第1回の「準備・実戦編」に続き、第2回からはキャラクター別に技、コンボ、立ち回りなどについてお届けする。今回はシリーズ初登場となる新キャラクター「ハカン」と「ジュリ」。基本的にコンボは練習の際、成功失敗がわかりやすいようトライアルから抜粋しており、コンボレシピ冒頭についているLevelはトライアルでのレベルを示している。なお、一部トライアルにないものも紹介している。
紹介している情報は、熟練のプレーヤーにはもの足りないかもしれないが、本特集は初心者向けに作られているため、ご了承願いたい。
Page1: ハカン編 |
オイルを塗って戦うハカン。容姿だけでなく、技のインパクトも強烈だ |
■ ハカン
ヤール・ギュレシュの使い手ハカン。その特徴はなんといってもオイル。オイルシャワー(+K)でオイルを浴びれば、防御力が向上し、被ダメージを10%軽減できる。さらに技の性能が変化したり、ダメージがアップするなどの特典もある。
オイルは一定時間が経過するとなくなってしまうため、オイルの状態を意識しながら戦うことになる。
キャンセル可能な通常技、特殊技が少ないため、他のキャラクターと比べるとコンボのバリエーションが少ない。
■ 必殺技
・オイルシャワー(+K)
オイルを浴び、ハカンの性能を向上させる。オイルを浴びることで多くのメリットが得られるため、常にオイルを浴びた状態をキープしておきたい。
EX必殺技にすることで飛び道具をすり抜けながらオイルを浴びることができる。
・オイルスライディング(+P)
ヘッドスライディングで地面を滑りながら攻撃する技で、奇襲やコンボに活用するハカンに欠かせない必殺技の1つ。オイルスライディング(+P)ヒット前にPを追加入力すれば、ヒット時にはボディープレスに派生し、追加ダメージが与えられるため、忘れずに入力しておきたい。アーマーブレイク属性を持っているため、セービングに対しても有効。
見た目は飛び道具をすり抜けられそうだが、遠距離から同時に打ち合った場合、スライディングしているハカンの脚に飛び道具が当たってしまう。タイミングはシビアなものの弱を使えばすり抜けられるが、リスクとリターンが合わないため、無理に狙うのは得策ではないだろう。ボディープレスまでの入力を完了させ、先読み気味に出してヒットさせれば、相手の飛び道具が出ていても相打ちにならず、ボディープレスまで決められる。
弱/中/強の違いは滑る距離とダメージ。強ほど滑る距離が長く、ダメージが高い。コンボで使う場合は強を使ってダメージアップしたい。
オイルを浴びた状態だと、ダメージの変化はないが、距離が伸びるという利点がある。コンボ以外で使う場合にはオイルの確認は必須だ。
EX必殺技にすることで飛び道具を回避しながらの攻撃が可能。見た目に反して、地面を這うように飛んでくるタイプの飛び道具をもすり抜ける。
基本的にガードされたら反撃が確定するが、先端を当てることで隙を軽減できる。狙うのは難しいが当たる、当たらないのギリギリを狙っていきたい。当たらず直前で止まった場合、ガードしている相手を投げてやろう。
・オイルロケット(+P)
ダメージの高い投げだが、オイルがないと投げ間合いが非常に狭い。オイルを浴びていれば投げ間合いが広くなるだけでなく、ダメージもアップする。
弱/中/強の主な違いはダメージ。強ほどダメージが高い。EX必殺技にすることでさらにダメージがアップする。
・オイルダイブ(+K)
Kを押しっぱなしにすることで発動タイミングが調整できる投げ技。しゃがんでいる相手は投げられないが、立ち、空中の相手を投げることが可能。打撃に負けやすいため対空技としては使うのには適さない。この技もオイルを浴びている状態だとダメージがアップする。
弱/中/強の主な違いはダメージで、強ほどダメージが高い。EX必殺技にすることでさらにダメージがアップする。
EXオイルシャワー(+KK)なら飛び道具を回避しながらオイルを浴びることが可能 | オイルスライディング(+P)入力時はあらかじめPを入力しておけば、ヒット時にボディープレスで追撃してくれる | オイルロケット(+P)を使う場合はオイルに注意。オイルがないと間合いが狭く空振りしやすい |
■ 特殊技・通常投げ
・ガードポジション(+PPP)
