【特集】
【年末特集】年末年始をゲームに没入して過ごすためのゲーミングサウンドアイテムはこれだ!イチ推しのヘッドセット・スピーカー7選
2022年12月29日 00:00
年末年始のゲーム三昧を120%加速してくれる周辺機器チェックに続いて、本稿ではゲームに欠かせないサウンドに関わるアイテムをチェックしていく。ゲームシーンにおいては定位や音質だけでなく、ジャンルによって足音の聴き取りやすさが重要になってくる以外にもヘッドセットであれば、マイクの性能も重要だ。没入を取るか利便性を取るかといったところに着地しやすいが、今回は各種観点から筆者オススメの製品を紹介しよう。
2022年にもさまざまなオーディオデバイスが登場したが、ゲーミング製品に限れば全体的にライティングをプッシュする製品が減った印象が強い。その分、音質への訴求が増えた1年だったように思う。バーチャルサラウンドは当たり前で、音の土台の強化が目立ったといえる。それもあり、あまり考えずに購入しても音について不満を抱くことは少なくなった。マイクについても同様で無難なヘッドセットが増えており、ボイスチャットで困ることはまずないレベルで、見た目重視でも選びやすくなったといえるだろう。
ヘッドフォンは密閉型や開放型以外にもチェックポイントが!
ゲーミングシーンでのヘッドフォンは、密閉型や開放型以外にもマイク付きのヘッドセットであるか、ワイヤードかワイヤレスかといったチェックポイントがある。またワイヤレスであれば低遅延であることや7.1ch対応、メガネに干渉しにくいかなどなど、実際に装着してみないとわからない点が多い。下記のようにワイヤレスヘッドフォンのバッテリーライフは長いものが増えているため、試着の都合がつきにくい場合はワイヤレスヘッドフォンから検討してみよう。
EPOS H3PRO Hybrid
- 発売日:
[セブリングブラック] 2021年11月16日
[ゴーストホワイト/レーシンググリーン] 2022年3月8日 - 参考価格:33,800円
「EPOS H3PRO Hybrid」は、ワイヤレスの密閉型ヘッドセット。低遅延ドングルとBluetoothに加えて、3.5mmケーブルでの接続にも対応し、都合よく扱えるヘッドセットだ。また、マイクはマグネットによる固定式で不要であれば取り外しておけるほか、強力なANC(アクティヴノイズキャンセル)も魅力。
ユニークな機能としてはEPOS BrainAdapt。心理音響研究から生まれた機能で「音を脳で聴いている」視点から音をチューニングし、疲労の軽減、反応時間の短縮、ゲームでの意思決定向上に役立つというもの。耳で聴いている感覚が薄いのが特徴ともいえる。バッテリーライフは最大38時間、PS5,PS4、Nintendo Switch、PC、スマホに対応する。
HyperX Cloud Flight
- 発売日:2018年8月6日
- 実売価格:12,980円前後
「HyperX Cloud Flight」はワイヤレス密閉型のヘッドセット。2018年発売と少し古めの商品だが、2022年現在までにAmazonでは1万件以上の評価を獲得し星4つをキープしている名機だ。発売当初からすると価格もかなり落ち着いてきたので、このタイミングで紹介したい。付属の低遅延ドングルでPS5やPS4、PCと接続でき、バッテリーライフは最大30時間。長時間プレイで気が付いたらバッテリーがなくなりそう……といったインシデントと遭遇しにくい。3.5mmケーブルでの接続もできるため、充電を待っていられないときも安心だ。
サウンドはゲームシーン前提で開発されており、ジャンルを問わず没入しやすいのがポイント。イヤーカップは90度回転するため、頭の形状の影響が少なくフィットしやすい。また右側のイヤーカップ全体がマイクのオンオフスイッチになっており、ボイスチャット中にもマイク操作をすぐに行なえる。操作性のよさにより、ゲームシーンに限らずテレワークとの兼用でも活躍できる。
オーディオテクニカ ATH-GDL3
- 発売日:2021年9月30日
- 参考価格:14,960円
「オーディオテクニカ ATH-GDL3」は、バッテリーライフを気にしなくてもいいワイヤード開放型だ。約220gの軽量でありつつ、締め付け感が少ないのが特徴。しばらくゲームをしていると締め付けられている感じが気になるタイプであれば一考の余地ありだ。音場が広く、かつ定位が明確であるため、画面のあちこちで重要なサウンドが再生されるゲームに向く。新規設計された直径45mmドライバーが生み出す没入感は店頭でも体感できるため、まずは試聴してみてほしい。お値段もほどよい。
「ファイナルファンタジーXIV」推奨機種認定製品でもあるので、同作のプレーヤーには特にオススメしたい。本体カラーは黒と白の2色をラインナップしている。
AKG K712 PRO
- 発売日:2013年9月17日
- 実売価格:32,800円前後
