使って試してみました! ゲームグッズ研究所
連載第337回
PS4グッズ特集その2! コントローラー充電スタンドをまとめて試してみた
大きくわけて3タイプ! スタイルに合わせて選ぼう
(2014/3/14 12:09)
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
今回も前回、前々回に引き続いてPS4用グッズを特集をお届けする。今回は、よりスマートで快適な環境作りに欠かせない「DUALSHOCK 4用の充電スタンド」を一挙に6製品まとめて試してみた。一口に充電スタンドと言っても、それぞれの製品によって特徴が異なっている。本稿で魅力をチェックし、自分好みのスタンドを見つけてもらえれば幸いだ。
【今週のおしながき】
DUALSHOCK 4用の充電スタンドは「拡張端子から充電」、「逆さまマイクロUSB充電」、「アタッチメント金属接点充電」の3タイプ
SCEの公式周辺機器をはじめ各社から発売されているDUALSHOCK 4用の充電スタンドだが、その充電方式は大きくわけて3つのタイプがある。まずSCE「DUALSHOCK 4 充電スタンド」は、DUALSHOCK 4底面のステレオヘッドホン/マイク端子の横にある拡張端子から充電する方式だ。
2つ目はDUALSHOCK 4の上面にあるマイクロUSB端子にスタンドのコネクタを差し込むタイプ。DUALSHOCK 4を逆さまにしてセットする。こちらは、サイバーガジェット、ゲームテック、アクラス、アンサー、デイテルジャパンなど、多くのゲームグッズメーカーの製品がこのタイプになっている。
3つ目は、DUALSHOCK 4のマイクロUSB端子に専用のアタッチメントをつけて、スタンドにセットするという方式のもの。PS3の公式周辺機器にあった充電スタンドと同じ方式で、DUALSHOCK 4を逆さまにしなくてもいいし、着脱も手軽なのだが、シリコンカバーなどのDUALSHOCK 4に被せるタイプのグッズとは併用しづらくなる。
ちなみに、DUALSHOCK 4の充電端子はPS Vita 2000(PCH-2000)や多くのAndroidスマートフォンと同じマイクロUSB端子になっているので、それらのケーブルも流用できる。
ソニー・コンピュータエンタテインメント「DUALSHOCK 4 充電スタンド」
SCEが発売する公式周辺機器の充電スタンドは、縦に2個のDUALSHOCK 4をセットして同時に充電できるスタイル。独自の特徴として、DUALSHOCK 4底面にある拡張端子にスタンドのコネクタを差し込んで充電する方式になっている。
電源には付属のACアダプターを使用。マイクロUSBケーブルは使えないので、PS4本体から給電するという使い方はできない。DUALSHOCK 4用シリコンカバーとの併用は、前回、前々回でお伝えしてきたように、サイバーガジェット、ゲームテック、アンサーのいずれのものでも、問題なく利用できた。
実際の使い心地はどうかというと、スタンドにセットする時に、端子とコネクタの位置がちょっと探りづらく、使い始め当初は戸惑ってしまう。使い慣れてくるとすんなりセットできるようになるのだが。もう少し角度や位置を合わせやすくするためのガイドがあると、よりセットしやすかったのかもしれない。だだ一方で、固定ガイドが少ない作りのおかげでシリコンカバーと併用できているのではと思えるので、悩ましいところ。
シリコンカバーが併用できる反面、差込み位置に迷ってしまいがちなところや、電源にUSBケーブルではなくACアダプターを使うところなど、好みが別れそうなポイントのある充電スタンドだ。電源については、スタンド側の受け口をほかと同じくマイクロUSB端子にして、ACアダプターとUSBケーブルどちらも使えるような新設計になっていたら、より嬉しかったのだが。そうしたところもありつつ、全体に無難な使い勝手のスタンドとなっていた。
サイバーガジェット「CYBER・コントローラー充電スタンド(PS4用)」
縦に2個のDUALSHOCK 4をセットできる充電スタンドで、DUALSHOCK 4のマイクロUSB端子にスタンドのコネクタを接続する方式。DUALSHOCK 4を逆さまにしてセットする。パッケージにはUSBケーブルが付属していて、PS4本体を電源に利用できる。
