「新生FFXIV」エンドコンテンツ攻略日誌

【連載第15回】「新生FFXIV」エンドコンテンツ攻略日誌

【極ラムウ討滅戦】

フルパーティ(8人用)コンテンツ

平均アイテムレベル:85以上

制限時間:60分

あんなおじいさんに魅了されるなんてっ!(ポッ)

 ここからはタンク以外のDPSとヒーラーの話になる。DPSとヒーラーは、実は今回立ち回りに差はなく、共に玉への対処が重要になる。

 まずこの玉だが、放置したまま次のサンダーストームを迎えると、放置した玉の数に応じてダメージが上がっていく。放置無しでは1,300前後のダメージだが、2個放置で2,000以上になる。そのためDPS最初のミッションは、いらない玉を取ることだ。玉は1個取ると10秒間「導電」というバフが付く。2個までは、特にメリットもデメリットもないので、いらない玉はDPSとヒーラーでどんどん回収していく。ただし回収しすぎてタンクの分がなくなり、バフが切れて感電死という事態には注意だ。

 また、ラムウは一番遠くにいるキャラクターと、メインタンク以外の誰かの計2名にランダムで「カオスストライク」という攻撃を使ってくる。この技は、ターゲットマークの数秒後、混沌のデバフが付いて動けなくなるというもので、何もせずにいると30秒も動けない状態が続いた後、今度は誘惑状態になってラムウに近づいていき、範囲攻撃で死ぬ。セイレーンならともかく、じいさんに魅了されることがかなり屈辱を感じるためか、冒険者には大変評判が悪い技だ。

 この技、エスナでは解除できないが、「サンダーストーム」を当てることで正気に戻すことができる。しかし、もし周りの人全員が気を利かせて「サンダーストーム」を重ねてしまうと、今度は戦闘不能的な意味で動けなくなってしまう危険がある。そのため、DPSの頭に数字を振って優先順位を決めておく。たいていはラムウの背後にフィールドマーカーの「C」で、集合場所が決めてある。ターゲットマークがついた人はすぐに「C」の場所に集まって解除を待つ。それにしても集合場所はなぜ「C」なのだろう? 色が白くて見えやすいからなのか、「C」の字が丸っぽくて集まる感じがするからなのか。謎である。

 玉の処理と、カオスストライクの対処をしながら、やがてHPが65%を切るころ、ラムウがいよいよ本気を出してくる、いわゆる“お白洲タイム”がやってくる。「これより裁きを下す……心せよ!」というセリフと共にフィールドの円周に沿って6体の「グレイアービター」が現われる。ここから2分間以内にグレイアービターを全部倒さなければ「裁きの雷」で全滅する。しかし「裁きの雷」を待つことなく、ここで瓦解することも多い。

 グレイアービターは外周の水の中に浮かんでいるので、近接DPSは水の中で戦う。そんな時にも「カオスストライク」が付くことがある。制限時間以内に倒すことに必死で粘りすぎると、逃げ遅れて水中で動けなくなることがある。「カオスストライク」の直後には必ず「サンダーストーム」が来るので、動けないままだと「サンダーストーム」+「コンダクティヴィティ」で昇天する。かといって、気を利かせた人が慌てて解除に走ったとしても、結果はあまり変わらず犠牲者が増えるだけだったりする。

 「サンダーストーム」から逃げ回りつつ、グレイアービターの赤色で範囲が表示されない攻撃も避けつつ、「カオスストライク」を解除しつつ2以内にグレイアービターを倒し切るのは至難の業で、筆者が参加したパーティでは、「クリア者限定の周回パーティ」でも、「さくっと2回Greedパーティ」でも、「裁きの雷」を越えられずに解散とか普通だ。

 ここまで苦労してもまだラムウちゃまのHPは半分以上残っているというのがまた泣ける。後半戦に突入すると、「カオスストライク」の前に「雷鼓」という技が加わる。この攻撃はランダムな2人を電流のラインでつないで、継続ダメージを与える。さらにアクションをするとダメージを食らうデバフも付くので、「雷鼓」になった状態でスキルをガンガン使いまくるとすぐに死ぬ。

 この「雷鼓」は、繋がれた一方のキャラが玉を3つ取ることで解除できる。そう、ここでまた玉が活躍するわけだ。誰が玉を取るかは事前に決めておく。カオスストライク用に付けたマークで、数字の大きい人が取っていくというパターンが多いようだ。これを決めておかないと、2人で2個ずつとった結果どちらも解除できませんでした→死! という悲劇に繋がる。

 後半に入ると、ラムウの攻撃にもだんだん必死感が出てきて、とにかく雷が落ちまくる。ギミックを解除しつつ回復するヒーラーの腕の見せ所だ。特にHPが30%を切った最終フェーズに入ると、またしてもグレイアービターが、今度は3体湧いてくる。こいつらは倒すことができず、ただひたすらに1,000前後の攻撃を仕掛けてくる。まさに「しねしねしねー!」と言わんばかりの猛ラッシュだ。「サンダーストーム」も来まくるので、玉も取りまくらないといけない。まさにカオスの様相を呈したままラムウを倒すか、自分たちが倒れるかの死闘が最後まで続く。

ここで重大なお知らせがあります………………

3層からさらに地下に降りる巨大なエレベーターが4層のステージ。フィールドマーカーが大活躍する

 実はここで皆さんに謝らなければならないことがある。ここまで偉そうに攻略方法を書いてきたが、実は筆者1回しかクリアできていない。「はあ?」と眉をひそめた方、すみません。何十回試しても勝てません……。リードで豊富な経験と書いたが、実は豊富な敗北経験の略でした。

 極タイタンショックが和らいだ後、リヴァイアサンは比較的パターンを掴みやすかったので、正直、極蛮神を舐めていたところもある。「落ちないなら楽勝ね!」とか思っていた。だが極ラムウは甘くなかった。イフリートやタイタンに引けを取らない、極蛮神の名前に恥じない強烈な強さを持っていた。

 そんなわけで、偉そうに書いておいてなんだが、筆者も今現在まだまだ練習中である。リヴァイアサンは実装直後から強烈に周回する人がいたので、あっという間にリヴァイアサン武器を持っている人が増えたが、ラムウの武器はあまり見かけないのは、やはりこの強さがゆえだと思う。

 これまでの連載では、「頑張れば私でも勝てるからみんなも試してみてネ!」という感じにまとめてきたが、今回ばかりは「難し過ぎると思ったらおとなしく越える力を待ったほうがいいかもよ!」、としか言えない。難易度の高さを物語るように、先日実装されたパッチ2.35でも極ラムウはコンテンツファインダーに解放されておらず、今の所はパーティ募集で8人集めていく最高難易度のコンテンツの1つという位置づけだ。つまり、ラムウを諦めてクリタワで遊ぶのは撤退ではない。名誉ある転進なのだ!

(石井聡)