レビュー
「ウマ娘 プリティーダービー 熱血ハチャメチャ大感謝祭!」レビュー
見た目カジュアルでも中身が“ガチ”め。「ゴルシちゃんの大冒険II」がやっぱりすごかった
2024年8月30日 00:00
- 【ウマ娘 プリティーダービー 熱血ハチャメチャ大感謝祭!】
- 8月30日 発売
- 価格:
- 通常版(パッケージ/ダウンロード) 4,840円
- SPECIAL EDITION(ダウンロードのみ) 6,930円
- DELUXE BOX(パッケージのみ) 14,800円
いよいよ本日、8月30日「ウマ娘 プリティーダービー 熱血ハチャメチャ大感謝祭!(以下、ハチャウマ)」発売だ! 「ハチャウマ」は、Cygamesが展開する「ウマ娘 プリティーダービー(以下、ウマ娘)」のウマ娘たちがドット絵ビジュアルとなり、タイトル通り“ハチャメチャ”な勝負を繰り広げるNintendo Switch/プレイステーション 4/Steam用カジュアルアクションゲームだ。
前回、先行体験会に参加してその魅力について存分に語ってきた。本作の魅力は幅広い層が楽しめるカジュアルアクションだが、やり込むほど奥の深さが味わえる対戦ゲームとしての魅力も大きい。そのため、正直数時間のプレイでは物足りない! もっとやらせてくれ! ということで、今度はよりしっかりとプレイして、改めて内容を紹介していきたい。
なおプレイできる4つの競技については前回でしっかり紹介しているので、本稿では割愛する。実際のゲームサイクルや、ゲーム全体の手触り感、またその魅力について触れていきたい。
「ストーリー」全クリアで5人のウマ娘が新たに利用可能に!
「ハチャウマ」を起動したらまずは「ストーリー」に挑戦していきたい! 「ストーリー」はチーム毎に用意されており、それぞれ全7章のシナリオで構成されている。
ストーリーでは、本作に登場する4種類の競技「バスケット奪取ステークス(以下バスケ)」、「ウマドッジチャンピオンシップ(以下ウマドッジ)」、「大食いダービー(以下大食い)」、「ファン大感謝祭 障害物競走(以下大障害)」をプレイすることになり、チュートリアルのような役目を果たしている。
また、いずれも最終章が本番で、4種競技のすべてに挑戦することとなる。こうして全ての「ストーリー」をクリアする事で、4種競技それぞれのルールやコツ、勝利するためのポイントなどが少しずつ理解できる。体を慣らす意味でも最初のうちに「ストーリー」を全て攻略するのがいいだろう。
いずれの「ストーリー」も今回の「ハチャウマ」に合わせて新規に作られたオリジナルだ。このシナリオはスマホ用ゲーム「ウマ娘」のシナリオ担当のスタッフが開発に関わっており、ウマ娘たちの心情や他のウマ娘たちとの接し方など細かいやり取りについて、スマホ版と相違なく表現されている。
例えばチーム<コスモス>なら、スペシャルウィークが大食いでオグリキャップに圧倒され、自信を失いかけるところを他の仲間がフォローする、といったもの。チーム<リリィ>なら、過去のトラウマから全力が出せないスティルインラブに本気で走ってもらうために、仲間たちが協力してお膳立てをするなど、ウマ娘のキャラクターたちの性格や考え方を知っていればより味わい深く、もしあまり詳しくなくてもその“入口”としてよくできている、そんな「ウマ娘」らしいストーリーが展開するのだ。
ドット絵という見た目の変化はあるが、その内容はギャグあり、涙ありのウマ娘らしさ全快の物となっている。さらに全てのセリフに音声がついているので、イヤホンなどで聞くとウマ娘ファンにとっては尊さがハンパない。スマホの「ウマ娘」やアニメ、漫画など、ウマ娘コンテンツが好きな人には是非全てプレイしてほしい、そんな内容に仕上がっている。
シナリオ内でプレイする事になる4種競技では、1位を取るのが勝利条件となっているが、ゲーム自体の難易度は比較的緩めだ。だが、勝利するためのポイントが見極められずに負けてしまった場合は、無制限で何度もリトライが行なえる。そのため、勝てるまで繰り返し挑戦し、クリアを目指してプレイしていれば、気が付くと本作の4種競技にもすっかり馴染んでいるという寸法だ。
