脱初心者への道 第5回となる今回は「スーパーストリートファイターZERO」シリーズからの参戦となる「ガイ」、「コーディー」、「アドン」についての情報をお届けする。
紹介しているコンボは練習の際、成功失敗がわかりやすいようトライアルから抜粋しており、コンボレシピ冒頭についているLevelはトライアルでのレベルを示している。なお、一部トライアルにないものも紹介している。
紹介している情報は、熟練のプレーヤーにはもの足りないかもしれないが、本特集は初心者向けに作成しているため、ご了承願いたい。
■ バックナンバー
第1回 ~準備・実戦編~
第2回 ~ハカン・ジュリ編~
第3回 ~いぶき・まこと・ダッドリー編~
第4回 ~サンダー・ホーク ・ ディージェイ編~
Page3:アドン編 |   |
サガットの弟子であったが、リュウに敗れたことに失望し、憎しみを抱くアドン。ムエタイが最強の格闘技であること証明するために戦う |
■ アドン
打撃のエキスパートといえるほど、打撃技、特に蹴り技に特化しているアドン。飛び道具はないが、遠距離から強襲できる技、対飛び道具に強い技があるため、距離が詰めるのに困ることはない。対空技にも恵まれている。
膝を前にし、残る足1本で立つという独特の構えをしているため、立ち状態では足払い系の打撃は軸足にしか当たらないというメリットがある。地味な効果ではあるが、対戦相手にすれば間合いが測りづらい嫌な構えだ。逆に立ち状態で届かない攻撃でもしゃがむと届いてしまう。
ウルコンは、飛び道具に強いジャガーリボルバー(+KKK)と、対空やコンボとして有効なアバランチジャガー(+KKK)。好みで選ぶといいだろう。
■ 必殺技
・ジャガーキック(+K)
1回転しての空中踵落とし。当たり判定が広く、奇襲や飛び道具を回避しながらの攻撃に使う。アーマーブレイク属性なのでセービングに対しても打ち勝てる。ジャンプ攻撃のように見えるが、しゃがみガードされてしまう。ガードされてもまず反撃は受けないし、ギリギリ当たるかどうかの距離での空振りに反応するのは難しく、手を出してきた相手にライジングジャガー(+K)が決まりやすい。
強弱では攻撃の軌道が変化する。弱は前方向への移動距離が長く、中は波動拳タイプを飛び越える高さで、強は前方向への移動距離は少しながら中よりも高く跳び上がって攻撃する。遠距離からは弱、中距離からは中、近距離では強と距離に応じて使い分けよう。なお、強弱によるダメージに変化はなく、ダウンも奪えない。
EXは2ヒットになり、ダメージがアップし、ダウンが奪えるようになる。特筆すべきは属性の変化だ。中段攻撃となり、しゃがみガードができなくなる。しゃがみに当てた場合は1ヒットしかせず、ダメージは低いが普段と性質が異なるため、ガードするのは難しく、ヒットしやすい。軌道は通常の中と同じだ。
中やEXで出せば飛び道具をかわす効果があるため、地上から近寄る場合は相手を問わず、このジャガーキック(+K)が有効だ。
・空中ジャガーキック(垂直 or 前方ジャンプ中+K)
ジャンプからの空中踵落とし。ジャガーキック(+K)との大きな違いはコマンドとアーマーブレイク属性がないことだろうか。しゃがみ状態の相手に使うなら低めから出さないと空振りしてしまう。ジャガーキック(+K)と同様にガードされても反撃は受けづらい。当たり方によってはライジングジャガー(+K)などがつながる。特に強でヒットさせるとつなぎやすいようだ。
強弱では前方向への移動距離が異なり、強ほど前方向へ大きく移動する。ダメージに差はない。
EXは2ヒットになり、ダメージがアップし、相手を地面に叩きつける。2ヒットするため、セービングにも負けにくい。EXジャガーキック(+KK)と違い、しゃがみガードは可能。
前方ジャンプからでは通常届かない距離からの攻撃を可能にしてくれたり、軌道を変更して迎撃タイミングをずらすのに有効。中間距離で垂直ジャンプしてから出すのも効果的。上昇中や着地直前に出せば意表を突けるし、技を出すタイミングを調整してギリギリ当たらないように出せば投げも決まりやすい。上昇中に軌道が変わるのを利用して飛び道具をかわすこともできる。
対飛び道具にも有効なジャガーキック(+K)。攻撃判定の強さやスピードの速さからも迎撃されにくい。弱や中で近寄って、目の前で強で出すのも面白い。EXにはしゃがみガードを崩せる効果があるため、ガードされにくい。相手の残り体力が僅かな場面でも頼りになる | ジャンプの軌道が変わる利点もある空中ジャガーキック(垂直 or 前方ジャンプ中+K)。遠距離から相手の目の前に着地するようにして投げるという手も |
