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「龍が如く」シリーズ一挙セール記念! 「龍が如く8外伝」で主役を務める「嶋野の狂犬」真島吾朗の魅力に迫る

【「龍が如く」年末年始ウルトラセール】

開催期間:
第一弾 12月16日〜2025年1月6日
第二弾 2025年1月3日〜2025年1月17日
※12月16日〜12月19日はPS Plus加入者向け

 真島吾朗――。「龍が如く」シリーズに登場するこのキャラクターは、1964年5月14日生まれで東城会直系嶋野組内真島組組長にまで上りつめた元極道であり、東城会直系嶋野組内真島組組長にして「嶋野の狂犬」の異名を持つ男だ。上裸にヘビ柄のジャケット、革パン、そして左目の眼帯という強烈なビジュアル。愛用のドスと金属バットを武器に戦う姿は、声優・宇垣秀成さんの特徴的な演技と相まって、シリーズファンならずとも目にしたことがある人も多いだろう。

 そんな真島が初の単独主人公として登場する新作「龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii」が2025年2月21日に発売される。「龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii」では「龍が如く8」の約半年後の物語が描かれる。真島吾朗が記憶喪失の状態で砂浜に打ち上げられているところから物語が始まり、ノアという少年に命を救われた真島は、自分が失った記憶を取り戻すため、そして恩人であるノアの夢を叶えるために海へ旅立つのだ。

 本稿では、12月16日より開催されている「『龍が如く』年末年始ウルトラセール」の開催を記念し、これから「龍が如く」シリーズをプレイしてみようと思っている方に向け、これまでのシリーズ作品から真島という男の魅力を振り返っていく。なお、シリーズ作品における致命的なネタバレには言及していなので、安心して読んでほしい。

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【『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』セカンドトレーラー【2025年2月21日発売】】

「嶋野の狂犬」。その戦いぶり

 真島は、簡単に説明するならば、ユーモラスな面もあれば暴力的な面もある性格のキャラクターだ。残虐なように見えて女性や子供には優しかったりもする。自由気ままのようにも見えて、組織や大義のために活動する。そんな複数の面を持ち、本質を掴みにくいキャラクターとなっている。

 初出となる「龍が如く」での真島は、桐生一馬を独特な声色で呼ぶ「キ↑リュウチャーン!」と叫ぶ姿が印象的だ。ボスキャラとしてプレーヤーの前に立ちはだかり、軽やかな身のこなしでドスを振るう。常人離れした身体能力と予測不能な行動パターンは、プレーヤーに強烈な印象を残す。

 ドラマシーンでも、自分に笑わない組員を容赦なく制裁したり、桐生と戦いたいがためだけために、物語のキーキャラクターであり、桐生と強い絆で繋がっている少女「遥」を誘拐したりと、シリーズ序盤では「狂犬」の二つ名にふさわしい、予測不能な危険な男として描かれていた。

「龍が如く」に登場した「真島吾朗」

 しかし、その本質は単なる狂犬ではない。「桐生は俺の獲物」と公言する一方で、窮地の桐生を助けに駆けつけることもある。独特な信頼関係を持っており、その関係性は敵対関係ともライバル関係とも一言では言えない関係で、その不思議さも真島という男の魅力の重要な一部となっている。

 さらに、東城会という組織や大義のために動く忠義の精神の持ち主でもある。大事な戦いでは決して引かず筋を通す男だ。組長としての真島は、狂犬の一面を持ちながらも、確固たる信念と部下への情けを併せ持つカリスマ的存在として描かれている。その生き様が、真島組の組員たち、そしてプレーヤーを惹きつけるのだろう。

シリーズに刻まれた数々の名場面

 シリーズを通じて、真島は数々の印象的なシーンを残してきた。

 その代表格と言えるのが、「龍が如く」での神室町のソープランド「桃源郷」にダンプカーで突っ込むシーンだろう。この「桃源郷」という場所は、後のシリーズで重要な意味を持つことになる。

 というのも、「桃源郷」は「龍が如く7 光と闇の行方」の主人公・春日一番が生を受けた場所であり、後に廃墟となったその姿を目にした春日が絶望するシーンがある。真島だけが原因ではないにせよ、その一端が真島にあったという事実は、シリーズを通して見ると感慨深いものがある。

 ダンプカー繋がりでは、「龍が如く3」では国会議事堂にて窮地に陥った桐生をダンプカーで救出するシーンもあった。他にも真島の義理人情の厚いシーンで言えば、「龍が如く2」では東城会を守ってほしいという桐生の頼みに応え、神室町に侵攻してきた近江連合の千石組に1人で相手をするなどの男気も見せてくれた。