なお、いずれのシナリオにもスキップが用意されている。スキップでは競技手前の会話のみのスキップや競技のプレイ自体をクリアした扱いにするスキップ、シナリオを丸ごとスキップする機能もある。これらスキップを使用した場合も、一応シナリオをクリアした扱いにはなるのだが、クリア報酬と初回クリア報酬が貰えない。
実のところ、ここで貰える報酬が本作のその他コンテンツを楽しむための重要なリソースとなるので、ここは全てのシナリオをしっかり堪能しつつ、競技もプレイするのがいいだろう。
初回クリア報酬やクリア報酬では、トレセンポイントや総合ファン数のポイントが稼げる。加えてチーム毎のストーリー全7章を全てクリアすると、シークレット扱いとなっていたウマ娘が開放される。
具体的にはチーム<コスモス>のシナリオクリアでオグリキャップが、チーム<フリージア>クリアでサトノダイヤモンドが、チーム<ローズ>クリアでミスターシービー、チーム<リリィ>クリアでキタサンブラックが使えるようになる。いずれのキャラも「ストーリー」内で微妙に絡んだり絡まなかったりしているのも面白い。
また、全てのシナリオをきっちり遊び、初回クリア報酬を貯めていくと、総合ファン数が5万をオーバーすることになる。これにより、もう1つの条件である「総合ファン数5万人以上」がクリアされ、ハッピーミークが使えるようになる。つまりストーリーを全てクリアすれば、DLCを除く本作の隠し使用キャラが全て利用できるようになるのだ。
ここまでに登場した使用可能なウマ娘は全部で25名。ここに今後DLCで追加予定のウマ娘が15名と発表されており、最終的に本作に登場するウマ娘は40人となる予定だ。「ストーリー」も追加になるようなので新チームとしてどんなウマ娘たちがやってきて、どんなストーリーが展開するのかも楽しみのポイントといえる。
「ローカル対戦」でトレーニングして「オンライン対戦」の対人戦で勝利を目指せ!
「ストーリー」を終える頃になると、恐らくそれなりに4種競技がプレイできるようになり、ふつうのCPU相手なら楽勝で勝てるレベルまで腕が上がり、それなりにプレイにも自信がついていることだろう。
そんな自信を粉々に打ち砕いてくれるのが、「ローカル対戦」のCPU対戦や「オンライン対戦」による他プレーヤーとのオンライン対戦など、まだ見ぬ強豪たちとのガチ対戦だ。「オンライン対戦」については発売前ということもあり、残念ながらマッチングがうまくいかなかったため、今回は「ローカル対戦」の対CPU戦について紹介していく。
対戦を繰り返してトレセンポイントを稼ぐ!
オンライン対戦もローカル対戦も、4種競技の総合得点で優勝を目指す「ハチャメチャGP」のほか、大障害、バスケ、ウマドッジ、大食いのどれかひとつを選んで対戦する「ひとつの競技で遊ぶ」が用意されている。「オンライン対戦」のマッチングは対戦したい人同士をスムーズに選ぶ「クイックマッチ」とフレンドなど友達同士で遊べる「ルームマッチ」の2種類がある。
「ローカル対戦」の場合は、複数のコントローラーを繋いで最大4人のオフラインプレイが可能なほか、CPUを混ぜて有人2人、CPU2人といった対戦も可能だ。さらに「ローカル対戦」では、競技の詳細をカスタマイズしたり、4種競技を3種に変えたりするなど、自由にカスタムできる「カスタムして遊ぶ」も用意されている。
競技のカスタムは例えばバスケなら競技時間を通常の3分から最大5分に変更したり、目標得点を通常の300から100まで下げたり、コートに出現するギミックやチャンスボールなどの有無が選択できる。
なおCPUを相手にした「ローカル対戦」であっても、プレイするごとに総合ファン数とトレセンポイントが貰える。本作ではトレセンポイントをいかに稼ぐがひとつのポイントになっていて、後述の「ゴルシちゃんの大冒険II」や「部室」カスタム、オリジナルのカスタムチーム結成で必要になるスカウトチケットの購入などでは、かなり多額のトレセンポイントが必要になる。
そのための資金は潤滑にあって困るものでもないので、対戦を繰り返して稼いでおきたい。特に「スカウト」で全てのウマ娘をスカウトするには、単純に2万×25人=50万ものトレセンポイントが必要になる。「ストーリー」全てをクリアしてもここまで稼げない。
バスケを例にすると通常の試合で総合ファン数が130、トレセンポイントが200稼げた。ただし「カスタムして遊ぶ」を使って時間を5分、目標得点を700にしてトライしてみたところ、総合ファン数は30、トレセンポイントは60しか稼げなかった。単体競技を遊んで稼ぎたい場合は「ひとつの競技で遊ぶ」でプレイする方が効率はよさそうだ。
