【特別企画】
ウルトが最高にカッコいい! 「LoL」、リワーク「パンテオン」ファーストインプレッション
2019年8月2日 19:24
PC用MOBA「リーグ・オブ・レジェンド」のチャンピオンのひとり「パンテオン」は、2010年に実装されたチャンピオンだ。実装から9年経った今でもスキルセットが優秀で、一定の強さを持つチャンピオンではあるが、2019年になった今ではグラフィックスとスキルセットが少々古臭く感じるものになっていた。
そんな古いチャンピオンであったパンテオンは、「モルデカイザー」に続きリワーク(大規模な再調整)の対象となる。グラフィックスがカッコよくなり、ウルトがカッコよくなり、スプラッシュアートがカッコよくなり、カッコいい素顔を晒したりと、全てがカッコよく変化し、スキルセットも従来の持ち味を活かしつつ、近代的なものに改修されている。7月30日にPBE(テストサーバー)で実装されたので早速プレイしてみた。
PBEでは15試合ほどプレイしたが、実装直後から凄まじい人気っぷりで、全ての試合で1st、おそくても2ndピックでパンテオンがピックされ、パンテオンをピックすること自体が難しかった。何度も何度も試合を繰り返し、やっとパンテオンをピックできたと思ってもドッジされたときは心が折れかけたが、それでもなんとかパンテオンをプレイできたので、スキルの変更点などと合わせてその感触をお伝えしていきたい。
パンテオン リワーク|ゲームプレイプレビューhttps://t.co/mSPYUa7PCa
— リーグ・オブ・レジェンド (@LoLJPOfficial)2019年7月31日
新たに生まれ変わった「砕けぬ槍」pic.twitter.com/QxBmfkrNjw
理不尽ハラスは削除。ウルトは垂直落下から最高にカッコいいスキルに。
まず最初に気になるのはQスキルの変更だろう。対象指定から方向指定になり、「パイク」のQと同様にキーを短く押すか長く押すかでスキルレンジが変化するようになった。クールダウンも増えたので、以前のようにレベル1から4秒に1回槍を投げるという鬼のようなハラスを行なえなくなったのは残念だが、AoE(範囲攻撃)になったことでプッシュ力が上がった点や、ロングレンジからの攻撃(ハラス)が可能になった点などの強化点もある。
なにより、ロングレンジになったQには、対象のHPが25%以下だったときに大ダメージを与える効果が健在しているので、死にかけの敵に槍を投げる際の緊張感と当てたときの気持ちよさは、今までのパンテオンにはなかった面白さだ。一方で、対象指定で絶対に槍が当たるというある種の理不尽さがなくなる。パンテオンと対面する側にとっては“気合いで避ける”ことも可能になる。
Wは変更なし。対象指定で1秒間スタン状態にするスキルのままだ。リワーク前と同様に、射程に入ったら避けられないハードCC(スタン)はコンボの始動に役立つ。
Eにはダメージ無効化効果がついた。Eの使用中に動けるようになり、パンテオンが向いている方向からのダメージを“全て”無効化する。旧仕様と同様に、もちろんタワーであろうと無効だ。以前はコンボを絡めて2回までタワーダメージを防げていたが、今回の変更で最大3回のタワーダメージを防げるので、タワーダイブの性能が上がっている。与えるダメージはかなり落ちているが、Wを使ったオールインでも最後にEを使いながら後退すれば、無傷でダメージトレードを終えることができ、かなり強力なスキルだと感じた。
ただし、レベル1でクールダウンは22秒と非常に長い。クールダウン中に戦闘するとダメージトレードで不利になるため、Eを使ったあとは少しパッシブにプレイする必要がある。
そしてなんといってもウルトの変更。超長距離のセミグローバル射程はそのままに、円形の範囲から長方形の範囲になり、垂直落下ではなく指定場所に槍を投げ滑って着地するというスキルに変化した。カッコいい。カッコよすぎる。「龍殺しパンテオン」スキンではドラゴンのエフェクトとともに降り立つようになり、さらにカッコいい。ウルトのカッコよさだけでパンテオンの楽しさは120%増である。
だが、リワークで一番大きくプレイフィールに変化をもたらしたのはパッシブスキルだろう。AAを無効化する効果から、スキルまたは通常攻撃を5回使うごとに、次に使う通常スキルが強化される効果になった。どのスキルも劇的に効果が変化するわけではないが、どのスキルにパッシブを使うかが悩ましく、パンテオンのゲームプレイに幅をもたらしている。
Eのタイミングとパッシブの使い方が肝に
筆者が普段ファイター系のチャンピオンをあまり使わないことが要因でもあるが、プレイ難度は多少難しくなっているように感じる。チャンピオンを最低限動かすこと自体は簡単だが、リワーク前のように「Q → W → E → Q」のコンボだけをしていれば良いわけではなく、状況に合わせてEを温存したり、パッシブの強化効果をどのスキルに使うかで明らかに腕の差がでるだろう。パンテオンは回復スキルもシールドもなく自衛手段に乏しいので、Eの使いどころを間違えれば簡単にキルをとられてしまう。Qが方向指定になったのもあいまって、求められるプレイスキルは上がっている。
それでもまだまだレーン戦は強かった。やはりEによるダメージ無効が強力で、「W → AA → Q → AA → E」のコンボして後ろに下がれば、一方的なダメージトレードを行なえる。しっかりとQでハラスできれば、リワーク前よりも強くなっていると感じた。
リワーク後のパンテオンは、リワーク前のパンテオンの強みをそのままに、一新されたパッシブがゲームプレイに幅をもたらしていると感じた。また、Eのダメージ無効が非常に強力で、今までのように槍を投げてオールインするだけのチャンピオンではなく、スキルを使うタイミングを考えてプレイする必要のあるチャンピオンになっている。リワークの本実装は、通例であれば次のパッチになるはずだ。ウルトのカッコよさだけでも一見の価値があるので、是非新たなパンテオンをプレイしてみてほしい。
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