インタビュー

【スト6】「SFL:WC2025」優勝チーム・REJECTインタビュー。CCを諦めSFL一本に絞ったLeShar選手【SFL:ワールドチャンピオンシップ2025】

ウメハラ選手は「10先に自信あり」

【CAPCOM CUP 12】
3月11日~3月14日
会場:東京都墨田区「両国国技館」
【ストリートファイターリーグ ワールドチャンピオンシップ 2025】
3月13日~3月15日
会場:東京都墨田区「両国国技館」
左からときど選手、LeShar選手、ふ〜ど選手、ウメハラ選手

 3月11日から14日、両国国技館にて開催された対戦格闘ゲーム「ストリートファイター6」(以下、スト6)の公式世界大会「CAPCOM CUP 12」。個人戦に続き、3月15日には「ストリートファイターリーグ(以下、SFL)」部門でも決勝戦が行なわれ、日本代表の「REJECT」が優勝を果たした。

 「SFL」は、日本・アメリカ・ヨーロッパの3地域で行なわれている公式チームリーグ戦。今回開催された「ストリートファイターリーグ ワールドチャンピオンシップ 2025」では、各リーグ優勝チームである日本代表「REJECT」、アメリカ代表「Bandits Gaming」、ヨーロッパ代表「Ninjas in Pyjamas」が今シーズン世界最強チームの座を懸けて激突した。

 本稿では見事優勝に輝いた「REJECT」のときど選手、LeShar選手、ふ~ど選手、ウメハラ選手の囲みインタビューの模様をお届けする。

それぞれがSFLへの取り組みを語る。LeShar選手は“チーム戦一本”

――改めまして、皆様優勝おめでとうございます。「SFL:WC2025」を優勝した今のお気持ちを率直にお聞かせください。

ときど選手:ほっとしています。うれしい気持ちももちろんありますが、それ以上にほっとしたという気持ちがとても強いですね。チームに入ってから練習に取り組む時間も長かったですし、みんなが本当に真剣に取り組んできたので、世界大会で優勝という形で締めくくることができて良かったです。

――優勝まで長い道のりだったと思いますが、ここまで頑張ってこられたのはファンの皆様の応援があってこそだと思います。応援してくださった皆様へ、一言お願いします。

ときど選手:僕たちは長く格闘ゲームを続けてきましたが、ゲームセンターでプレイしていた頃を思うと、こうしてゲームを仕事にできているのは、皆様のご支援があってこそなので、本当にありがとうございます。

 今でも正直、夢のような世界だと思っています。それを実現させてくれているのは僕たちプレーヤーだけではもちろんなくて、支援してくださっている皆様のおかげです。ありがとうございます。

――今回の優勝で来年のカプコンカップ出場枠も決まりました。来年の活動について、現時点で考えていることがあれば教えてください。

ウメハラ選手:まだ決めていませんが例年よりはさすがに参加数が減るかなとは思っています。今シーズンは誰よりも海外に回っているぐらいの頻度で参加していましたが、今年はさすがになさそうだと思っています。ただ、気を抜かずに頑張りたいと思います。

ふ〜ど選手:自分も優勝したらあまり海外大会を回りたくないなと思っていましたが、いざシーズンが始まると、大会を回っている選手はみんな楽しそうにしているので、なんやかんやそれなりに行くんじゃないかなと思っています。今の気持ちは、そんなに行く気はないです(笑)。

ときど選手:自分は全部行きます。

ウメハラ選手:全部?!

ふ〜ど選手:楽しむやつがいるんですよね(笑)。自分もついていきます。

LeShar選手:いったん韓国に戻って休みます。そこで練習しながらも、余裕がある時にまたプレミア大会に出場すると思います。

――ウメハラ選手とMenaRD選手が対戦しましたが、2人のエドを先鋒・中堅に置いた時点で多少この対戦カードは見えていたようにも思います。これは、早い段階から決めていたのでしょうか。

ときど選手:そうです。2人のエドが前に出た時点で、たぶん皆さんも察するだろうなとも思っていました。

――MenaRD選手も待っていたように思います。

ときど選手:向こうも覚悟していたと思います。

――AngryBird選手との対戦で、アブニマーチ(JPの投げ技)で勝利したことが話題になっていました。専属コーチのりゅうせい選手からは教わっていなかったんですか?

ときど選手:アブニマーチは教わってなかったです。ただ、りゅうせいコーチとのフィードバックを重ねていくうちに、「アブニマーチにも使い方があるんじゃないか」とは感じていました。直接言われたわけではないですが、彼のおかげです。感謝しています。

――今回はJP一本でいく予定だったのでしょうか。それとも、組み合わせ次第ではケンを出す可能性もあったのでしょうか。

ときど選手:今回のワールドに関しては、JP一本でした。相手が特殊なキャラクターを出してきたらまた別だったかもしれませんが、事前に相手の取り組みなども見えたうえで、今回はJP一本だろうなと思って臨みました。

――LeShar選手に質問です。グランドファイナルのCrazy Raccoon戦に続いて、今回も優勝を決めたのがLeShar選手でした。今回の試合中の心境を教えてください。

LeShar選手:昨年はGood 8 Squadの優勝で、最後に決めたのがカワノ選手だったじゃないですか。僕はカワノ選手をすごくリスペクトしているので、カワノ選手と同じような立場になれたことがうれしかったです。

――ウメハラ選手とときど選手に伺います。今日のMenaRD選手との対戦は、事前にある程度想定していたものだったのでしょうか。Banditsが勝ち上がり、MenaRD選手が今大会に出場することがわかったときに、ウメハラ選手から「MenaRDいこうか」というような話はありましたか?

