使って試してみました! ゲームグッズ研究所

「スマブラ for Wii U」発売!ホリと任天堂のゲームキューブコントローラーの違い

amiibo&収納ポーチをチェックしてみた

 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。

ゲームキューブコントローラーやamiiboなどをチェック!

 「大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U」がついに発売!据え置き機となれば、「ゲームキューブコントローラーで遊びたい!」という声がシリーズファンの人から出るのも当然なタイトルだけに、ホリや任天堂からコントローラーが同時に発売されている。

 ただ、ホリと任天堂の製品はどちらも同じゲームキューブのコントローラーと、一見すると思えるものの、実際は接続方式や搭載機能などに違いがある。そこで今回は、両製品の特徴や違いをまとめてみたので、ご自分のプレイ環境にあったものを選び、快適なプレイを楽しんで頂きたい次第だ。

 そのほか、ゲーム連動フィギュア「amiibo」を持ち運ぶのに最適な「amiiboポーチ」もチェック!保護カバーを着けたWii U GamePadでamiiboの読み込みが行なえるのかなども試してみた。


ホリと任天堂の「ゲームキューブコントローラー」をチェック!接続方式などいろいろと違いがある!

メーカー:
任天堂
価格:
2,160円
カラーバリエーション:スマブラホワイト / スマブラブラック
メーカー:
HORI
価格:
3,218円
カラーバリエーション:マリオ / ルイージ
任天堂公式ライセンス商品
「スマブラWii U」に合わせて、ホリと任天堂からゲームキューブ型コントローラーが発売!だが、それぞれ特徴が異なっている

 「スマブラWii U」はWii U GamePadをはじめ、Wiiリモコン、クラシックコントローラー、PROコントローラー、さらには大乱闘モードのみではあるがニンテンドー3DSシリーズ本体もコントローラーとして使用可能と、多彩なコントローラーに対応している。

 だが、シリーズを長くプレイしている人だと「やっぱりゲームキューブコントローラーで遊びたい」という気持ちの人も多いはず。ヘビープレーヤーだと、使い込めばボタンの効きが悪くなったりするので、コントローラーは消耗品であり、手軽に新品に交換できるコントローラーで遊びたいという理由もあるだろう。

 そういった要望に対して、ゲームキューブタイプのコントローラーは、任天堂から新たにスマブラホワイト/ブラックが「スマブラWii U」と同時発売されたほか、ホリからも任天堂公式ライセンス商品としてマリオカラー、ルイージカラーのものが発売中だ。

 この任天堂とホリのもの、カラー以外は全く同じものかと思いきや、結構な違いがある。「スマブラWii U」用に買う、または多人数プレイ用に買い足すにしても、違いを認識した上で自分に合ったものをお選び頂きたい。

大乱闘モードのみではあるが、画像のように3DSシリーズの本体を認識させてコントローラーにすることも可能。3DS版の「スマブラ」で作成したカスタマイズデータのやり取りもできる

任天堂のGCコンはWii Uだと「接続タップ」が必須!多人数同時プレイ重視ならこちら

 まずは任天堂の「ニンテンドーゲームキューブコントローラ」だが、スマブラホワイト / スマブラブラックが新たに発売されたものの、これはWii用に発売されていたものとカラーリング以外は同じものだ。接続コネクタもゲームキューブコントローラーポートになっている。

 重要なのは「Wii Uにはゲームキューブコントローラーポートがない」というところ。そこで出番になるのが、「Wii U用ゲームキューブコントローラ接続タップ」というわけだ。Wii Uと接続タップをUSBコネクタで繋ぎ、そこにゲームキューブコントローラーを接続してプレイする。

 接続タップなしでは、Wii Uでゲームキューブコントローラーを使うことはできないので、ここはご注意頂きたい。

 逆に、“ゲームキューブのコントローラーを既に持っているという人なら接続タップだけを購入すればWii Uで使える”ので、お手軽かつ安くすむ。また、多人数で集まって遊ぶことが多いという人にも「接続タップ&ゲームキューブコントローラー」の組み合わせはオススメだ。

任天堂の「ニンテンドーゲームキューブコントローラ」は新たなスマブラカラーが同時発売されているものの、基本はGC/Wii時代のコントローラーと作りは同じ。Wii Uで使うには「接続タップ」が必須になる

ホリのコントローラーは“Wiiリモコン接続タイプ”。任天堂GCコンとは機能にも違いが

ホリのコントローラーはWiiリモコンの拡張端子に繋げて使用する

 ホリの「クラシックコントローラー for Wii U / Wii」は、“Wiiリモコンに繋げて使用するタイプ”になっているのが、任天堂のものとの大きな違い。Wiiからのユーザーの方だとWiiリモコンはあると思うが、Wii Uからの人だとWiiリモコンを持っていない人もいると思うので、その点にはご注意頂きたい。

 Wiiリモコンを既に持っていてゲームキューブコントローラーをWii Uに使いたいという人、任天堂製のゲームキューブコントローラーは持っていないという人なら、こちらのホリ製コントローラーが向いているという印象だ。