また、パッケージにはアタッチメントがAとBの2個付属していて、AをつけるとシリコンやTPUのカバーを着けたPS Vita 2000が、さらにBも組み合わせれば何も着けていないPS Vita 2000をセットできるようになる。PS4とPS Vita 2000の両方を所有している人にとって、なかなかありがたい充電スタンドだ。
実際に使ってみたところ、DUALSHOCK 4をセットするのは意外としやすく、逆さにしたDUALSHOCK 4を枠に持っていくと、コネクタ位置が自然と合ってくる。
シリコンカバーとの併用では、スタンドはDUALSHOCK 4のタッチパッド部分とライトバーのあたりを挟み込むような形状になっているので、その箇所が大きく開口されているサイバーガジェットとゲームテックのシリコンカバーは問題なく利用できる。だが、アンサーのカバーはライトバー近くまでカバーがあり、併用できなくはないがカバーをずらさなければならなかった。
着脱がしやすく扱いやすいスタンドなのだが、タッチパッドの前までスタンドの枠があるため、着脱時にタッチパッドを擦ってしまわないよう気を使うところがある。よほどラフに扱わない限りは傷はつかないとは思うのだが、何か配慮がされていたらより嬉しかった。
PS Vita 2000の充電も行なえるのがこのスタンドの大きな特徴だ。アタッチメントAをスタンドに着ける事でマイクUSB端子の位置が中央に移り、アタッチメントBのありなしでカバー併用も考慮している。使い勝手も良好で、PS4とPS Vita 2000を両方所有している人なら一石二鳥&省スペースな魅力がある。
ゲームテック「コントローラ充電スタンド4」
ゲームテックの充電スタンドは、DUALSHOCK 4を逆さまにしてセットする、マイクロUSB端子に接続する方式。同時に2個充電可能だ。スタンドは縦長なボックス型で、かなりコンパクトになっている。
2台同時の充電を考慮してか、付属のマイクロUSBのケーブルがPS4側はY字の2ポート使用タイプになっているのが特徴的だ。1ポート接続のものより当然、給電量が多くなって2台同時でもスピーディーに充電できる。とは言え、PS4本体のUSB2ポートを埋めてしまうのはちょっと気にかかるという声もあると思うが、Y字の片方だけの1ポートだけを繋いでも2台同時充電は可能。充電時間を短縮したい時だけ2ポート繋ぐという使い方でもいいかもしれない。
実際の使い勝手の方はというと、スタンドにセットする時はスムーズなのだが、DUALSHOCK 4を取り外す時にはスタンドがコンパクトなため手をかけるところが少なく、スタンドごと持ち上がってしまいがち。重量を重くするなど何か工夫が欲しかったところだ。
シリコンカバーとの併用は、他のDUALSHOCK 4を逆さまにセットするタイプと同様、サイバーガジェットとゲームテックのシリコンカバーとは干渉しない。だが、アンサーのカバーはライトバー近くまでカバーがあるため邪魔をしてしまう。強引にカバーをずらしながら押し込めば使えなくはないが、実用的とはちょっと言えない組み合わせとなっていた。
アクラス「PS4コントローラー用ツイン充電スタンド」
DUALSHOCK 4を水平に差し込む、独特なスタイルをした充電スタンド。DUALSHOCK 4との接続はマイクロUSB端子で行ない、電源には付属の専用USBケーブルを使う。
海外製品のような独特なスタイルがインパクト抜群なスタンドだが、それだけにサイズが大きい。設置面積、高さともに、他の2台同時充電スタンドの2倍近いものがある。DUALSHOCK 4との接続部分は透明の支えがあり、マイクロUSBコネクタの横に緑色のLEDランプを搭載している。ただ、LEDランプの位置はDUALSHOCK 4を繋ぐと隠れてしまうのが気になるところだ。
なお、シリコンカバーとの併用はサイバーガジェットとゲームテックのシリコンカバーとは干渉しないのだが、アンサーのカバーはライトバー近くまでカバーがあるため、併用できなかった。
