使って試してみました! ゲームグッズ研究所
連載第389回
Nintendo Switchをドックに差さずにTVモードプレイ! 1,980円と格安な「Nintendo Switchマルチファンクションキット」も試してみた
2018年5月17日 06:00
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
Nintendo Switchの本体保護カバーは厚みがあるものだと専用ドックに入れられなくってしまう。そのため、いちいちカバーを着け外ししたり、そもそもカバーを使うのを諦めているという人もいるかもしれない。
そんな人にオススメしたいのが、今回試してみたサイバーガジェットの「CYBER・ドック延長アタッチメント(SWITCH用)」。ドックに挿さずにTVモードでプレイできるようになるので、厚みのあるガッチリとした本体保護カバーも着けたままTVモードで遊べるようになるし、TVモードプレイ時の熱対策にも役立つグッズだ。
またもう1品、サンワサプライより発売されている「Nintendo Switch マルチファンクションキット」も試してみた。こちらは税込み1,980円という価格で、Nintendo SwitchのJoy-Con用ゲームパッド&ハンドル型アタッチメント、本体充電クレードルスタンド、本体のコネクタカバー&Joy-Conアナログスティックカバーという、プレイを快適にするグッズ4種類がセットになっているというもの。この価格でどれぐらい実用性があるのか、実際に使って試してみた。
ドックに差し込まなくてもTVモードでプレイ! 本体保護カバーの選択肢が広がり、熱がこもるのも防止してくれるグッズ
「CYBER・ドック延長アタッチメント(SWITCH用)」は、専用ドックとNintendo Switch本体とが繋がるコネクタ部分を延長させて、ドックに入れなくてもTVモードでのプレイをさせるというものだ。
アタッチメントは細長いボックス型になっていてNintendo Switch本体に挿すケーブル(ケーブル長は60cm)が伸びている。また、そのケーブルを左右のどちらから引き出すかを選ぶ、ケーブルガイドのスリットがY字型に入っている。なお、USB TYPE-Cケーブルの着脱はできない。
また、アタッチメントに組み合わせるフック型のパーツも付属していて、このパーツは伸び縮みできる仕組み。このフック型パーツで専用ドックに固定して、ゲームプレイ中に不意にアタッチメントが外れたりすることがないよう防止してくれる。
実際に使って試してみた。Nintendo Switch本体のシステムバージョンは試した時点での最新版である5.0.2(2018年4月17日配信)を使用している。
まずドック本体にこのアタッチメントをつけていくのだが、手順は簡単だ。固定用のフック型パーツを広げた状態でアタッチメントを差込んで、そこからフック型パーツを縮めてドックに固定する。ドックの細いフチをフックで挟み込むような作りになっているので、キチンと装着するとちょっとやそっとでは外れないぐらいにガッチリと固定される。
あとは、アタッチメントから伸びているケーブルをNintendo Switch本体の底面にあるUSB TYPE-C端子に差し込めば、準備は完了。TV画面に映像が出力される。
もちろん、ドックに繋げているACアダプターからの充電、USB接続している機器やケーブル、USB接続している有線LANでの通信なども、しっかりと動作した。仕組みとしても接続部分をこのアタッチメントで延長しているのみのシンプルなものということもあるが、特に動作の違いなどは見られない。
このアタッチメントを使うメリットとして、ドックの外へと延長させたケーブルでNintendo Switch本体と接続しているため、本体にドックと併用できないタイプの保護カバーをつけていても問題ないところが大きい。
頻繁にNintendo Switch本体を持ち運ぶという人で、しっかりと全体を覆うような保護カバーを使いたいという人に向いているアタッチメントだ。また、ドックの中にNintendo Switch本体の熱が篭もることも防げる。
ゲームプレイも2~3時間ほど試してみたが、出力されている映像の乱れなどもなく特に問題はなかった。
少し好みがわかれそうなポイントとしては、アタッチメントからのケーブル長が60cmで、USB TYPE-Cケーブルの着脱ができないためもっと長いケーブルに変えるということもできないところがある。人によっては画面から離れた手元までケーブルを伸ばして接続したり取り外したりを手軽にしたいという人もいそうだが、ケーブル長60cm(回り込ませるので実際はもう少し短くなる)だと、あくまでドックのそばで繋ぐという使い方になる。