地面に伏せることで相手の攻撃をかわすアクション。見た目よりも回避性能が高く、春麗のしゃがみ強Kなども回避できる。頭付近には当たり判定がないため、足払い系であっても一定の距離があればヒットしない。
・ハカンタックル(+中P)
数少ないキャンセル可能な技でコンボ始動技として活躍する。発生はさほど速くないが、リーチが長いため、使いやすい。中段攻撃ではないため、しゃがみガードを崩すことはできない。
・ステップロー(+弱K)
打点の低い蹴り攻撃。けん制などに使っていける。リーチが短いため、距離を確認して出していきたい。下段ではないため、立ちガードされてしまう。
・ステップニー(+強K)
立ち状態から出せるリーチの長い下段攻撃。特徴は攻撃を繰り出しながら前進すること。近距離でガードされると、リュウの昇龍拳など発生の速い技での反撃が確定してしまうため、先端を当てるように使っていくのが得策だろう。
・ハカンスタンプ(空中近距離で弱P+弱K)
空対空での投げ技。相手のジャンプが読めたら狙っていこう。
回避能力の高いガードポジション(+PPP)。飛び道具の回避に最適だ | コンボ始動技として有効なハカンタックル(+中P)。ヒットさせられる場面ではきっちりコンボを決めよう | ハカンスタンプ(空中近距離で弱P+弱K)は空中の相手を投げる技。ジャンプを読めたなら狙うのもアリだ |
■ スパコン
・フライングオイルスピン(+K)
オイルダイブ(+K)のダメージアップ版と考えればいいだろう。
主な違いは弱/中/強で出始めの性能が変化すること。特に強は飛び道具をすり抜けながら繰り出せるため、相手の飛び道具を読んで出すといった使い方が有効。弱で出せば打撃に対しての無敵があるものの対空として使うには無理がある。
スパコン演出の後でもしゃがまれてしまうほど発生が遅いため、通常のコマンド投げと同じ使い方はできない。こちらもオイルを浴びることでダメージがアップする。
強弱により性能が変化するフライングオイルスピン(+K)。場面によって使い分けができれば戦力アップは間違いない |
■ ウルコン
・ウルコンI オイルコースター(+PPP)
オイルロケット(+P)のウルコン版。リベンジゲージMAX+オイルありなら単体で530ものダメージを与えることができる。
ジャンプからや、相手に攻撃をガードさせてから狙っていきたい。セービングアタックで膝崩れにさせれば確定で決まる。
見た目に負けない大ダメージを与えられる。リベンジゲージがたまると相手も警戒するだろうが、チャンスを見つけて決めてやろう |
・ウルコンII オイルコンビネーションホールド(+KKK)
信頼できる対空技として機能するウルコン。上方向には強いが横方向への判定が弱いため、近距離に飛び込んできたり、めくってくる場合に使うのがいいだろう。
地面にいる相手には効果がなく、密着状態でもヒットしない。当て身効果もないため、同時に相手が足払いを繰り出してきても、相手の足払いが空振りになるだけ。セービングアタックの膝崩れ状態の相手にはヒットさせられる。
対空技として機能するオイルコンビネーションホールド(+KKK)。コマンドがシンプルで使いやすい |
■ コンボ
・トライアルLevel 15
ジャンプ強K→しゃがみ中K→オイルスライディング(+P)→ボディープレス(オイルスライディングヒット前にP)
マスターしておきたいジャンプ攻撃からの基本コンボ。しゃがみ中Kはハカンタックル(+中P)と同様に数少ないキャンセル可能な技だ。
・トライアルLevel 16
セービングアタック→ハカンタックル(+中P)→オイルスライディング(+P)→ボディープレス(オイルスライディングヒット前にP)
セービングアタックで膝崩れさせてからつなげるコンボ。膝崩れさせた際、リベンジゲージがたまっていたらウルコンにつなげたい。セービングアタック後の前方ダッシュをお忘れなく。
このコンボで大事なのはにハカンタックル(+中P)からのパート。ハカンタックル(+中P)はリーチが長く、多少距離があってもヒットさせられる。そのため、ガード後に反撃が確定しているものの相手と距離がある場合にはハカンタックル(+中P)からのコンボを活用する。
・トライアルLevel 18
ジャンプ中P→オイルコンビネーションホールド(+KKK)