・ライジングジャガー(+K)
斜め前上空へ跳び上がりながらの膝蹴り。対空やコンボに活躍する。空中で当てた場合などには追撃が可能。空振りやガードされた場合の隙は大きく、コンボを決められるのを覚悟しなければならない。
最大で2ヒットし、強で出すほど跳び上がる高度、ダメージが高くなる。弱の方が前方向への判定が強い。距離が多少ができてしまうコンボなどでは弱を使うのがオススメだ。
強弱問わず、空中の相手にヒットさせた場合には追撃ができるが、少し条件が厳しい。高めでヒットし、かつ距離が近くなければならない。安心して決められるのは画面端、弱のライジングジャガー(+K)、高めでヒットの条件が揃った時くらいだろうか。無理に追撃しようとすると空振りの隙に反撃をくらうので注意しよう。
EXで出すと3ヒットになり、ダメージがアップする。空中への追撃が可能なケースではEXライジングジャガー(+KK)を使おう。さらに充分な無敵時間があるので対空技、割り込み技としての信頼度も高い。
・ジャガートゥース(+K)
後方の画面端上部を蹴っての三角とび蹴り。奇襲や飛び道具対策に適している。当て方によっては弱攻撃がつながり、コンボが決められる。アーマーブレイク属性があるのでセービングに勝てるという利点も。ガードされても反撃を受けることはほぼないだろう。
強弱ではとび蹴りを放つ距離が変化する。弱は後方画面端付近に、中は中央付近に、強は前方端付近に蹴りを放つ。技を出し始める位置は関係しない。
当て方によって、弱攻撃や弱のライジングジャガー(+K)がつながるが見極めが難しい。弱攻撃を出してヒットしていればコンボにつなごう。ガードされたら、後方ダッシュが安定行動だろうか。反撃を読んでのEXライジングジャガー(+KK)も悪くない。また、遠距離でフェイントとして弱で出し、スパコンゲージをためながら、焦れて動いた相手を狙って強を出すというのも有効だ。
EXだとダメージがアップし、ダウンが奪える。軌道は通常の強と同じで、追撃も可能。追撃できるチャンスがあるのは空中の相手、もしくは画面端と考えておけばいいだろう。画面端でヒットした場合、ウルコンが出せる状態なら迷わずウルコンを、スパコンゲージがあるならEXライジングジャガー(+KK)、スパコンゲージがなければ引き付けてから2ヒットするように中のライジングジャガー(+K)を決めよう。タイミングが合わせるのが苦手なら近距離立ち強Kでもいい。ライジングジャガー(+K)が1ヒットしかさせられないのであれば近距離立ち強Kの方がダメージが高いからだ。
対空、コンボと活躍するライジングジャガー(+K)。空中の相手に当てたら追撃も狙える。EXセービングキャンセルが使えるなら、地上でのヒット後には迷わずウルコンを狙いたい | 距離に応じて強弱を使い分けるジャガートゥース(+K)。遠距離でも強やEXからコンボが狙える |
■ 特殊技・通常投げ
・ジャガークランチ(+中P)
2ヒットする中段攻撃。遠距離立ち強Pを超える長いリーチを誇る。しゃがみガードしがちな相手には使っていきたい。タイミングはシビアだが立ち状態にヒットさせれば追撃も可能。
・ジャガースラム(近距離で+弱P+弱K)
普段は起き攻めのしやすいこちらの投げを使っていきたい。もう一方の通常投げであるジャガーキャリー(近距離でor レバー入力無し+弱P+弱K)は相手が壁際に近い場合に使おう。
■ スパコン
・ジャガーバリードアサルト(+P)
連続で肘攻撃を繰り出す打撃系スパコン。地上では通常技をキャンセルしてつなぐのが使いやすい。発生が速く、前進することもあって、しゃがみ弱Pからでもつなげることができる。条件は厳しいが、壁際で空中の相手に高めでのライジングジャガー(+K)をヒットさせた後などは安定にして決められる。相手との距離が近ければ画面端でなくても決めることができるが見極めが難しい。
ジャガーバリードアサルト→サウザンドジャガー(+P→P)、ジャガーバリードアサルト→アサシンジャガー(+P→K)と追加入力で技が変化する。ジャガーバリードアサルト(+P)単体より追加入力した方がダメージがアップするため、追加入力は必ず行ないたい。なお、ジャガーバリードアサルト→サウザンドジャガー(+P→P)のみPを連打することでヒット数、ダメージがアップする。