ウメハラ選手:順位やポイント次第では行く可能性がある、という前提はありました。自分かふ〜どのどちらか行ける方が行くという考えでした。ふ〜どはすでに勝った経験もありますし、そのうえで自分がどれくらい戦えるかを、少し余裕のある段階で試してみようという話はありました。

――以前、XでMenaRD選手から挑戦状のような投稿があったと思いますが、そのあたりは意識していましたか。

ウメハラ選手:そうですね。あまり詳しくは言えない部分もあります。

――今回は惜しくも負けてしまいましたが、10先(10本先取)だとどうでしょうか?

ウメハラ選手:自信はあります。

因縁のある2人の対決。今後の展開も期待したい

――チーム内にエドが2人いましたが、誰を誰に当てるかは明確に決めて運用していたのでしょうか。ふ〜ど選手が誰に行くか、LeShar選手が誰に行くかまで含めて、ある程度固めていたのかを教えてください。

ときど選手:完全に決め打ちしていたわけではありません。ある程度の想定はしていましたが、相手の予想外のオーダーもありますし、今回はチーム数も多く、ホーム&アウェイのルールもあって、さらに70点の特別ルールもあったので、あらゆるシチュエーションを想定しきるのは難しかったです。

 ただ、事前の段階で可能性の高いパターンについては、潰せていたんじゃないかなと思います。どう?

ふ〜ど選手:潰せていたと思います。それこそフェノム選手の大将起用のようなイレギュラーもありましたし、「AngryBirdは来ないのか」といった展開にも対応できたのは、事前にいろいろな可能性を話し合っていたのが大きかったと思います。

――LeShar選手はどうでしょう?オーダーはどこまで決めていましたか?

LeShar選手:個人的にREJECTのエドを見せたくなかったので、Big Bird選手に対してはテリーを出しました。次の日(カプコンカップ12のTOP16)にふ〜どさんのエドとBig Bird選手の試合があることを考えて、テリーを選びました。

――ときど選手とLeShar選手、ふ〜ど選手は「カプコンカップ12」の個人戦とチーム戦では気持ちの切り替えも必要だったと思いますが、そのあたりはスムーズにできましたか。

ときど選手:自分はすぐに負けてしまったので、「もうチーム戦に集中するしかないな」と切り替えやすかった面はありました。そこは比較的うまくいったと思います。

 ただ、ほかの2人は個人戦とチーム戦の両方を並行して考えなければいけなかったので、本当に大変だったと思います。

ふ〜ど選手:練習が大変でしたね。どこに比重を置くべきかをずっと考えながらやっていましたし、みんなSFLが一番だと言いながら、いろいろな練習をしてきました。この5日間も大変でしたし、その前段階の練習も大変でした。

――「CC12」ではBlaz選手と当たりそうでしたが、「SFL」で対戦するチームにはサガットがいなかったですね。

ふ〜ど選手:ちょっと練習が少なめになってしまいましたね。でも「SFL」の練習も1節から10節、グランドファイナルと比べると、練習量が少なくなっています。それはやはり両方に出ていた以上、仕方ない部分でもあったと思いますが、その中でできることはやれたと思っています。

LeShar選手:正直に言うと、今回の「CC」はある程度諦めて、本当にチーム戦に集中していました。僕にとって今年が日本リーグ最後なので、個人戦で負けても「SFL」で勝てたら嬉しいな、と思っていました。なので、個人戦の練習はあまりしていませんでした。

――今回が日本リーグ最後ということで、これまで比べて気持ちの面で違ったところはありましたか。

LeShar選手:正直に言うと、苦しかったです。ずっとここで戦い続けて、練習し続けるのは。正直、あとで後悔してもいいから早く終わらせたい、と思うこともありました。でも、結果が良かったので良かったです。

――日本で最後の試合が終わりましたが、今は寂しさがありますか。それとも、ようやく終わったという気持ちが強いですか。

LeShar選手:韓国に戻ったらチームメイトに会えなくなるので、やっぱり寂しいです。ただ、1回くらいは僕の家に来ますよね?

ときど選手:行きます行きます(笑)。

LeShar選手:信じています(笑)。僕には本当にいい思い出になりましたし、本当に家族みたいな存在なので寂しさはあります。でも、今がちょうどいいタイミングなんじゃないかなと思います。

――最後にときど選手にシンプルな質問です。明日は練習しますか。それとも休みますか。

ときど選手:明日は休みです。明後日「スト6」に調整が入ると思うので、それを心待ちにしております。

ふ〜ど選手:明日って打ち上げじゃない?

ときど選手:明日は、あの〜。お仕事があります。(一同笑)

――ありがとうございました!