空中の相手に斜めジャンプ中Pをヒットさせたら、オイルコンビネーションホールド(+KKK)のチャンス。リベンジゲージがたまっていない場合にはジャンプ中P→オイルスライディング(+P)→ボディープレス(オイルスライディングヒット前にP)とつなげよう。
・セービングアタック→オイルコースター(+PPP)
膝崩れ後のコンボ。セービングアタック後の前方ダッシュ中にコマンドを入力して決めよう。
■ 立ち回り
○近距離
ステップロー(+弱K)などでガードさせてからのオイルロケット(+P)やジャンプから攻撃を出さずに直接オイルロケット(+P)がシンプルながらも強力。
弱攻撃で暴れる相手なら初段ガード後にオイルロケット(+P)を仕込んでおくのもいい。オイルを塗った状態でないと間合いが狭く空振りしやすいため、オイル確認は怠らないように。
○中~遠距離
チャンスがあればオイルシャワー(+K)でオイルを塗り、ジャンプやガードポジション(+PPP)を使って距離を詰めていく。奇襲としてのオイルスライディング(+P)も攻撃の選択肢に入れておきたい。
飛び道具を撃ってくる相手にはEXオイルスライディング(+PP)が有効。遠距離から狙うならオイルは必須。オイルがないとEXオイルスライディング(+PP)が届かず、スパコンゲージが無駄になってしまう。
反撃の遅い相手にはオイルスライディング(+P)から、オイルロケット(+P)やオイルコースター(+PPP)を狙ってみるのもいいだろう。
○起き攻め
ダウンさせた後はオイルを浴びることが多く、起き攻めの機会はあまりないかもしれないが、ジャンプからの打撃と投げの2択が有効。ハカンにはめくりやすい技がないため、ジャンプしてガード方向を揺さぶるのは意識しなくていいだろう。
相手をダウンさせた後、わざと近くでオイルシャワー(+K)を行ない、攻撃を誘ってからオイルロケット(+P)で投げるなんてのも有効だ。オイルシャワー(+K)中は動けないため、オイルロケット(+P)でジャンプしてしまうことが防げるのも利点。
○対空
正直ハカンにはオイルコンビネーションホールド(+KKK)を除くと信頼できる対空技がない。置いておく形でオイルスライディング(+P)を出せればいいがタイミングが難しいし、立ち強Pは相打ちになりやすく、ハカンスタンプ(空中近距離で弱P+弱K)はジャンプを見てからでは難しい。無理に対空を狙わず、ガードをしっかり固めるのが得策だろう。
■ 対ハカン戦
ハカンには中段属性の攻撃がないため、投げ間合いに入らない限り、しゃがみガードが有効。オイルスライディング(+P)や下段攻撃をくらわないように投げ間合い以外ではしゃがみガードをキープしたい。
近距離では投げがあるため、ガード一辺倒では危険。ジャンプなどを織り交ぜるなどして投げられないように立ち回ろう。中~遠距離ではオイルスライディング(+P)を警戒し、不用意な飛び道具は出さないように。
オイルスライディング(+P)ガード時には的確に反撃を決める。無理に大きなダメージを狙おうとして投げられないように。
気にかけておきたいのがオイルの状況。オイルが切れていれば、遠距離からEXオイルスライディング(+PP)は届かないため、飛び道具がうちやすい。起き上がりには飛び道具を重ねて削ってやろう。距離を離してオイルシャワー(+K)をする相手なら、隙を見逃さずに飛び道具など遠距離への攻撃が可能な技でダメージを与えておきたい。
もう1つ気にしておきたいのは、ウルコンIとIIどちらを選択しているか。IIであれば不用意な飛び込みはNG。相手は飛び込んでくるのを待っていると考えた方がいい。あせらず、地上から攻めるのが得策だ。
■ ひとこと
体力、リベンジゲージ、スパコンゲージに加え、オイル状態を管理しなければならないことや対空性能の低さから、玄人向けのキャラクターといえるだろう。技のバリエーションも少なく、プレーヤースキルへの依存度が特に高いため、やりがいがあることは間違いない。通信対戦ではあまり出会うことがなかったのは、性能や見た目にクセがありすぎるからだろうか。正義でも悪でもない、ハカンのような存在感のあるキャラクターはストリートファイターらしくていいなと心から思う。
Page1:ハカン編 |
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(2010年5月24日)