これら2種類はジャガーバリードアサルト(+P)の当て方で変えていきたい。地上の相手にヒットさせたならPを、空中の相手にヒットさせたならKのように使い分ける。このようにすればダメージで損をしない。
追加入力で技が変化するジャガーバリードアサルト(+P)。ライジングジャガー(+K)をキャンセルして狙うなら、少し距離がある状態で出そう。距離が近いと相手を通り越して空振りしてしまう。ただし、うまく距離調整ができても前半が空振りしてしまうのでダメージは低め |
■ ウルコン
・ウルコンI ジャガーリボルバー(+KKK)
ジャガーキック(+K)3連発から始まるアーマーブレイク属性の打撃系ウルコン。特徴は飛び道具をかわせることと、レバー入力で1発目の空中踵落としを出す距離が調整できること。と入力すれば目の前に、と入力すれば画面4/5程度の先に技を繰り出す。空中の相手にヒットさせた場合はウルコン演出に入らず、ダメージが下がってしまうが、それなりのダメージは与えられるのでチャンスがあれば狙っていきたい。
1番の狙いどころは遠距離での対飛び道具だろう。画面端から端までは届かないため、少し前進した位置から出そう。暗転中にを入力するのも忘れずに。近距離で相手の足払いなどを読んで出すのも悪くない。
コンボで狙いやすいのが、ライジングジャガー(+K)をEXセービングキャンセルした後。前方ダッシュ後に出したならor 入力無し、後方ダッシュ後に出したならと入力して距離を調整しよう。また、EXジャガートゥース(+KK)後も狙い目。これを使えば互いが画面端の状況でもジャガーリボルバー(+KKK)を決められるし、EXセービングキャンセルという忙しい入力が苦手な人でもやりやすいだろう。もちろん、セービングアタックでの膝崩れ後にも決められるようにしたい。他にも画面端でのライジングジャガー(+K)空中ヒット後という状況などもあるが、なかなかこのチャンスは訪れないだろう。
対飛び道具に使いやすいジャガーリボルバー(+KKK)。レバー入力での距離調整は必須。相手との距離に応じて使い分けよう |
・ウルコンII アバランチジャガー(+KKK)
斜め前上空へ跳び上がり、2発の膝蹴りから踵落としを決め、肘の連打の後、最後に蹴りで追い討ちする打撃系ウルコン。こちらのウルコンにもアーマーブレイク属性がある。3発目の踵落としがヒットすればウルコン演出につながるようだ。対空能力が高く、コンボに組み込んでもウルコン演出までつながりやすいため、大ダメージが期待できる。
単体では相手のジャンプ攻撃の迎撃として使いたい。あせらず落ち着いて決めよう。入力にミスする人でもEXライジングジャガー(+KK)が出やすく、結果として迎撃に成功しやすい。
コンボとして狙える状況は基本的にジャガーリボルバー(+KKK)と同じだが、アバランチジャガー(+KKK)の方がウルコン演出までつながりやすいため、コンボダメージが高くなる。
コンボのダメージアップに有効なアバランチジャガー(+KKK)。単体では対空として、コンボではライジングジャガー(+K)をEXセービングキャンセルしてからが決めやすい |
■ コンボ
・トライアルLevel 11
EXジャガートゥース(+KK)→アバランチジャガー(+KKK)
壁を背負っている相手にEXジャガートゥース(+KK)を当ててからのコンボ。相手が壁を背負っていれば、自分がどこにいても狙える。ジャガーリボルバー(+KKK)であれば相手が壁を背負っていなくても決められる。
・トライアルLevel 14
ジャンプ強キック→しゃがみ中キック→ライジングジャガー(+K)
ジャンプ攻撃→地上通常技→必殺技の基本コンボ。弱攻撃から繋がない場合、コンボに使うしゃがみ状態での通常技はしゃがみ中キックがオススメ。しゃがみ中Pは距離が離れてしまい、ライジングジャガー(+K)が1ヒットや空振りになりやすい。ライジングジャガー(+K)をコンボで使う場合、横方向への判定が広い弱を使おう。
・ジャンプ中K→しゃがみ弱K→しゃがみ弱P→ライジングジャガー(+K)めくりやすいジャンプ中Kから弱攻撃を2発挟んだコンボ。ヒットしやすいようにライジングジャガー(+K)は弱で出そう。しゃがみ弱Pまでのボタン入力タイミングを習得できれば後は簡単だ。このコンボにはしゃがみ弱Pを出すまでにジャンプ中Kのヒット確認ができるようになるという目的がある。ヒットしていたら最後まで出し、ガードされたらしゃがみ弱Kかしゃがみ弱Pまでで止められるようになろう。
ジャンプ中K→しゃがみ弱K→しゃがみ弱P→しゃがみ中P→ライジングジャガー(+K)などとすればダメージアップできるが、しゃがみ状態の相手にはヒットしなくなってしまう。