龍が如く3」での真島。狂犬っぷりは健在なものの、仁義も強く感じられる作品だ

 また、「龍が如く5 夢、叶えし者」での、兄弟分である「冴島大河」と焼き肉の網を囲みながらホルモンを頬張るシーンは、開発チームのメンバーも気に入るほどの名場面として語り継がれている。その時々で見せる真島の表情は、彼の人間性の豊かさを物語っている。

 このシーンの魅力は兄弟分である冴島との深い対話だ。自らの意思でこれから収監される冴島を見送るシーンで、真島は「もうあん頃には戻れんのかのう。毎日がギラギラしとったあん頃には……」と弱気な部分を見せる。そこで冴島がホルモンを焼きながらこう語るのだ。「(ホルモンは)焼かれてこそ価値があるんや。焼かれて焼かれて真っ黒なるまで焦げて脂落として味磨くんや」。極道である自分達をホルモンに例えて、多くの苦難を経験したり、きちんとけじめをつけたりすることで価値が生まれることを真島に話す。この言葉に真島は奮起するのだ。

龍が如く5」の焼き肉のシーンは印象に強く残る名シーンだ
やはり、真島には金属バットがよく似合う

 真島のユニークなシーンでは、秘密の地下組織に拠点を構える情報屋のサイの花屋が使うシステムを頭突きで直したり、勘だけで爆弾を解除したり、知識も何もないのに超高層ビルを建設する会社を作ったりもする。

 ダンプカーで突っ込むのも、戦闘で圧倒的な強さを見せるのも、勘で爆弾解除してしまうシーンも含めて、「真島なら超人的な行動ができそう」。そう納得させられるのは、彼が持つ底知れない魅力のなせる技なのかもしれない。

「龍が如く4」では兄弟分の冴島大河が登場する。彼とのエピソードから、真島という存在の魅力が浮かび上がってくるのだ

 真島は一見すると危険で狂気じみた外見・言動が見られるが、その奥には確固たる信念と人間味溢れる優しさを秘めている。このように相反する要素が絶妙なバランスで共存している複雑なキャラクター性が真島の魅力なのだ。

真島を知るためにどの作品から始めるべきか

 ここまで真島という男の魅力を紹介してきた。きっと多くの読者がその破天荒な人物像に興味を持ってくれたことだろう。では、真島をより深く知るために、どの作品からプレイすべきなのか。結論から言えば、シリーズのほとんどの作品に真島は重要な形で登場しており、すべてをプレイすることを推奨したい。

 しかし、現実的な入門作品として、「龍が如く0 誓いの場所」を強くお勧めしたい。その理由は主に3つある。まず、真島が主人公の一人としてプレイアブルキャラクターになっており、プレーヤーとして直接その魅力に触れられること。次に、シリーズの時系列で最も古い時代を描いており、複雑な人間関係や事件の予備知識なく楽しめること。そして最も重要な点として、「嶋野の狂犬」と呼ばれる現在の真島が誕生した経緯が描かれることだ。これは来たる「龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii」を楽しむ上でも、重要な土台となるだろう。

龍が如く0 誓いの場所」がファーストチョイスとしてはオススメだ。「嶋野の狂犬」の誕生がわかる。カラオケの楽曲も注目だ

 続いてプレイしてほしいのは「龍が如く 極2」だ。オリジナル版には無かった真島の追加エピソードが楽しめる本作は、過去にオリジナル版をプレイした人にも新鮮な体験となるだろう。

龍が如く 極2」の本編でも真島の登場シーンが多いし、真島が主人公の追加エピソードもある。この追加エピソードは、ぜひ「龍が如く0 誓いの場所」のあとにプレイして欲しい

 その先については、2025年2月の「龍が如く8外伝」発売に向けて、「龍が如く8」をプレイしておくことをお勧めする。可能であれば、「龍が如く7」と「龍が如く7外伝」も遊んでほしいところだが、キリがなくなるのでここまでにしよう。

 また、ナンバリング作品ではないが、「龍が如く 維新! 極」といったスピンオフ作品も見逃せない。「龍が如く 維新! 極」では、シリーズお馴染みのキャラクターの3Dモデルが歴史上の人物として起用されており、真島のモデルは新選組の沖田総司となっている。そのギャップに戸惑うかもしれないが、違った形で、「龍が如く」に登場するキャラクター達の魅力に触れられる作品として、こちらもぜひプレイしていただければと思う。

龍が如く7」もぜひ遊んでほしいところだ
龍が如く 維新! 極」もオススメだ(画像は「龍が如く 維新」)

 発売まで約2カ月という期間は、じっくりとこれらの作品を楽しむことができるだろう。ちょうど、各種ストアではホリデーシーズンのセールが始まっている。ぜひ、過去作をプレイして真島吾朗という男の魅力に触れてみて欲しい。

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