「さいきょう」に勝てるようになることがひとつの目標に
そして「ローカル対戦」の「ひとつの競技で遊ぶ」を遊ぶ事で、個々の競技の練習が行なえる。難易度設定は全部で4種類あり、「ストーリー」でプレイしているとそのほとんどが「よわい」か「ふつう」の設定になっているが、ローカル対戦ではその上の「つよい」と「さいきょう」が用意されている。
こうしたCPUとの対戦は、言ってしまえば格闘ゲームのトレーニングモードのようなものだ。「オンライン対戦」で行なわれるネットの向こうの強豪たちとの熾烈な争いに備えて、ここで修行を積んでおき、少なくとも全ての難易度のCPUに勝てるようにしておくことで、対人戦への準備をするという意味合いが強い。
なので、今後「オンライン対戦」の対人戦で各種競技を遊んでいきたい人は、是非「さいきょう」のCPUに挑戦してみてほしい。今まで「ストーリー」内のCPU戦では楽勝であっても、これらのCPU戦はかなり苦労するはずだ。
筆者も実際に何度か挑んでみたが、ぶっちゃけるとこれが全然勝てなかった! 筆者はバスケがかなりプレイしやすく、「ストーリー」では他のCPUを圧倒できるほどには強くなっていたので、「ローカル対戦」で「さいきょう」のCPUたちとプレイしてみたが、とにかく圧倒的敗北の連続! 正にトウカイテイオーの「僕が負けるなんて~!」状態で激しく落ち込む事態となってしまった。
ただ、この「さいきょう」CPUとの対戦は決して理不尽な物ではなく、より的確にプレイするなど、CPU側の攻略の腕が確実に上がっているのが分かる。バスケで言えば、まずシュートのブロックが見事だ。「ストーリー」プレイ中のCPUはパーフェクトレンジなミドルシュートと相手のドリブルをカットさえできれば割とどうにかなったが、「さいきょう」CPUたちはとにかく、こちらのシュートをほぼブロックするし、こちらのドリブルはかなり積極的にカットしてくる。さらにダンクやレイアップなどゴール下でのシュートを多用してくるので、対策が難しい。
こうした「さいきょう」CPUとの対決を繰り返すうちに、バスケの場合は、ジャンプのタイミングがかなり重要というのが理解できたし、スキルの使用もシュート直前に相手を行動不能にしたり、自身をバリアするような使い方で得点を重ねる必要がある事が理解できた。このように、競技の基礎を見直すという意味や、上級者がどう動くかの指針にもなるので、「オンライン対戦」でオンラインの向こうの強豪と対人戦を行なう前に「さいきょう」CPUたちとの戦いは1度経験しておくのがいいだろう。
チーム編成のカスタムには「スカウト」が必要
なお、「オンライン対戦」や「ローカル対戦」で使用するウマ娘やチームについてだが「ストーリー」で登場した4チームについては、編成をカスタムしなければ、そのまま「オンライン対戦」や「ローカル対戦」で使用できる。
ただし、メンバーを入れ替えて、自分だけのオリジナルチームを作りたい場合には「スカウト」が必要になる。「スカウト」では「ストーリー」クリア時に開放された追加ウマ娘をチームに合流させて使う事ができるほか、もともとのチーム編成を無視して、好きなメンバーのみでチームを編成できる。
カスタムするためにはウマ娘を改めて“スカウト”しなければならず、このスカウトにはアイテムの「スカウトチケット」が必要になる。チケットは「ストーリー」モードの初回クリア報酬で手に入るほか、トレセンポイントを消費してショップで購入することもできる。
なお、カスタムにおいてリーダーに設定したウマ娘は通常のメンバー枠と比べてステータスがアップする仕組みとなっている。お気に入りのウマ娘を最強にしたい場合は、リーダー枠に設定して使用するのがいいだろう。
このようにウマ娘たちをスカウトして、自由にチームを編成して、CPUと対戦して遊んだり、「オンライン対戦」で対人戦に挑んだりといったところも本作の面白いポイントだ。
なお、ここで編成したチームのウマ娘たちがカスタム項目にある「部室」内に滞在するようになる点も重要だ。部室内に滞在したウマ娘たちは、設置された家具のことを呟いたり、キャラごとに色々なセリフを呟くようになる。これは、色々なウマ娘をチームに入れたくなってしまう!
