数字や文字をしっかりと読めないと困るような情報量の多いゲームには相性があるかもしれない。
2点目は配線だ。本体から出ているHDMIケーブルが150cmほどと短めで、直接コンシューマ機に繋ぐとやや窮屈だった。これはケーブルを延長したり、本体を動かすことで解決できなくもないが、付属のケーブルがもう少し長いといいなと思う。
「Photontree X」は上記のように少し残念なところもあるが、それを加味しても没入感や集中できる環境としては非常に満足できるものだと感じた。特に周囲から遮断されゲームに集中できる環境が手軽にその場で整えられるのが良い。家族がいる場合でも事前に一言声をかけておけば、よほどのことがない限り邪魔されることもない(はず)。
ゲームのはもとより、本機はPCのセカンドディスプレイとして使うことができるので、人に見られたくないような気密データを扱う際にも向いているし、子どもには見せづらいR指定のホラー映画を楽しむこともできるだろう。使い方にも色々と応用が効くので、かなり使い勝手の良いデバイスではないかと感じた。
「Photontree X」は現在Makuakeにて応援購入の受付が行なわれている。受付は本日8月28日までと期日が迫っているので、興味のある方は是非急ぎチェックしてみてほしい。
購入後の到着は12月末予定と少々時間は空いてしまうが、それでも待つ価値は十分にあると思う。手軽にプライベート空間を手に入れることができる「Photontree X」をぜひ一度体験してみていただきたい。