使って試してみました! ゲームグッズ研究所

もっと快適に、もっと精度の高いプレイを! Nintendo SwitchのProコントローラー用アシストパーツを試してみた

連載第390回

 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。

 Nintendo Switch版「フォートナイト バトルロイヤル」配信開始に、「スプラトゥーン2」の追加コンテンツ「オクト・エキスパンション」販売開始など、Nintendo Switchでのシュータータイトルを日々楽しんでいる人も多いと思われるが、より上達したい、快適にプレイしたいと思うのは誰しも同じだろう。

 そこでオススメしたいのが、今回試している「Switch Proコントローラ用 FPSスティック 狙」。こちらは他機種版でも好評を得てきたコントローラーカスタムグッズで、Nintendo SwitchのProコントローラーでのプレイをより快適に、そして精度の高いエイム操作ができるようにするグッズとなっている。こちらを実際に使って試してみたので、ぜひご覧頂きたい。

Nintendo Switch Proコントローラーで、精度の高いエイムを可能にする「FPSスティック 狙」

メーカー:アンサー
価格:オープンプライス(実売価格:1,058円)
対応機種:Nintendo Switch
発売日:発売中

 Nintendo Switch用Proコントローラーのアナログスティックを、より精度を高く操作できるようにするためのグッズが、この「Switch Proコントローラ用 FPSスティック 狙」だ。

 パッケージに入っているのは、アナログスティックの先端に被せてスティック先端を大型化し高さをつけるパーツと、アナログスティックの軸につけてスティック操作の微妙な力加減をしやすくするスポンジと、アナログスティックの操作をしやすくするためのパーツセットになっている。

Proコントローラーのアナログスティック先端に取り付けるパーツと、スティックの軸に取り付けるスポンジがセットになっている

 アナログスティックの先端に被せるパーツは、それ自体もスティック軸にスティック先端の丸みがついているというアナログスティック型な形になっていて、言うなればProコントローラーのアナログスティック先端にもうひとつアナログスティック型パーツを付け足すような仕組みになっている。

 スティックパーツにはMサイズとLサイズがあり、Mサイズは直系が17.5mmに高さが13.5mm、Lサイズは直系が19.0mmに高さが15.0mmと、それぞれ直系の大きさと高さが異なっている。

アナログスティック先端に取り付けるパーツは、MサイズとLサイズが各2個ずつの2セットが入っている。高さと直径が異なるので、左右で変えてみたりと微妙なフィーリングに合わせて使い分けてみるのもあり

 アナログスティックの軸に被せるスポンジは、Proコントローラーのアナログスティック軸にフィットするサイズ。

 それが10個セットになっているのだが、スポンジそのものは特殊な素材ということはなく、そこまで硬いものでもないので、装着時にあまり強く引っ張ったりするとちぎれてしまうこともある。そうしたことも考慮して、交換用に10個がセットになっているというわけだ。

 このスポンジをスティック軸につけると、スティックを倒したときにスティックの軸と枠の間にスポンジが挟まって、スポンジが潰れて押し戻すような適度な反発がつくようになる。この反発力で、スティック操作の微妙な力加減がしやすくなる。

アナログスティックの軸にスポンジを被せると、スティックの軸と枠の間に挟まって、スポンジが潰れる適度な反発感が加わるようになる。これによってスティック操作の微妙なコントロールがしやすくなるというわけだ

 実際に「Switch Proコントローラ用 FPSスティック 狙」をつけて、ゲームプレイを試してみた。

 まずはアナログスティックパーツとスポンジの装着だが、前述のようにスティック軸につけるスポンジはあまり広げるとちぎれてしまうので、手早くスティックに通すのがポイントだ。アナログスティック先端パーツの方は、上から押し込むようにすればパチッとツメがハマって固定される。しっかりと固定されるが取り外すときにはそれほど力を入れなくてもよく、ほどよい装着感となっていた。

 アナログスティックパーツは先端にデザイン柄の凹凸があり、それが滑り止めにもなっている。指触りも少しラバー質なものになっていて感触が良かった。

 パーツをつけることでアナログスティックは未装着時よりも高さが倍近くになる。その先端に親指を置いてスティックを倒すわけだが、高さが倍近くに増しているのでスティックを倒しきるまでの距離も同じく倍近くに広がっている。

 スティックを倒す距離が長くなっているぶん、中間でキープするような微妙なスティック操作もしやすくなっている。

 これに加えて、スティック軸に被せているスポンジの効果もある。スティックを倒しきる手前あたりからスポンジの反発感が入ってくるので、普通の力加減だとスティックを8割程度倒したところでキープされるような入力になる。そこからクッと少し力を入れると最大に倒れるという加減だ。

 実際のゲームプレイでも、このアナログスティックを高くしたことによる入力幅の広がりと、スポンジの反発の効果は抜群。中間の微妙なエイム操作がかなりしやすくなった。

 普通の入力感度だと逆に重くなるところもあるので、入力感度をかなり高くするのがオススメ。それでもこのパーツのおかげで中間の微妙なコントロールはできるし、感度を上げているぶん瞬間的に反応したときの操作も速くできる。このパーツを使うことで、通常よりも速い感度で、より微妙なコントロールができるようになるといったところだ。

実際にNintendo Switch版「フォートナイト バトルロイヤル」などでプレイの感触を確かめてみた。スティックに高さがつくことで、スティックを倒すときの幅が広くなり、スポンジの反発によって微妙なコントロールもしやすくなる。その両方の効果で、感度を高めつつの繊細なエイム操作がしやすくなった

 デメリットはあまり感じられなかったが、しいて1点挙げると「-ボタン」がちょっと押しづらくなるところがあった。通常では左アナログスティックの上から指を伸ばして押せたが、このパーツをつけるアナログスティックの高さが増すのでそうはいかず、ちょっと持ち方を変えて指を横から伸ばすか、右手でクロスするように押す感じになる。

左アナログスティックが高くなるので、手の角度的にそのスティックの奥になる「-ボタン」がちょっと押しづらくなるところがあった

 Proコントローラーのアナログスティックの操作性向上に特化したパーツセットだが、その効果は確かなもので、微妙なコントロールを1段階も2段階もしやすくしてくれる。特にエイムが重要になるシュータータイトルに取り組むときにはその効果が非常に感じられるはず。パーツの手触りや固定力などにも問題は見られず、快適に使えるグッズとなっていた。

アナログスティック軸に被せるスポンジは実は他のコントローラーにも使える。写真のようにJoy-Conやプレイステーション 4用コントローラーであるDUASHOCK4のスティック軸に被せてみたが、どちらもしっかりとスポンジ効果で操作性がアップしてくれた