ゲーミングPCレビュー「エアロストリーム RM7J-Z61/E」
AeroStream RM7J-E61E/EX2
「新生FFXIV」で高負荷ボスコンテンツに挑戦!
(2014/7/11 00:00)
「新生FFXIV」で高負荷ボスコンテンツに挑戦!
トップバッターは「新生FFXIV」。言わずとしれたスクウェア・エニックスの看板MMORPGだ。いろいろな紆余曲折がありつつも2013年8月27日に正式サービスがスタートして以来、3~4カ月ごとに大型アップデートを繰り返しつつ着々と進化している。今回は、まずベンチマークソフト「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」で実力のほどを試してみた。
結果は1,920×1,080ドットの「最高品質」で10,626と余裕の高スコアをたたき出した。公式に発表されているプレイの目安では7,000以上なら非常に快適に動作するとのことなので、かなり上限に余裕があることになる。また、比較用に2台のPCを用意した。スペックは以下の通り。
マシンA(ノートPC)
CPU Core i3-2350M 2.30GHz
チップセット モバイルインテルHM65 Express
メインメモリ 2GB
グラフィックスアクセラレータ CPU内蔵
OS Windows 7 Home Premium SP1
マシンB(デスクトップPC)
CPU Core i7 860 2.80GHz
チップセット インテルP55 Express
メインメモリ 4GB
GPU GeForce GTX 480
OS Windows 7 Home Premium SP1
オンボードのノートPCという、ゲームには適さないスペックのマシンA。最大表示解像度も1,366×768ドットなので、そのサイズでの結果も含めて、「最高品質」でのパフォーマンスを計ってみた。
マシンAのスコアは906。ベンチマークでは1,000未満は動作に適さないという判断なので、このマシンでは「最高品質」ではプレイできないということになる。ちなみに最も低い「標準品質(ノートPC)」まで下げると2,338の「普通」で、ギリギリ遊べるという結果となった。
数年前のゲーミングPCのスペックを備えたマシンBは、1,366×768ドットでは11,122と非常に良い数値だったが、1,920×1,080ドットでは7,807というギリギリ合格ラインという結果だった。
そして「エアロストリーム RM7J-Z61/E」では非常に快適という基準の7,000をダブルスコアで上回る14,609というハイスコアを叩き出した。先述したように1,920×1,080ドットでも10,626と、1万超えの数字をたたき出しており、非常に快適な環境で「新生FFXIV」を楽しむことができる。
次にフレームレートはどうだろうか。「新生FFXIV」はもともと幅広いPCで遊べるようにかなり最適化にこだわったタイトルで、GPUを搭載していないオンボードグラフィックスのみのPCでもそこそこリッチなグラフィックスが楽しめることがウリの1つになっている。下記に比較用として各グラフィックス設定を比べた画像を貼っているが、小さな画面ではほとんど見分けがつかないだろう。とはいえ、せっかくグラフィックスに力を入れているタイトルは「最高画質」で遊んでみたいと思うものだ。
実際に「最高設定」でプレイしてみた感じでは、マシンBは通常時で65~73fps前後で、戦闘時(真イフリート討滅戦)でも47~61fpsが確保でき、問題なく遊べたが、マシンAでは1,366×768ドットという解像度でも、通常時でフレームレート7fpsとプレイ以前の状態となった。そもそもマシンAは、エリアチェンジのローディングが1分以上かかることもあり、品質を落とした状態でもプレイ環境としては厳しい結果となった。
これに対して「エアロストリーム RM7J-Z61/E」では、通常時で80~97fps前後、戦闘時(真イフリート討滅戦)で77~93fpsと、常時60fps以上を維持しつつ、かつ状況によってフレームレートにほとんど変化がなく、突き抜けた快適さを見せていた。遠くの風景も遅延なく描写されていて、引っかかりを感じることは皆無だった。都市など人が多く集まる場所では、一時的にフレームレートが30fps前後まで落ちることもあったが、そういう時でも描画の遅れはほとんど感じず快適にプレイすることができた。
「新生FFXIV」では、パーティ戦闘はインスタンスダンジョン内で行なうものが多い。その中でも「極蛮神戦」というボスバトルはギミックや演出が凝ったものが多く、負荷も大きめだ。今回は8人パーティで戦うエンドコンテンツの中でも特に負荷の大きめな「極ガルーダ討滅戦」に挑戦してみた。
「極ガルーダ討滅戦」は周囲に暴風が吹き荒れる円形のフィールドで戦う。戦闘はいくつかのフェーズに分かれていて、途中「大旋風」という巨大な竜巻が複数巻き起こるような技も使ってくる。そんな時にはファンの回転数が上がってGPUにかなり負荷がかかっているのがわかった。だが1番負荷の高かった時でもGPUの温度は65℃程度と安定しており、ビデオカードの冷却性能が遺憾なく発揮されていた。
また、筆者がよくやる、ゲームを起動したままYouTubeで攻略動画を見るといったマルチタスクの環境も試してみたが、こちらはまったく問題なく快適に視聴することができた。現状ではオーバースペックなくらいのサクサクっぷりだが、グラフィックスの限界を追求していくという「FF」シリーズの命題に従い、「新生FFXIV」は今後も妥協なくグラフィックスを進化させていくようなので、それを追いかけていくにはこのくらいのスペックが心強い感じだ。
【お詫び】
7月11日0時掲載時に2ページ移行が表示されていなかったため、7月11日11時頃、再度掲載処理を行ないました。