インタビュー

謎の巨大ブース「Qiddiya Gaming」は開発中“ゲーミング都市”がテーマ【TGS2024】

2030年目指しサウジアラビアに建設中。その一部を体験可能

【Qiddiya City】

2030年を目指して開発中

 TGS2024のホール4に、謎の巨大ブース「Qiddiya Gaming」が登場している。怪しいネオンを思わせるライトに照らされ、サイバーパンク世界が現実に登場したかのような世界が構築されているが、これは一体何なのだろうか。今回、Qiddiyaジャパンオフィス プロデューサーの安井訓三氏に話を聞くことができた。

Qiddiyaジャパンオフィス プロデューサーの安井訓三氏

 そもそもQiddiyaとは何なのか。Qiddiyaは、遊びに特化した街「キディヤ・シティ」を建設しているサウジアラビアのプロジェクトおよび企業の名前だ。街の中には実際に住める都市機能やテーマパーク、モータースポーツ用のサーキットなど、様々なエンターテイメントやカルチャーが盛り込まれる。

 2030年をひとつの目処として開発が進められており、3月に発表され話題となった「ドラゴンボール」のテーマパークも「キディヤ・シティ」構想のひとつだ。

「ドラゴンボール」テーマパーク、「神龍(シェンロン)」大型ジェットコースターの模型(写真は「Anime Japan 2024」にて公開されたもの)

 今回TGS2024に登場したブースは、これらとは別の「ゲーミング&eスポーツ地区」をテーマにしたものになる。この地区はその名の通りゲーミングとeスポーツがテーマで、世界最大級のアリーナを含むeスポーツ関連施設が多数建設されるほか、ゲームIPを活用し、街全体がゲームと連動する“ゲーミング都市”のようなエリアが目指されている。

 TGS2024のブースは中でもサイバーパンク世界を楽しめるエリアを表現したもので、キディヤ・シティのコンセプトの一部を先行して体験できるようなものになっている。

 安井氏によれば、実際の「ゲーミング&eスポーツ地区」では日本のゲーム関連IPがより多く活用され、街並みに活かされていくという。街の中でそれらのゲームを遊ぶこともできるし、街そのものにもゲーム的な遊びの仕掛けが多く登場するそうだ。また住宅やホテルも建設され、実際に街に住むことも可能となる。サイバーパンク世界に住むという夢のような生活が、もしかしたらできるかもしれない。

 ブースでは最初にチケットをもらい、クレーンゲームに参加したり、フードと引き換えたりできる。そのなかでは怪しげなコードを渡される場合もあるなど、Qiddiya的なゲーム世界を疑似体験できるようになっている。街の完成を楽しみに待ちつつ、先行体験という感じで訪れることをオススメしたい。