しかも複数のチームを登録したい場合は部室を増やす必要があり、部室を増やすには「拡張チケット」が必要となる。つまり、たくさんの部室を開放して、多くのウマ娘たちを部室で遊ばせて幸せな気分に浸りたい場合には、より多くのトレセンポイントを稼ぐ必要があるというわけだ。
勝利のために、ウマ娘のスキルをチェック!
将来的に「オンライン対戦」で対人戦を行なうのに際して、4種競技の腕をさらに磨きあげるのにチェックするべきポイントの1つがスキルだ。カスタムメニューのウマ娘では、「スカウト」のメニューから全てのウマ娘たちのステータスやスキルがチェックできるので、ここでスキルの詳細を事前にチェックしておきたい。
一方で競技に適したステータスのウマ娘をチョイスすることも重要なので、スキルとステータスのバランスの良さが重要になってくる。スキルについては自身を強化するバフタイプ、相手を邪魔するデバフタイプ、その両方を備えるスキルもあり、競技ごとに自分のプレイスタイルに向いたスキルのチョイスが重要になるだろう。
例えばバスケの場合、周囲に他のウマ娘が近づけないようなバリアを貼る防御系のスキルもあれば、猛ダッシュで相手にぶつかっていき、ボールを奪い、相手を一定時間行動不能にしたり、前方5方向や範囲攻撃で一定時間行動不能にするなどの攻撃的なスキルもある。
邪魔されずに近付いてダンクなどを決めたい場合は、防御系スキルの方が役に立つし、相手から積極的にボールを奪いたい場合は攻撃系スキルの方が使いやすい。プレイスタイルにあったスキルを精査するのは、「さいきょう」CPUが相手の場合も、対人戦の場合もかなり重要な要素と言える。
奥深すぎてハマる裏のメインコンテンツ「ゴルシちゃんの大冒険II」
そしてもうひとつ、本作の裏のメインコンテンツとも言える「ゴルシちゃんの大冒険II」(ゴルシちゃん)に挑むことにしたい。
プレイするにはカスタムメニューのショップで「家庭用ゲーム機」(500トレセンポイント)を購入し、これを部室カスタマイズの機能で部室内のどこかに設置するだけでOK! ゲームメニュー最下部の「ゴルシちゃんの大冒険II」が開放されれば、いよいよ「ゴルシちゃん」がプレイできるようになる。
本作はいわゆるローグライトなシンプルアクション「Vampire Survivors」の要素を持ったヴァンサバライクの横スクロールアクションゲーム。強制スクロールで右に進んでいくゴルシちゃんを操作し、道中拾える経験値アイテムを稼いでレベルを上げ、新たな武器の使用や武器のレベルを強化していく。これらを繰り返して障害物や敵を撃退しながら、目標の距離を制限時間内に走破できればクリアとなる。
詳しいプレイの様子は公式動画配信サイト「ぱかチューブっ!」でも公開されているので、こちらも参考にしてみてほしい。
なお、本作が「ゴルシちゃんの大冒険II」と第2作目としている理由についてだが、これは2022年に「ぱかチューブっ!」にて公開された「【新作ゲーム?】ゴルシちゃんの大冒険!」が“第1作目”だからのようだ。こちらはゲーム風動画というネタだったが、「II」は本当にゲームになってしまった、というわけである。
改めてガッツリ遊んでみたが、やはりこの中毒性はヤバい。やることはシンプルで、ゴルシちゃんを操作して上下に移動したり、時にはジャンプや減速などを行なって敵や障害物を回避して進んでいく。手元の武器は自動で攻撃を行なってくれるので、こちらはとにかく敵や障害物に接触しないようにすることのみ意識して進めていく。
前回は細かくチェックしていなかったが、想定以上に装備が重要な要素だったので改めて紹介したい。装備はフィールドに落ちているアイテムの1つで、入手時には何の役にも立たないが、ゲーム終了時に何をゲットしたかが明らかとなる。再度ゲームを開始する際、メインメニューの「EQUIP」から「そうびへんこう」を選び、そこで装備することで使えるようになり、ゴルシちゃんのステータスも強化できる。また、装備に付与されているパッシブスキルも適用されるようになる。
本作は最初に目標距離が設定された4ステージをプレイし、これらをクリアすることで目標距離のない最終「エンドレス」モードに挑んでいくことになるので、序盤の4ステージで先ずは基本装備を充実させたい。