・ジャガークランチ(+中P)→ライジングジャガー(+K)→EXセービングキャンセル
中段のジャガークランチ(+中P)から弱のライジングジャガー(+K)へのコンボ。立ち状態の相手にジャガークランチ(+中P)を当てねばならず、初心者向けではないがジャガークランチ(+中P)からのネタ技として紹介させてもらった。
タイミングがシビアで非常に難しい。そのため、EXセービングキャンセルを保険として組み込んである。ライジングジャガー(+K)の入力タイミングが早ければ技が出ないし、遅ければEXセービングキャンセルになるので、攻めの継続、距離をとる、どちらもできる。もちろん、入力が得意な人は吹き飛んでいる相手に好きな追撃を叩き込もう。
■ 立ち回り
○近距離
攻めとしては、弱攻撃からコンボを狙ったり、しゃがみ強K、投げ、ジャガークランチ(+中P)がオススメ。しゃがみ弱Kから投げにいったり、弱攻撃連打で少し距離が開いてからジャンプ中Kでのめくりも有効。少し距離があいたらジャンプ中Kからのめくりが選択肢に加わる。強のジャガーキック(+K)というのも意表を突けるかもしれない。暴れる相手にはEXライジングジャガー(+K)が効果的だ。時にはガードして様子をみたり、後方ダッシュで間合いをとるのもいいだろう。
○中~遠距離
中距離の差し合いでは遠距離立ち強Kが強力。リーチが長く、反撃としても優秀だ。正面からのジャンプ攻撃には判定の強いジャンプ強Pをオススメしたい。
飛び道具を使う相手には、飛び道具を回避しながら攻撃できる中のジャガーキック(+K)、ジャガートゥース(+K)、ジャガーリボルバー(+KKK)が有効だ。垂直ジャンプからの空中ジャガーキック(垂直 or 前方ジャンプ中+K)も悪くない。上昇中に出せば対応するのが難しくなる。
しゃがみガードを崩さないならEXジャガーキック(+KK)を決めてやろう。
遠距離ではEXや強のジャガートゥース(+K)が狙い目。EXがヒットしたならジャガーリボルバー(+KKK)を決めるチャンスだ。
○起き攻め
ジャンプ中Kでのめくり、打撃を意識してガードを固める相手への投げ、セービングアタックなどを使っていこう。起き上がりに手を出してくるのを読んでEXジャガートゥース(+KK)からコンボを狙うのも手だ。
○対空
基本はライジングジャガー(+K)。空振りしない角度からの飛び込みはこれで落としていきたい。厳しい角度であれば無理せずガードを固めよう。
選択しているウルコン次第だが、アバランチジャガー(+KKK)があれば、最優先で使っていきたい。
■ 対アドン戦
反撃しやすい必殺技はライジングジャガー(+K)。これに対しては確実にダメージを与えたい。他の必殺技についてはガード後に相手との読み合いになるだろう。ガード後、打撃を出す相手なら、同じような速度の打撃を出せばカウンターがとれる。ガードを固めるようなら投げなどで攻めていこう。
突進系のジャガートゥース(+K)に対して、後方ジャンプや垂直ジャンプを使うと効果的。ずっとジャンプし続けると壁際に追い詰められて対応されてしまうが、壁際でなければ後方ジャンプは比較的安全だし、強のジャガートゥース(+K)を出してきた場合にコンボを決めやすい。
距離がある場面でも下手な飛び道具は危険。ジャガーキック(+K)などの餌食になってしまう。特にウルコンIを選択している場合は危険度が増す。クセのように毎度起き上がりに飛び道具を重ねていると酷い目に遭うだろう。
遠距離からでも攻撃手段を持っているため、不用意な行動は控えよう。得意な距離に調整しつつ、時折後方ジャンプや垂直ジャンプを混ぜて、突進系の技をつぶしていきたい。
■ ひとこと
アドンの対戦リプレイは比較的少なめ。筆者はそれなりに通信対戦で出会ったのだが、アドンを使用しているプレーヤーは少数なのだろうか。
どの距離でも攻撃できる必殺技があり、距離や状況を判断して必殺技を使い分けるのか楽しい。相手の足払いの距離を考え、あえて立ちガードして空振りを誘うのは、チキンレースのような緊張感があってオススメです。
Page3:アドン編 |   |
(C) CAPCOM U.S.A., INC.2010 ALL RIGHTS RESERVED.
http://www.capcom.co.jp/
□「スーパーストリートファイターIV」のページ
http://www.capcom.co.jp/sf4/
(2010年6月2日)