インタビュー

大阪府立大学工業高専(大阪)、「入ると思ったシュートが何回も防がれ」優勝を逃す

第3回全国高校eスポーツ選手権「ロケットリーグ」部門準優勝チームインタビュー

3月13日 開催

 第3回全国高校eスポーツ選手権「ロケットリーグ」部門の決勝大会ににおいて、大阪府立大学工業高専「hogehoge」は準優勝の結果に終わった。

 敗因は「相手の個人スキルの高さ」。だが、後悔があるとすれば「もっと点を取れていたはず」という部分だ。特に1戦目、リーダーのkazuryu選手が何度もシュートを放った場面だ。「シュートを撃った時点で入るかなと思ったが、あんなに何回も止められるとは思わなかった。あそこでもっと意識して撃てていれば、ゴールになっていたと思う」(kazuryu選手)。

左から、shiromani選手、リーダーのkazuryu選手、たんく選手

 またN高は、「ローテーションの速さ」も強みだったとkazuryu選手は話す。特にリーダーのtetu選手は「飛ぶのも速く、シュートの精度も高い」。kazuryu選手とtetu選手は1年以上前からの知り合いであり、ライバルでもある。その上で、「自分は調子の上がり下がりが激しいが、tetu君はプレイングが安定している。今後も背中を見ながら成長していきたい」と実力を認める相手だ。

 決勝戦について、たんく選手は「1戦目も2戦目も1点差での負け。前回大会は予選決勝で敗退して、その時から『来年は絶対にに優勝しよう』と言っていただけに悔しかった」と話す。それでも、kazurryu選手とshiromani選手は「悔しさはあるが楽しかった」と振り返る。

 「hogehoge」メンバーは、決勝大会の1週間前は毎日5時間以上は練習しており、やったことのない練習も積極的に実施していた。その練習の成果は「個人でもチームでも出せた」(shiromani選手)ほか、「みんなで目標を目指して練習するのは、苦労もあるが楽しいことだと実感できた」(kazuryu選手)。やり切ったし、手応えのある大会だったという。

 「hogehoge」は全員3年生チームであり、今大会はこれが最後の出場。後輩に「ロケットリーグ」チームを引き継いでもらうとの話もないため、大阪府立大学工業高専としての出場は一旦は区切りとなる。ただ、大会前から「ロケットリーグ」を積極的にプレイしていたkazuryu選手は「今後も続けていきたいし、大会にも出たい」とやる気を見せる。shiromani選手とたんく選手は「練度は低いかもしれないが、また3人で大会に出てみたい」とチームの絆は今後も継続するだろうことを語ってくれた。

 さらにkazuryu選手は、同じ3年生のtetu選手とのチーム結成は「機会があればやってみたい」と前向きに話す。大会でしのぎを削った同士が、将来の「ロケリ」シーンをさらに盛り上げていく。そんなドラマが生まれることを期待してしまうようなインタビューとなった。