装備についてはステータス強化も重要だが、それ以上に重要になるのがスキルだ。非常に多くのスキルがあり、例えば「カミナリそうち+」のスキルはゲーム中、本来レベル10までしか上げられない能力「カミナリそうち」(ランダムに敵を狙って攻撃。レベルアップ時に獲得可能)のレベル上限を15まで引き上げてくれる。
他にもアイテム「とけい」(残り時間を増やす)を拾った時の効果を増やせる「タイムイズマネー」や、障害物を減らせる「しかいりょうこう」など、どのくらい数があるのか見当がつかないレベルでたくさんのスキルがある。
スキルについては装備済み欄の右に表示され、黄色くなった項目のスキルが有効になっている状態だ。不要な装備については、ここから「インベントリへ」を開いて売却するとトレセンポイントが稼げる点もポイントだ。より強力なパッシブスキルを持つ装備を使って、凶悪なエンドレスモードに挑んでハイスコアを目指していきたい。
そして1点だけ、とても残念なポイントに気が付いてしまった。「ゴルシちゃん」のプレイには特に制限はないと思っていたのだが、改めて見てみると、ステージ4をプレイするには500トレセンポイントが、エンドレスモードをプレイするには1,000トレセンポイントが必要となっていた。
つまり、前述のウマ娘カスタムでスカウトチケットや拡張チケットを買いまくったり、部室内の家具などを買いまくってトレセンポイントを散在していると、「ゴルシちゃん」のエンドレスモードがすぐに遊べなくなってしまうのだ!
ちなみに筆者はトレセンポイントなんて他に使うところもないだろうと、スカウトチケットを買いまくって豪遊してから「ゴルシちゃん」をプレイ開始したため、エンドレスモードを繰り返し遊ぶうちにトレセンポイントが枯渇する事態に陥ってしまった。「ゴルシちゃん」を心ゆくまで楽しむためにも、ここはもう少し割引価格に設定しておいてほしかったところだ。
なお、ステージ3まではトレセンポイントを消費しないので、まったり何度も遊びたい場合にはステージ3を楽しむのがいいだろう。
そして気になるゲーム中に登場する武器セットについて、ベストのセッティングについてはまだ考察中だ。本作において武器は最大6種類しか使えない。このうちウォーターショットはデフォルト武器なので実質5種類だ。本作では12種類の武器が登場するので、この中から実質5種類を厳選しなければならない。登場する武器は画像を参照してほしい。
そのため、正面への攻撃となると、ウォーターショット以外は、正面に飛ぶ「ちをはうロケット」、黒色のクラッカーが転がり、接触すると爆発を起こす「ころころクラッカー」、被ダメージを減少させ、接触した敵にダメージを与える「バリア」、正面にどデカいレーザーを放つ「ごくぶとレーザー」の4種類となるので、この4種類にあと1つ、近距離攻撃の「ブレード」やゴルシちゃんの周囲を回転して攻撃する「じんこうえいせい」のいずれかを含めたセットが現状、筆者のベストセッティングと考えている。
ただ、エンドレスモードも距離で言えば5,000mくらいになってくると、敵が非常に硬く強固になってくるため、難易度がさらに上がってくる。こうなってくると、上下の移動やジャンプなどの回避行動が増えてくるため、正面以外の敵も考慮した武器のセッティングが大事になってくる。
具体的には周囲を攻撃できる武器「じんこうえいせい」や、レベルアップで獲得する能力だと隣のラインを連射攻撃する「ごるしドローン1ごう」などが役に立つほか、画面内の敵をランダムで攻撃する「カミナリそうち」や多方向にショットが打てる「3WAYショット」、近くの敵を追尾できる「ごるしドローン2ごう」などが役に立ちそうだ。
これら武器セットを検討するのも「ゴルシちゃんの大冒険II」における楽しみの1つだ。本作はハイスコアを出しても特にご褒美や報酬は存在しない。ただ、より遠くまで走り続けてハイスコアを目指す。そのために色々と工夫したり、検討しながら、より最適と思われるアクションや武器、装備を模索する過程も含めて、純粋にアクションゲームとして遊ぶことが楽しいのだ。