マイクが別にあるならば、純粋なヘッドフォンも視野に入ってくる。選択肢はとても豊富だが、ここでは筆者も長年愛用している「AKG K712 PRO」を紹介しよう。モニターヘッドフォンであるため、音質は上々であり、リケーブルも楽しめるのだが、その最大の特長は装着感だ。クッション部はふわっとした具合でありつつ、首を振ってもズレにくい安定性がある。そのため、ヘッドフォンの締め付けでメガネのツルがちょっと食い込む……みたいな経験がある方には特にオススメしたい。長時間使用していても耳が疲れにくいのもいいところ。
予算的に厳しい場合は「K702-Y3」や「K612 PRO-Y3」という下位機種も展開している。また、2022年現在は「AKG K712 PRO」からさらに進化した「K712 PRO-Y3」も発売中。あわせてチェックしてみよう。
スピーカーもいろいろ。まずは設置場所をチェックだ
ヘッドフォンではなく、サウンドをより体感したい場合はスピーカーになる。スピーカーにもゲーミング向けの製品が多く登場しており、コンパクトなものから本格的なものまで揃っている状況だ。ヘッドフォンとの大きな違いは設置場所。それなりのスペースを必要とするため「買うぞ!」と思ったら、まずはディスプレイ周辺のフリーな空間を把握しておきたい。
Razer Leviathan V2
- 発売日:2022年5月20日
- 実売価格:35,360円前後
ディスプレイの左右に余裕がない場合にオススメなのがサウンドバーだ。「Razer Leviathan V2」はほどよくディスプレイ下に収まるサイズに加えて、サブウーファーも付属している。低音は多少離れた位置、自分から斜めの位置であっても定位がまずわからないため、サブウーファーは置けそうな場所さえあればOKだ。7.1chサラウンドにも対応している。Razer製品と連動できるゲーミングなライティングもバッチリだ。
なるべくコンパクトにゲーミングサウンド環境を構築したいのなら、まずは「Razer Leviathan V2」からチェックしてほしい。下位モデルとして、サブウーファーなしの「Razer Leviathan V2 X」も発売している。
Edifier R1280DB
- 発売日:
[ウッド] 2019年6月12日
[黒] 2020年11月16日 - 実売価格:16,890円前後
定番の2Wayブックシェルフを見てみよう。これもお安いものから、お高いものまで多く登場しているが、コスパに優れつつゲームに都合がいいものとして「Edifier R1280DB」を推したい。入力はRCA、OPT、COX、Bluetoothに対応しており、プレイ環境に合わせやすい。出音はフラット寄りなので、夜に音量を絞りつつスピーカーでゲームを楽しみやすいのもいいところといえる。
本製品は特にゲーマーに人気で、筆者周辺でもユーザーが多い。彼らが本機を好む理由は共通して、“価格の割に音がいい”、“入力が豊富”の2点だ。リモコンも付属しているので操作性にも優れる。カラーリングはウッドと黒の2色展開。
Panasonic SC-GN01
- 発売日:2021年10月22日
- 実売価格:15,136円前後
最後はネックスピーカーだ。スピーカーの設置要件を満たしにくいが、ヘッドフォンはどうも苦手といった人の救世主が「Panasonic SC-GN01」。文字通り、首にかけるスピーカーで、頭の周辺で音が鳴る世界を楽しめるだけでなく、自分以外にはかなり音量が小さく感じるか、音量によっては隣りにいてもほぼわからない程度になる。家族や隣部屋を気にせずにゲームに没頭できる。
サウンドは「ファイナルファンタジーXIV」のサウンドチームと共同で開発しており、RPGモードとFPSモード、ボイス強調、Cinemaモード、Musicモードを搭載、ゲーム以外とも相性がいい。そして何よりUSB接続であり、遅延とバッテリーライフを気にしなくても済むので使い勝手にも優れている。
気になるものは試聴しよう
ヘッドフォンの多くは視聴しやすく、自分の好みに合ったヘッドフォン探しは意外とやりやすい。逆にスピーカーの展示は少な目だ。そのため、ちょっと冒険的な購入にもなりがちだが、まずは量販店やPCショップにデモ機がないか探すといい。音については青天井の世界だが、とりあえず1万円前後の製品から色々触れてみて、好みや予算と相談すると決めていきやすいだろう。
この1年を振り返ってみると、サウンド系の周辺機器は細かい機能の実装はあっても進化としては緩やかだ。2022年の新製品ではなくても自分にフィットしたものがあったり、出音についても少し前の製品が耳に合っていると感じることもあるだろう。2023年に期待したいのは、ネックスピーカー製品のラインナップ拡充だ。バッテリーライフ30時間、低遅延ドングル仕様といったワイヤレスのゲーミングヘッドセット準拠のスペックを持つネックスピーカーが登場すると人気が出そうな印象だ。
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