先行体験
メカウマ娘がかわいい! 「ウマ娘」新育成シナリオ「メカウマ娘」先行体験レポート
中/長距離育成に最適で高速周回も可能。メカウマ娘を一緒に育成してステータスアップ
2024年10月28日 22:00
- 【走れ!メカウマ娘-夢繋ぐ発明-】
- 10月29日 実装予定
トレーナーたちは今宵も「ウマ娘 プリティーダービー(以下、ウマ娘)」でウマ娘の育成に励んでいるだろうか? 筆者は8月末に発売された「ウマ娘 プリティーダービー 熱血ハチャメチャ大感謝祭!」収録のミニゲーム「ゴルシちゃんの大冒険II」が忙しいので肝心のスマホ版があまり捗っていないが、ゴルシ尽くしの日々が生活を潤してくれているのは間違いない。
現在の最新育成シナリオ「収穫ッ!満腹ッ!大豊食祭」は色々な料理を堪能するウマ娘が楽しめるナイスシナリオだが、距離適性が短距離/マイル向けのため、中/長距離のウマ娘の育成にはやや難アリな点が気になるポイントだった。
この流れなら、次にくる育成シナリオは間違いなく中/長距離向けになるだろう、なるしかないと勝手に妄想していたところ、まさにそうした最新の育成シナリオ「走れ!メカウマ娘-夢繋ぐ発明-」(通称メカウマ娘編)が10月29日より実装されることとなった。この新育成シナリオについて、メディア向けの先行体験会が実施されたので、今回は体験会で実際に遊んだ先行プレイ時のレポートをお届けしたい。
結論から言うと、「メカウマ娘編」は距離適性が中/長距離向けの育成シナリオとして仕上がっている上に、何度も繰り返し育成する“周回”についてもやりやすくなっており、かなりテンポの良いシナリオに仕上がっている感触だった。
なお、本稿で紹介する体験バージョンは最終調整版のため、ステータスの伸び具合などについてはリリース時と異なる可能性もある点については予めご了承頂きたい。
「酷く個人的な夢」を叶えたいライツ博士とメカウマ娘ST-2(サティ)が新たに登場
新育成シナリオ「走れ!メカウマ娘-夢繋ぐ発明-」の主なストーリーは、ある日、天才美少女博士のシュガーライツ(通称ライツ博士)が新たに作り出したメカウマ娘「ST-2(サティ)」がトレセン学園にやってきた、というもの。このメカウマ娘のST-2(サティ)を強化して、ウマ娘と一緒に強くなっていくというシナリオだ。
今回新たに追加となったシュガーライツは過去のケガが原因で車椅子での生活を余儀なくされたウマ娘で、トレセン学園で募った協力者とともに彼女の「酷く個人的な夢」を叶えるのが目的だ。今回共に育成を行なうST-2(サティ)は“フルダイブ型ロボット”ということで、ライツ博士の意識が同調されることでライツ博士の意のままに操作できる操縦型ロボットのようだ。
足の不自由なライツ博士の「酷く個人的な夢」とは何か? そして博士を支える研究メンバーとして志願したウマ娘たちそれぞれの思いは? といったところがストーリーを楽しむポイントと言えそうだ。
慣れればわかりやすいメカウマ娘の育成方法
今回の新育成シナリオでは、自身のウマ娘のパラメータと「研究Lv」も同時に上げていくことで、ウマ娘と同時にメカウマ娘も強化していく仕組み。見るところが増えるような仕組みだが、ウマ娘のトレーニングとほぼ同じ項目の研究Lvが上がるため、実際にプレイしているとそれぞれを意識する必要はあまりない。研究Lvにはシナリオ固有イベントまでの期間毎に上限が設定されているので、バランスよく育成する事も重要だ。
また育成では「オーバードライブゲージ」が溜まっていき、ゲージを3つ集めると1回「オーバードライブ」が発動できるようになる。最大2回分までストックが可能で、発動する事でトレーニング効果を高めたり、体力消費を減少するなど様々な効果が適用される。どのような効果が適用されるかについては、後述のメカウマ娘の「チューニング」でコントロールできる。