また、その他のドロップアイテムで優先するものについてだが、本作において最重要な要素は「残り時間」だ。残り時間が0になると、体力0になると同様、ゲームオーバーになる。
もちろん体力も重要になるのだが、例えば障害物などに当たった場合、ゴルシちゃんの体力はもちろん減ってしまうが、この際に速度も低下してしまうので時間も余計にかかるようになる。つまり常時減り続ける「残り時間」を回復する「とけい」はかなり優先度が高いと言っていいだろう。
他にも、装備が充実するまでは装備が獲得できるアイテム「ジャージ」も優先度高めで取っていくべきだろう。何なら始めたばかりであれば、死んでもいいから取るべきとも言える。本作はゲーム終了時にプレイ中に稼いだトレセンポイント、ファン、マイルが獲得できる。加えて、拾った装備もゲットすることになるため、もう変える必要がないほどに充実した装備が揃うまでは、ジャージも必死に集めておきたい。
なお、たまに登場する宝箱についてだが、これを取ると「TREASURE!」の文字とともに一定のトレセンポイントが入手できるほか、装備が個数ランダムで1~3個(筆者が確認した範囲)がゲットできる。必須ではないものの、見かけたらなるべく取っておきたいアイテムだ。
そして、何より重要になるのが「運」。ドロップするアイテムもそうだが、武器セッティングを決めてもレベルアップ時にほしい武器が出るか出ないかは運の要素がかなり強い。
プレイ中は一定の距離を進むと発生する特殊エリアがあり、ここでは大量のザコ敵が湧くエリアや、武器禁止エリア、破壊不能なボスのような敵が攻撃してくるエリアなどが登場するのだが、ここで何のエリアが発生するかもランダム。エリアの編成によって難易度がかなり変わってくるので、これも運要素のひとつと言える。
「ゴルシちゃん」のエンドレスモードは、特に5,000m以降は、とにかく敵が強く硬くなり、こちらの武器のレベルが高くてもそれ以上にダメージを食らいやすくなっていく。そのため、ジャンプや減速などの操作で敵を回避するアクションのテクニックがより重要で、筆者はやや苦戦しているポイントだが、それでもなぜかやめられない。それほど、どっぷりハマれるコンテンツだ。
散々偉そうに語った筆者だが、現在のハイスコアは6,426mなので、先はまだまだ遠い。ゴルシちゃんのスコアはオンラインのランキングにも対応しているので、この後も引き続きトライして、ランキング上位を目指していきたいところだ。
DLCによるキャラクター追加など今後も楽しみ!
「ハチャウマ」は、一見するとカジュアルでハチャメチャなゲームに見える雰囲気を醸し出しながらも、中味はかなり奥深いテクニックが要求される内容で、対人戦を楽しむアクションとしてもかなり仕上がっている印象だった。
「ストーリー」モードはゲーム部分をスキップすることでストーリーのみを楽しむことができるなど、かなり柔軟な作りになっており、誰でも手軽にウマ娘のサイドストーリーを楽しめるようになっている点は好印象だ。
また、各種競技も「ストーリー」モードでは難易度が低めとなっているので、多少アクションが苦手な人でも、画面全体を見ながら何度もリトライして遊んでいるうちに、テクニックが磨かれていく仕組みになっている。ウマ娘たちが楽しく語らい合うほっこりした物語を満喫しつつ、ゲームにもトライして全ストーリーを楽しんでみてほしい。
「ローカル対戦」では、難易度を下げてCPUとのんびり対戦して、トレセンポイントを稼いだりする楽しみ方もあるし、「部室」カスタムで従来ではあまりないようなウマ娘同士の組み合わせを同じチームに編成して部室内での様子を堪能するという楽しみ方もあり、末永く幅広く遊べる印象だ。もちろん「ゴルシちゃんの大冒険II」のやり込みも言わずもがなだ。
将来的にはDLCの追加で新たなウマ娘やストーリーなどが追加になる予定もあるようなので、現状明らかになっているウマ娘以外にどんなウマ娘がドット絵になってやってくるのか、今からDLCの詳細発表が待ち遠しい。2025年にはオグリキャップが主人公の「ウマ娘 シンデレラグレイ」のアニメ化も決定しているなど、まだまだウマ娘からは目が離せないだろう。
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