インタビュー

可児工業高校(岐阜)「KTRL」、“王者”N高に迫るも悔しさ滲む完敗

第4回全国高校eスポーツ選手権 「ロケリ」部門 3位チームインタビューその1

【第4回全国高校eスポーツ選手権 決勝大会:ロケットリーグ部門】

12月25日開催

 第4回全国高校eスポーツ選手権 決勝大会「ロケットリーグ」部門が12月25日に開催された。結果はN高(沖縄)「Nポテ」の優勝で幕を閉じたが、本稿では決勝大会出場チームへのインタビューをお届けする。

 最初にお届けするのは、3位となった可児工業高等学校(岐阜)「KTRL」。「KTRL」は準決勝でN高「Nポテ」と当たり、3連敗のストレート負けで大会を終えている。

左から、i-Serino選手、i-Babel選手、i-Tapio選手、yurs2021選手

 前回大会覇者のN高は「プロもいて、格上」という相手。個人技では実力が下回るだけに、作戦は「ひとりひとりが声を出し合って、チームワークを意識する」としていた。ポジション取りやボールに向かう選手が重ならないようにすることで、持てるリソースを最大限使おうというものだ。

 しかし実際に試合が始まると、緊張から練習通りのパフォーマンスが発揮できなかった。特に1試合目は緊張していたこともあり、動きが選手同士で被るミスが多くなってしまった。

 しかし3試合ともに圧倒的大差だったかというと違う。特にラストの3試合目では最後まで0-1と粘り、さらには1点をもぎ取って延長戦へ持ち込めるかという惜しいシュートもあった。実は3試合目の直前、再度自分たちがやってきたこと、練習してきた動きや連携をメンバー同士で再確認していた。そうすることで、新たな気持ちで3試合目に臨めたという。

 「Nポテ」に迫った3試合目は、本人たちも「試合の中で成長できた」と振り返る。3試合目が惜しかっただけに、1試合目から実力最大のパフォーマンスを発揮できていればあるいはどうだったのか。そんな悔しさが、インタビューからは感じられた。

 「KTRL」は3年生が1人、2年生が2人、1年生が1人のチーム構成となっている。今大会を最後に1人が卒業するが、チームとしてはまた来年のチャンスも残っている。「これから出られる大会にはできるだけ出て、また戻ってきたい」とi-Babel選手。「KTRL」の再起に期待したい。

【第4回全国高校eスポーツ選手権ロケットリーグ部門決勝大会】