ウマ娘のトレーニング用アイコンには従来の物の上に、歯車のようなメカギアアイコンが付く物もある。このメカギアアイコン付きのトレーニングを行なう事で、より多くのパラメータや研究Lv、オーバードライブゲージを獲得できる。メカギアアイコンは友情トレーニング発生時には確定で付くほか、オーバードライブ発動時や後述のシナリオリンクなどでも付く確率を上げられる。
これまでの追加育成シナリオと同様に、12月末と6月末にはそれぞれ「Upgrade Exam(UGE)」と呼ばれるシナリオ固有イベントが設定されており、ここでメカウマ娘がより高い評価を獲得できるように研究を進めていくのが当面の育成の目標となる。目安としては、画面の「育成状況」が「確かな手応え」になれば、UGEでのS評価(最高評価)が確定となるので、UGE前にはここを見ておいて、「確かな手応え」以外の時は研究Lvの見直しなどを行なって調整していく。
UGEの評価結果次第で「メカEN」と呼ばれるポイントが獲得でき、それを使ってメカウマ娘をチューニングできる。チューニングの際には、メカウマ娘の「頭部コア」、「胸部コア」、「脚部コア」それぞれに内蔵された3種類のチップ、合計9つのチップを自由に強化できる。チップの強化により、通常トレーニング時の研究Lvの上昇率アップや、強化やオーバードライブに新たな効果を付与できるほか、育成ウマ娘のトレーニング自体も強化することが出来る。
これらを繰り返し行なう事で、最終的にメカウマ娘を完成に向けて仕上げつつ、育成ウマ娘も自身の目標をクリアしていくというのが育成全体の流れとなる。
こうして全体の育成の流れを見ると、メカウマ娘育成の仕組みがやや難しそうに感じるだろう。筆者も初見時はチューニングがやや複雑そうだと感じたが、1度じっくり周回してチューニングの具体的な内容をざっくりと把握してしまえば、後は割とスムーズに育成できる。
というのも、チューニングで強化するチップの一部については、例えば頭部コアならスキルヒントと賢さ、胸部コアならスタミナと根性、脚部コアはスピードとパワーといった形でウマ娘のステータスとリンクしているからだ。つまり現在育成しているウマ娘のステータスを意識して、より上げたいステータスに該当するチップを強化すればいいわけで、この辺りが直感的に選択できれば、思った以上にスムーズに育成が行なえるのだ。
エアシャカールに最大恩恵。シナリオリンクも育成の鍵に
今回の新育成シナリオでは新たな友人サポートカードやグループサポートカードは用意されないが、代わりに特定のウマ娘が恩恵を受ける「シナリオリンク」がかなり重要な位置を占める。
シナリオリンクに対応するウマ娘たちはビワハヤヒデ、ナリタタイシン、エアシャカール、シンボリクリスエス、タニノギムレットの5人で、彼女らが含まれるサポートカードや、彼女たち自身を育成する場合には、初期に獲得するメカENが1ポイント多くなったり、メカギアの配置率が増加するなど、育成を有利に進められる要素がてんこ盛りになる。特にエアシャカールについては、サポートカードを加えるだけで研究Lvを上げた際のトレーニング効果を向上する効果が付与されるなど、他のウマ娘よりも強化された効果が得られる。
ちなみに実装時にはエアシャカールの新たなサポートカード「[Cocoon]エアシャカール」が追加になる予定なので、新育成シナリオの有力な手助けになりそうだ。
新育成シナリオ「走れ!メカウマ娘-夢繋ぐ発明-」はシナリオ終了時の結果次第で得られる特殊スキルが中/長距離向けだったり、ステータス上限アップについても、今回はスピードとスタミナの上限アップが高く設定されるようなので、中/長距離向けのウマ娘育成が捗りそうだ。
うちのゴルシちゃんを高速周回でつよつよにしてやんよ!
