レビュー
ゲーミングスマホ「RedMagic 6」レビュー
最大165fps対応で「原神」や「ウマ娘」も快適!物理キー操作でゲームモード切替
2021年5月26日 00:00
- 【RedMagic 6】
- 開発:Nubia Technology
- 発売元:NLNテクノロジー
- OS:Android
- 発売日:4月22日
- 価格:
- 【RedMagic 6】103,385円(税込)/ 899ドル
- 【RedMagic 6 Pro】114,885円(税込)/ 999ドル
「RedMagic 6」はZTE傘下のNubia Technologyによるゲーミングスマホの最新モデルだ。ゲーミングスマホ「RedMagic」シリーズは2018年から発売されていたが、2020年発売の前モデル「RedMagic 5」からは技適取得により国内での利用も可能となり、同社直販サイトでは国内向けの販売も行なわれるようになった。
「RedMagic 6」からはNLNテクノロジーが国内代理店となり、直販サイトのほかAmazonや楽天市場などでの国内販売もスタートしている。ラインナップは、ストレージ容量128GB、メモリ12GB搭載の「RedMagic 6」とストレージ容量256GB、メモリ16GB搭載の「RedMagic 6 Pro」を展開する。
ゲーミングスマホとしての「RedMagic 6」の実力がどのくらいのものか、今回はメモリ12GB搭載モデルを借りてゲームの動作や本機ならではのユニークな機能などについて試してみたので、その使用感について語っていきたい。
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リフレッシュレート165Hz対応の高速表示が魅力
「RedMagic」シリーズの特徴の1つは、Android最新バージョンをベースとした独自OS「RedMagic OS」を採用し、ハードウェアスイッチの操作による独自のゲームランチャー「Game Space」を搭載する点だ。本体側面に備える赤色のスライドスイッチを入れる事で、専用のゲームランチャーが起動するのは非常にカッコいい演出だ。
こうした物理スイッチとの連携は独自OS採用による恩恵の1つと言えるだろう。「Game Space」の起動中は、ホームボタンなどが表示されず、通常のホーム画面に戻る事はできなくなっており、ゲームへの没入感が段違いとなっている。
「RedMagic 6」の最大の特徴の1つがディスプレイだ。6.8型、解像度2,400×1,080ドットのAMOLED有機ELパネルを搭載するが、リフレッシュレートが165Hz対応と、他社と比べてもかなり高速なのだ。これによりフレームレートに制限のないタイトルについては最大165fpsによる滑らかな映像表示が実現可能となった。また画面上部の通知領域に現在のリフレッシュレートを表示しておけるほか、バッテリー利用時など節電したい場合には、リフレッシュレートを切り替えられる機能も備えるのはありがたい。タッチサンプリングレートはシングルで最大500Hz、マルチタッチでは360Hzと反応速度も上々だ。
その他のハードウェアとしてのスペックも、ゲーミングスマホとしては申し分ない。CPUは最新のハイエンドSoCとなる「Snapdragon 888」を搭載、GPUがAdreno 660へとアップデートされる事で最大35%の性能向上を実現しているという。ストレージは最新のUFS 3.1に対応し、データの読み書き性能も向上している。
バッテリー容量は5,050mAh。給電用にUSB Type-C端子を備え、66Wの急速充電に対応している。スマートフォンとしての仕様についても申し分なく、画面ロック解除は、顔認証やディスプレイ内蔵指紋認証を搭載。ネットワークは5G対応モデムを搭載し、無線LANは6GHzの周波数帯が追加されたWi-Fi6Eにも対応する。外形寸法は77.19×168.86×9.7㎜(幅×高さ×奥行き)、重量は実測で230gだった。
ハードウェアとしての性能面をチェックするため、各種ベンチマークを実行してみた。まずは定番の「AnTuTu Benchmark」と「3DMark」、そして基本性能やストレージ性能をチェックするため「PCMark」と、Pure Water氏作成の「ただ、連打するだけ」によるタッチパネル反応速度のチェックも実施した。
SoCの向上によりスコアがアップするのは想定内だったが、驚いたのはこれまで使用していた「3DMark」の「Sling Shot」にて、「Maxed Out!」と呼ばれるメッセージが出るようになった事だ。そのため、今回からは「Wild Life」のテストも並行で実施する事になった。
今回参考までに1年前のスマートフォン「LG G8X ThinQ」でのテスト結果も並べているが、いずれのスコアも圧倒的な差が出ている。もちろん1年前と言ってもゲーミングではない普通のスマートフォンであるため、性能差が出る事は想定内だが、これだけの差が出るとゲーミングスマホへの買い替えも考えたくなってくる。
© RedMagic 2021
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