インタビュー

「MHW:アイスボーン」は“G”と同じコンセプト! 未発表モンスターもまだまだ登場。カプコン辻本良三P、藤岡要Dにインタビュー

9月6日 発売予定

単体価格:4,444円(税別)

 9月6日発売予定の「モンスターハンターワールド:アイスボーン」(アイスボーン)は、「モンスターハンター」シリーズ初となる「モンスターハンターワールド」(MHW)の大型DLCだ。新フィールド「渡りの凍て地」が登場し、メインモンスターの「イヴェルカーナ」をはじめとした新モンスターが登場する。

【『モンスターハンターワールド:アイスボーン』プロモーション映像②】

 これまでの「モンスターハンター」シリーズでは、タイトルに「G」を加え、新要素と“G級”モンスターを加えた豪華版を発売するのが恒例だった。このことについて、E3 2019の会場で本作プロデューサーの辻本良三氏にインタビューしたところ、「販売形式は違うが、同じでコンセプトで作っている」と答えてくれた。

 「アイスボーン」では、G級の代わりに「マスターランク」が加わり、本編以上に強いモンスターを狩ることができる。グローバル展開を念頭に置いた「MHW」では言葉こそ違えど、本質的にマスターランクとG級は同じなのだとした。

左から、「MHW:IB」エグゼクティブディレクター兼アートディレクターの藤岡要氏、「MHW:IB」プロデューサーの辻本良三氏
新たな舞台「渡りの凍て地」

 また出現が判明しているモンスターには過去作にも登場していた「ティガレックス」と「ナルガクルガ」がいる。この狙いについて本作エグゼクティブディレクター兼アートディレクターの藤岡要氏は「特に海外の方は、『MHW』で初めて触れる人が多い。そこで過去作の中でも個性的でユニークなモンスターを登場させることで、もともとの『モンスターハンター』シリーズの味わいを知ってもらいたかった」と話した。

 過去作の登場モンスターということで、モンスターの動きなどは大きく変えてはいないが、「MHW:IB」の環境に合わせるためにモデリング等は骨格から作り直している。つまり、ほぼゼロから馴染みのあるモンスターを再構築していったということだ。

ティガレックス

 また新アクション「クラッチクロー」は、モンスターにかぎ爪を発射し、その体にしがみつけるものとなっている。しがみついた後は、攻撃してその箇所の肉質を柔らかくできるほか、スリンガーの弾を全弾発射してモンスターを正面方向に吹き飛ばせる。

 「MHW」では「モンスターをコントロールする」ことがテーマであるため、発想の大本には「モンスターを特定の方向に吹き飛ばす仕組みを作りたい」という思いがあるのだとした。

クラッチクローでしがみついてからの「ぶっ飛ばし」

 「アイスボーン」を持っている人と持っていない人のクロスプレイについては「可能」だが、本編だけではマスターランクが登場しないため、本編のみ持っているプレーヤーが「渡りの凍て地」へ行くことはできない。

 「アイスボーン」をインストール後、「渡りの凍て地」を調査する前線拠点“セリエナ”へは、本編のストーリーをクリア後に行けるようになる。クリアしていない場合でも新アクションは使えるようになるほか、クリアをしやすくするような要素が入るという。

 なお辻本氏によれば、「アイスボーン」では未発表のモンスターや新要素がまだまだあるという。どんなモンスターが登場するかは「言えない!」とのことだ、それらは「一気には出さず、ひとつずつ説明する形でご紹介していきたい」と述べた。

 藤岡氏は日本のファンに向けて、「E3で『アイスボーン』の試遊を初めて出したということで、日本でも触りたいという声が出ているのは認識している。日本の方が触れる機会を作るため、できる限りはやく情報を出したいと思っているので、最新情報に注目してもらえれば」と語った。

「『アイスボーン』はモンスターの数が少ないのではと言われるが、これだけじゃない」と辻本氏。さらなる情報公開が楽しみだ