今回の「メカウマ娘編」体験会において、筆者は育成ウマ娘にゴールドシップを選択した。シナリオリンクに関連したウマ娘の方がいい事は分かっていたのだが、未知の新育成シナリオに挑むには、やはり愛着のあるウマ娘を育成する方がやりやすい。
ゴルシは初期の頃から推してきたウマ娘だし、最近は育成以外でも強制横スクロールで突っ走るゴルシなど、何かと身近にゴルシがいた事も影響しているだろう。とはいえ、普通のゴルシでは味気がないので、オシャレ度高めで専用スキルも強力な新衣装の「[La mode 564]ゴールドシップ」をチョイスした。
「メカウマ娘編」で育成してみて感じたのは、スムーズでテンポのよいプレイの進み具合だ。6月末と12月末のUGEをクリアするための研究Lvチェックや、UGE後のチューニングは意識する必要があるものの、UGEでS評価を取るための「確かな手応え」はメカギア付のトレーニングを多めに踏むように意識してさえいれば、比較的スムーズに達成できるので、あまりUGEの事を意識せずにトレーニングに集中できる。
さらに気持ち良いのはオーバードライブだ。発動することで強力なトレーニングが簡単に行なえる上に、メカギアを踏みながら育成することでストックが比較的貯めやすい仕組みのため、ポンポンとオーバードライブが発動できる。オーバードライブ発動時には特別な発動演出があるのも気持ち良い仕掛けだ。
今回の体験会は開発中のバージョンを使用したため、育成結果については何とも言えないが、比較的スムーズなサイクルで強力な中/長距離向けのウマ娘が育成できそうだ。
前述の通り、本作で最も頭を悩ますのがメカウマ娘のチューニングだが、これについても事前にどのような強化チップがどの部位にあるか、上限5までのチップの強化値をどの優先順位で上げていくか、そのあたりの情報を事前にチェックした上で挑むとチップ強化の作業自体はサクサクと行なえるだろう。
なお、9つのあるチップのうち頭部コアの「得意率アップチップ」は第2回UGE後、胸部コアの「友情強化チップ」と脚部コアの「スキルPtチップ」はどちらも第4回UGE後に解放されるなど、最初から全てのチップが強化できるわけではないため、これについてもチェックしておく重要なポイントと言える。
今回はかなりテンポの良いシナリオになっている事から、「メカウマ娘編」は1回の育成がかなり短時間で行なえる点もポイントの1つだ。今回の体験会では4回ほど育成してみたが、大体平均30分前後で1回の育成を終えることができた。繰り返しに適した、スムーズな育成が行なえそうだ。
メカウマ娘のビジュアルにも注目!
「メカウマ娘編」は、メカウマ娘の強化とウマ娘の育成の関係性が分かりやすいため、実際にやってみるとかなり簡単にかつ効率的な育成が行なえる点は大変ありがたい。
メカウマ娘は強化を進めていくとトレーニング効果の強化以外にもビジュアルが変化するなど、見ているだけでもかなりカッコかわいい。トレーニング時のカットシーンでも各所でウマ娘と一緒にトレーニングしている様子が微笑ましく、メカ娘好きな人にはグッとくる要素と言えるだろう。
ストーリーの結末については是非トレーナーたち自身の目で確かめてほしいが、ゲーム的な要素としては、最高の仕上がりを見せたメカウマ娘は、URAファイナルに向けての最終トレーニング時に、チューニングで強化したオーバードライブが常時発動状態となる「スーパーオーバードライブ」が発動され、無条件でオーバードライブの恩恵が得られるようになる。この辺りのイベント発生の気持ちよさと実際の育成の効果がリンクしているところも新シナリオの魅力の1つと言えるだろう。
一方で、今回はシナリオリンクがかなり強力なため、シナリオリンク外のウマ娘育成やサポートカード利用時に、どのくらい強いウマ娘が育成できるのかは気になるところだった。こちらは実装後に、じっくりチェックしたい要素の1つと言える。
3.5周年を終えて4周年に向け、全国5都市で展開するイベント「Twinkle Circle」や、週刊ヤングジャンプ連載「ウマ娘 シンデレラグレイ」の2025年アニメ化など、ゲーム以外のメディアミックス展開も引き続き盛り上がりを見せるウマ娘。ゲーム自体も普段からプレイしていると、既存の機能がいつの間にか改良されている点に気が付く事も多い。
最近では「限定ストア」のピース購入時に残数表示が出るようになるなどトレーナーにとってありがたい調整や、設置する以外の手間はかからず、時間をかけるだけで親愛度の強化や優勝レイなどのアイテムが稼げる「全国興行モード」の追加など、ゲーム自体をより遊びやすいものにしようと奮闘している様子が垣間見える。今回新たに登場する「メカウマ娘編」と合わせて、今後もウマ娘からはまだまだ目が離せない状況が続きそうだ。
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