「新生FFXIV」エンドコンテンツ攻略日誌

【連載第15回】「新生FFXIV」エンドコンテンツ攻略日誌

森の賢老は節電知らずの極悪電気マンだった! ~極ラムウ討滅戦編

【極ラムウ討滅戦】

フルパーティ(8人用)コンテンツ

平均アイテムレベル:85以上

制限時間:60分

シルフの里からコンニチハ。ナイトの神話足とイベントはっぴの恐ろしいまでの似合いっぷりをご堪能ください

 この夏、ちっとも節電せずに冒険者を恐怖のどん底に陥れたヤツがいる。そう、森の賢者ラムウちゃまだ。メインストーリーの中で「真ラムウ討滅戦」を経験して、そのあっけないほどの弱さに拍子抜けした人は多いだろう。だが、やはり極は一味違った。ステージに入って、足元を濡らす水を見た瞬間「あ、これだめなやつや……」と直感できるはずだ。水が流れる場所で電気を使いまくるとか、もう殺す気マンマンすぎる。

 たいていの極蛮神は1度勝ってしまえば、その後は徐々に安定してきて周回が可能になり、作業プレイになっていくものだが、今のところ極ラムウにはその原則が当てはまっていない。モブハントで装備レベルも大幅に向上し、アイテムレベル110のプレーヤーも増えているというにも関わらず、その勝率たるや今年のラッキー星座1位になる確率くらい、と言えばその困難さを感じていただけるだろうか? 筆者も、あまりにも感電しすぎて血行がかなり良くなった気すらする。

 さすがは森の審判者というか、とにかくタフネスなおじいちゃんだが、まったく手も足もでないわけでもない。以前に「真ラムウ討滅戦」の体験レポートで、タイタンやイフリートが工事現場系だとしたらラムウは文系という印象を書いたことがある。極ラムウは文系というよりも、関西電気保安協会という感じではあるが、圧倒的なパワーで負けるというよりは、ギミックへの対応が遅れた結果死ぬことが多い。ラムウではギミックの処理がとてもとても大切なのだ。

 というわけで、筆者が豊富な経験を元に、こうすればたぶん勝てるんじゃないかな~という、コツ的なものを模索してみた。

玉を……拾おうと思う。とりあえず3個ほど

 まずは電気の話をしよう。ラムウはバトルスタート後、30秒ごとに「サンダーストーム」という技を使ってくる。技の詠唱が始まると、フィールド上のどこかにランダム4箇所と、メインタンク以外のプレーヤー3人に電流のようなラインで範囲が表示され、そこをめがけて落が落ちる。この時、範囲が重なっているとダメージが倍増するので、なるたけバラバラに離れたところで受ける。ラインが表示されるたびに全員が右往左往するのは極ラムウ名物の光景だ。

 だが、この時くれぐれも周囲の水に足をつけていてはいけない。「サンダーストーム」の直後には、地面に落ちた雷の電流が水面を外周にむかって放射状に拡散していく「コンダクティヴィティ(導電率という意味らしい)」という追加効果が発生する。見ているぶんには綺麗なだけだが、足を浸けていると名前通り感電して悲惨な目に合う。”「サンダーストーム」が発生したら水から上がる”が生き残るための最初の注意点だ。

 攻撃が終わると、フィールドにわいた「サンダーストーム」の場所に4つの電導物質(通称:玉)が出現する。この玉は便利なのだが、使い方が難しい。極ラムウを制するには何よりも“玉スキル”が求められる。ラムウの攻撃はとにかく痛い。特にタンクに向かってしょっちゅう使ってくる「ショックストライク」という技は、何の対策もなしだと17,000ほどのダメージをくらう即死技だ。しかし玉を3個とると「避雷」というバフがついて「ショックストライク」のダメージを3,000前後まで軽減してくれる。

 だが、もし調子に乗って3個以上とってしまうと、今度は「蓄電」という状態になる。いわば人間バッテリーだ。こうなると「ショックストライク」のダメージは軽減してくれるのだが、HPの回復量まで軽減してくれるので困る。「蓄電」には3段階あり、3段階めになると回復量は10分の1程度まで落ちてしまう。ヒーラーが必死に回復してもなかなかHPが戻らず、ヒーラーがガス欠→死! というコンボが見えてくる。

 タンク2人構成の場合は、ターゲットを持たないサブタンクが1回目の「サンダーストーム」で出現した玉を3個拾い、「避雷」状態になったら即ターゲットを交替、「避雷」は60秒間有効なので、「サンダーストーム」2回に1回ごとにタンクが玉を3個拾っては交替する。この際「今回はタンクが取ります~」、「玉拾ってください~」などのマクロがあれば、うっかり玉を拾い過ぎたり、逆にもったいない精神で残しすぎたりということがなくなる。

 筆者が初めて極ラムウ戦に参加したときには、ゆっくり玉を拾いすぎて、交代する暇もなくメインタンクが死んでしまった。最初の交代前はメインタンクにバフがないので直後に来る「ショックストライク」が致命傷になる。「ショックストライク」が来る前に、可及的速やかに玉拾いをしてメインタンクと交代することが、サブタンク最大のミッションだ。

 「ショックストライク」は範囲ダメージなので、玉を拾っている最中にメインタンクに近づきすぎるのも危険だ。自分がメインタンクの時にも、うかつな仲間が近づいてきたら逃げてあげるなどの心遣いが必要になる。しかし、だいたい死ぬ人に限ってこれ以上はないという絶妙に回避不可能なタイミングで近づいてきては「ショックウェーブ」で転がっていくのはいかんともしがたいところだ。メインタンクの近くは、「高圧電流」と書かれた変電所の柵の中、くらいの認識でいて欲しい。

 もし、うっかりものの相方が交代前に死んでしまったら、敢えて玉をとって「蓄電1」の状態にすることで、多少は回復力が落ちるが、「ショックウェーブ」のダメージは軽減したまま60秒間の猶予ができる。最近では、これを応用したタンク1構成も流行している。これはサブタンクの枠に学者を入れたヒーラー3の構成。よく見かけるのは、メインタンクが戦士、学者が2人、白魔道士が1人に、DPS4人という構成だ。タンクは最初から玉を取り巻くって「蓄電3」の状態を作り、後はずっとそれを維持する。当然回復力はガタ落ちなのでヒーラー3が必死で回復しつつ、攻撃にも加わる。

 この構成のほうが楽ちんで勝率が高いという噂だが、タンクで参加してみたところ筆者的にはこっちの方が難しい気がした。瓦解の原因はヒーラーのガス欠かタンクのバフ廻しの失敗で回復しきれずタンクから落ちるというパターンがほとんどなので、タンクとヒーラーにとってはかなりスキルを要求される構成な気もする。

(石井聡)