実際の使い勝手はどうかというと、見た目の独特さよりもセットはしやすく、DUALSHOCK 4を自然に持った状態のままスタンドへと差し込んでいくだけでいいのは楽ちん。セット後も不意に外れるような事はなく安定しているのだが、そうは言っても支えている部分が少ないので(透明な支えの下側1cm程度で支えている)、DUALSHOCK 4の自重がマイクロUSB端子に負担をかけているのではというところは気になる。
また、スタンドの大きさとは裏腹に重量が軽いのも物足りないところで、取り外し時にスタンドごと手前に動いてしまう。全体的に、独特な形状ならではのメリットがあまり感じられなかったのが残念なところだ。
アンサー「DUALSHOCK 4用充電スタンド(1台充電用)」
アンサーは充電スタンドグッズの中でも唯一の1台用のスタンドを発売している。DUALSHOCK 4を逆さまにしてマイクロUSB端子で接続する方式。1台用ということもあって、非常にコンパクト。前面にLEDを搭載していて、充電中は赤、充電完了後は青に点灯する。
実際に使ってみての使い勝手だが、セットする時の差込みはスムーズに行なえるが、やはり取り外し時にはスタンドの自重が軽いので一緒に持ち上がってしまう。ただ、前後の支えの部分を指で押さえつつDUALSHOCK 4を持ち上げるようにすると、片手でも取り外しできるので、他のスタンドよりも慣れると扱いやすく思えた。
なお、シリコンカバーと併用してみると、サイバーガジェットとゲームテックのカバーは問題ないものの、アンサーのシリコンカバーは厚みが邪魔してしまって使用できなかった。
非常にシンプルな作りで、1台充電できれば充分という人にとって他のスタンドより魅力のある製品となっている。一方、作りのシンプルさからすると、他の2台用スタンドとあまり差がない価格は少しネックに感じるところも。コンパクトさから設置面積も省スペースで済むので、そうしたところを重視する人にオススメのスタンドだ。
デイテル・ジャパン「コントローラ チャージャーツイン&USBハブ」
DUALSHOCK 4に金属接点がついた専用アタッチメントをつけ、スタンドに置くだけで充電できるようにするスタンドだ。電源はマイクロUSBコネクタのUSBケーブルで行ない、2台同時に充電するためアタッチメントも2個付属している。また、スタンドにはUSBハブの機能もあり、背面に2個のUSB2.0ポートを備えている。
アタッチメントはDUALSHOCK 4のマイクロUSB端子に差し込んで背面に固定される小型のもので、シリコンカバーとの併用も可能。このアタッチメントの金属接点と、スタンド側の金属接点が触れる事で充電されるので、着脱というよりも、DUALSHOCK 4を載せるだけ、手に取るだけと手軽に扱える。
スタンドはDUALSHOCK 4を寝かせて2個置くという作りもあって、少々大きめ。前面には通電状態を示す青色のLEDが搭載されている。このLEDは充電状態で色が変化するというものではなく、青色点灯のみなのが少し寂しい。
実際に使ってみたところ、アタッチメントは約4gと小型・軽量なのでプレイの邪魔にならない。充電時には接点がしっかりと触れるように少し角度を合わせないといけないところがあったが、接点が噛み合うとカチッと音がするので分かりやすい。
USBハブ機能でUSB2.0を2ポート使えるのも嬉しい。DUALSHOCK 4を充電しつつのUSB機器利用となると電力供給量が気になるところだが、本製品のパッケージ裏にも「消費電流の合計値によっては動作しない場合があります。LEDライトが点灯しないチラつく場合は接続している機器を減らしてください。」といった旨が記述されている。USBキーボードやヘッドセットのレシーバーなどは同時に繋げても問題なく認識され使用できた。ただ、PS Vita 2000を繋げてみてもLEDが充電中を示すオレンジ色にはならず緑点灯になっていた。供給電力量が絞られていて充電中と認識するにはギリギリ満たないという状態なのだろう。
アタッチメント装着方式によってDUALSHOCK 4を置くだけで充電できる手軽さは、今回試している充電スタンドの中で最も快適。USBハブ機能を備えているのも将来的にありがたいところだ。ただ、価格が高めなのはネックで、スタンドそのものも設置面積を多く取る。設置場所に余裕があり、着脱の快適さを重視する人にオススメのスタンドだ。