 他にも、コントローラーそのものに任天堂のものと違いがある。以下に箇条書きでまとめてみた。

【「ホリ」と「任天堂」のゲームキューブコントローラーの違い】

・接続方式が、ホリはWiiリモコン接続式、任天堂は接続タップ式(Wii Uで使う時のみ)
・ホリは十字ボタンを大型化、押下のストロークも深め
・ホリはZL/ZRボタンを搭載、任天堂はZRボタンのみ
・ホリは3段階の連射機能(秒間5/10/20連射)を搭載
・任天堂は振動機能あり、ホリは振動機能なし
・振動機能の有無により重量に差があり、ホリは約154g、任天堂は約200g
・ホリはホームボタン、スタートボタン、セレクトボタンを搭載。任天堂はスタートボタンのみ
・L/Rボタンはホリはストロークの浅いボタン式、任天堂は深いトリガー式

 手に持った時のグリップ感・フィット感はほぼほぼ変わらないのだが、重量は振動機能のありなしによる違いもあって、ホリが軽量。機能面では連射機能や十字ボタンの大型化など、ホリのものがより工夫されているという印象だ。

 特にプレイの面で役立つのはホリ側にのみ搭載されているホームボタンの存在で、ゲーム終了などの際に手元で操作を完了できるのが便利だ。こうしたところから、オンラインプレイ等を中心に1人で遊びこむのならホリの方が便利かなという印象を受けた。

 ただ、Wiiリモコンを併用するので、リモコン側の電池・バッテリーに気を使うという点が気になるところ。WiiリモコンをUSB有線接続で使えるようにするサードパーティー製グッズを使うなり、充電池をうまく活用するなりのケアも同時に行なっていけると良さそうだ。

ホリの「クラシックコントローラー for Wii U / Wii」からマリオカラーを使ってみた。形状やフィット感、ボタンの感触に至るまで、基本的には任天堂製のものとほぼ同じ作り。ただ、連射機能、ホームボタン、十字ボタン大型化、L/Rボタンのストローク浅め、など違いもある
ホリ(赤)と任天堂(白)では、接続方式の違いだけでなく、各部にも違いが。ホリはホームボタンを搭載しているので使いやすいという利点もあった

 というわけで、同じゲームキューブコントローラーにしても、ホリと任天堂のものとでは結構、使い方や向き不向きが変わってくる。多人数同時プレイ重視・ゲームキューブコントローラー資産活用重視なら、「接続タップ」と任天堂製コントローラーに。機能性重視・Wiiリモコン所有者なら、ホリとなるだろうか。どちらもコントローラーそのものは「スマブラWii U」をプレイするのに最適なので、ご自分の環境に合ったものを選んで頂きたい。


amiiboを3体持ち運べる専用ポーチも登場!仕切りを変えればいろいろな使い方ができる

メーカー:
HORI
価格:
1,490円
amiiboを3体入れられるポーチが発売。amiiboのロゴとシルエットが描かれており、取っ手もついている

 ゲーム連動フィギュア「amiibo」は自分で育成したフィギュアのデータを持ち運べて、友達のデータと戦わせたりもできるものだ。それだけにフィギュアに傷をつけないように持ち運びたいところがあり、それにうってつけなポーチがホリより同時発売された。

 ポーチはamiiboのロゴとシルエットが描かれている横長のもので、中にはamiibo3体を収納可能。全体がポリエステル素材でできていて、ダブルファスナーになっている。

 内部は収納物に傷をつけないよう、フワフワとした手触りの起毛素材が使われており、収納部分の広さも大型amiibo(クッパやドンキーコングは大きい)も余裕を持ってしまえるように広めになっていた。

 また、収納スペースはマジックテープ式の仕切り2枚で区切られており、レイアウトを変更することもできる。例えばゲームキューブコントローラー1個とamiibo1個というようなしまい方も可能だ。友達の家に対戦しに行くときにも、これに持っていくものをまとめられる。3DS等を入れてもいいし、いろいろな用途に使えるポーチだ。

 なお、基本的な作りとしてはカメラ用のポーチに近く、例えば「amiibo1個分のポーチが欲しい」という人は家電量販店等のカメラ売り場にあるポーチをチェックしてみるのも良いかもしれない。

収納部分は柔らかい起毛素材で覆われている。仕切りがマジックテープなので、写真のようにレイアウトを変えていろいろなものを収納可能だ

ちなみに……保護カバーを着けたままだとamiiboの読み込みができない場合も

今回用意したamiiboは「マリオ」、「リンク」、「ゼルダ」の3体。ただ、実際に「スマブラWii U」で読み込ませようとしてみたのだが、保護カバーを着けたWii U GamePadだとさすがに読み込みができなかった。カバーをお使いの方はご注意頂きたい
ただしこれは製品によって違いがあり、デイテルジャパンの「レトロフェイスプレート」を使用した場合読み込みができなかった。写真左はHORI製の任天堂ライセンス商品「充電対応フルバリ硬カバーWii U」、右は「充電スタンド対応 シリコンもち肌カバ Wii U」だが、読み取り可能となっている

(ゲーム環境向上委員会)