ドックに固定する仕組みも手軽ながらガッチリと固定できるものになっているし、ケーブルを引き出す方向へのガイド枠もあるなど設置場所への考慮もしっかりされている。頻繁にNintendo Switch本体を持ち運んで活用している人で、本体保護カバーを自由に使いたい人など、ピンポイントな希望を叶えてくれるグッズだ。
1,980円でプレイを快適にするグッズがひととおり手に入る!? 「Nintendo Switch マルチファンクションキット」の実力を試してみた
サンワサプライからネット通販限定で販売されている、Nintendo Switch用グッズの詰め合わせセット。税込みで1,980円という価格ながら、以下の4種類のグッズがセットになったものになっている。
・Joy-Conをはめ込んで使うゲームパッドアタッチメント
・Joy-Conをはめ込んで使うハンドルアタッチメント
・Nintendo Switch本体の充電クレードルスタンド
・Nintendo Switch本体のコネクタカバー、Joy-Conアナログスティックカバー
ゲームパッドのアタッチメントは、Joy-Con1個を横持ちにしたおすそわけ状態でのプレイを、より快適にできるようにしてくれる。Joy-Conをはめ込んで使うサイズなので、あくまで小型ながらも、しっかりと手の平で握れるグリップがあり、Joy-Conの小さなSR/SLボタンもアタッチメントの大きなボタン越しに押せる作りになっている。
ハンドルアタッチメントも、Joy-Conをはめ込んで使うもの。「マリオカート8 デラックス」などをハンドル操作するのに最適で、小型ながらも丸いステアリング型をしていて持ちやすく雰囲気が出るし、ゲームパッドアタッチメント同様にSR/SLボタンをアタッチメントの大きなボタン越しに押せる。
充電クレードルスタンドは、充電しながらNintendo Switchをテーブルモードで遊べるようにするクレードルだ。手前側にはNintendo Switch本体を斜めの角度で支えつつ、底面の端子部分に繋ぐUSB TYPE-Cのオスコネクタがある。そしてクレードルの背面には、ACアダプター等からのUSB TYPE-Cコネクタを繋ぐメス端子があるという作りだ。
コネクタカバーとアナログスティックカバーの詰め合わせは、使っていない端子にホコリなどが入らないようにフタをしておくというもの。HDMI、USB、ドックと本体両方のUSB TYPE-C端子、イヤフォン端子、さらにはMicroSDカードスロットやNintendo Switch本体のJoy-Conを繋げるスライドのカバーもある。そして、Joy-Conのアナログスティック先端に被せるカバーも滑り止めの形状が異なるものが3種類付属している。
こうした4種類のグッズの詰め合わせで税込み1,980円という価格が魅力の製品だ。似通ったグッズが個別で販売されている価格はパッケージなどの都合もあってかもう少し高くなってくるが、それに対して、このセットの価格はお得と言える。
実際にゲームプレイに使ったりカバーを着けてみたりしてその質を試してみたのだが、いずれも十分にグッズとしての目的を叶えられるものになっている。
ゲームパッドとハンドルのアタッチメントは、まず持ちやすくなることが大事なものだが、どちらもグリップが加わることで持ちやすくなるし、SR/SLボタンを押しやすくなる効果も大きい。簡単な仕組みのものだが目的は十分に果たしている。強いて言うと、どうせならどちらももう1個ずつセットにして欲しかったという声があるかもしれない。
充電クレードルスタンドもシンプルながら必要十分という印象。Nintendo Switch本体の設置も楽にできるし、充電の様子にも特に問題などは見られなかった。
コネクタカバーも、いずれも端子に対してのサイズや形状がちょうどよくてしっかりと差し込めるようになっている。意外と嬉しいのがJoy-Conのアナログスティックの先端につけるカバーが付属していることで、これによる操作性アップ効果は侮れない。
実際に使ってみると、税込み1,980円と格安なグッズセットながら、必要十分な効果を得られるグッズのセットだと感じられた。あくまで多彩な機能はなく、いずれもシンプルなものだが、あると何かと便利なグッズが取りそろえられている。特にJoy-Conでのプレイを手軽に快適にしたい人、テーブルモードをよく使っていて手軽な充電スタンドが欲しい人など、希望にフィットする人にオススメだ。