使って試してみました! ゲームグッズ研究所
連載第388回
デコって自分だけのToy-Conに!「Nintendo Labo デコるセット」を実際に使って試してみた
2018年5月8日 18:09
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
ニンテンドーラボのToy-Conはダンボール素材なので、色を塗ったり、シールを貼ったり、マスキングテープを貼ってみたりといった自分なりの飾り付けが手軽にできるのもポイントだ。
任天堂からはそれに最適な「Nintendo Labo デコるセット」や「マスキングテープ」も発売されている。そこで今回は、その「Nintendo Labo デコるセット」を使って、実際にToy-Conをデコレーションしてみた。
【今週のおしながき】
自分で作ったToy-Conをさらに自分でデコレーション! 入門に最適な「Nintendo Labo デコるセット」
「デコるセット」の内容物は、マスキングテープ2種、ステンシルシート2枚、各種シール2種類というもの。マスキングテープはダンボール色に「ニンテンドーラボ」のロゴが入った太めのものと、赤青黄3色の幅が細めのテープになっている。
ステンシルシートというのは硬めのシートに各種の文字や記号の形がくり抜かれていて、このシートを被せて上から色を塗ることで、文字や記号をキレイに描けるというもの。付属のステンシルシートではアルファベット、数字、星やハートや斜線などのいくつかの記号が入っている。
シールのシートも2枚で、1枚は様々な任天堂キャラクターの目のシールのセット。マリオやピーチ、クッパなどの「マリオ」シリーズキャラをはじめ、「どうぶつの森」のしずえやとたけけの目、「ゼルダの伝説 風のタクト」などで登場した猫っぽいトゥーンリンクの目、さらに「スプラトゥーン」のイカの目などがある。
もう1枚のシールのシートは「ニンテンドーラボ」のソフト内でメニューに使われているアイコンなどのセットになっている。
というわけで「デコるセット」を使って実際にバイクToy-ConとリモコンカーToy-Conをデコってみた。「デコるセット」には特にこれといって“こういう使い方をするといいよ”というような、いわゆるお手本やガイドのようなものはない。自由に思うままにデコって楽しんでいく。
まずマスキングテープの赤青黄の細いテープだが、これはToy-Conの各所のフチに沿って貼っていきカラフルさをプラスしていくのに最適。貼るだけで手軽に色を足していけるし、フチの形に合わせてカットして貼るのも簡単だ。慣れてきたら、広めのスペースに大胆に斜めに貼って、カラフルなラインを入れてみるのもオススメ。
マスキングテープはもうひとつ、「ニンテンドーラボ」のロゴが入ったダンボール色の太めのテープがあるが、こちらはデコるのに使ってもいいが使い込んだToy-Conがどこか破れたりしたときの補修に使うのも良さそうだ。色を塗ってみたものの失敗だったなというところを隠すように貼るというのもあり。
ちなみにマスキングテープ、ステンシルシート、シールともに、デザインが任天堂公式のものでありそこが魅力のポイントでもあるのだが、それ以外になにか特別な素材が使われていたりということはない。一般に文房具店や雑貨屋で売られているマスキングテープなどと同じなので、それらを使ってデコっていくのもオススメだ。
シールは好きなように思うままにペタペタ貼っていけばいいが、この「デコるセット」のシールには目のシールが1シート入っているので、これを各Toy-Conの正面に貼ると、無機質だったToy-Conにグッとキャラクター感が出てくる。
また、このあとに解説するステンシルシートで色を塗っていくとき、ペンや塗料によってはにじんだり色味が好みじゃなかったりと失敗することもあるので、まずはシールを貼るつもりの場所で試し塗りしてみるのがオススメ。
ステンシルシートはちょっと扱い方にコツがいる。
シートのくり抜き越しに色を塗っていけば文字や数字やマークを描けるというもの。文字を入れたい場所にステンシルシートのくり抜きをあわせ、シートをテープで固定してから塗っていく。
だがこのステンシルシートでの色塗りは、使うペンや塗料によってはにじんでしまうことがあったり、塗料が水っぽかったり量が多かったりすればシートの隙間から広がったりしてしまうこともある。
当研究所でもいろいろなペンや塗料を試してみたのだが、塗料やインクは「デコるセット」のパッケージにも書かれているポイントとおり水溶性のものがオススメだ。ステンシルシートを洗って再利用するためでもあるし、油性のインクや塗料だとダンボールにしみやすく、にじんで広がりやすいが水溶性のものを少しずつ塗っていくやり方だとそれが防げる。
次にペンや筆などの塗る道具だが、こちらはスポンジを使って塗るのが1番オススメ。スポンジならインクが多すぎてにじんでしまったりすることもなくて失敗しづらい。スポンジを切ってそこにインクをつけてポンポンと押すようにしてつけていくか、または文房具店や雑貨屋さんで売っているスタンプインクも扱いやすい。
「デコるセット」を使ってToy-Conをデコレーションしてみた。結局は元々持っていたマスキングテープを追加してしたことからも伺えるのだが、「デコるセット」は基本的な3点セットになっているものの、気持ちが乗ってきて「もっとデコりたい!」となってくると、もう少し種類が欲しいなと思うところがあったのは正直なところ。
ただ、そういう意味ではデコレーションにチャレンジしていく入り口や誘いとして絶妙なセット加減になっているとも言えるわけで、そこに向けて任天堂デザインが楽しい追加のマスキングテープも販売されているというわけだ。そのあたりの商品としてのバランスと展開はおそろしく秀逸に思える。
デコって楽しむというこれまでのゲームシーンにはあまりなかった領域が楽しめるし、ニンテンドーラボのToy-Conの性質上、使い方によってはいずれ破れたり破損してしまうこともあるので、そういうときにデコりつつ補修するということも必要になるだろう。そのときのケアにもプラスになっていくし、その経験は後々にいろんなものをデコってみたり、それこそDIYしていったりということにも繋がっていくのかもしれない。
あまりデコレーションしたことがない人や子供にも、そうした面白さを知っていく入り口になってくれる製品だ。