ゲーミングPCレビュー「エアロストリーム RM7J-Z61/E」

AeroStream RM7J-E61E/EX2

「TERA」では総勢40人の対人戦コンテンツがぬるぬる

「TERA」では総勢40人の対人戦コンテンツがぬるぬる

多彩な対人コンテンツが楽しめる「TERA」

 次に試してみた「TERA」は韓国のBluehole Studioが開発し、NHN PlayArtが運営しているMMORPG。2013年2月に無料化され、3月12日に新クラス「ソウルリーパー」が実装されるなど、頻繁なアップデートを繰り返しており、以前に比べるとかなり遊びやすくなった。正式サービスの開始は2011年8月と今回紹介している3本の中でもっとも早いが、Unreal Engine 3で開発されたグラフィックスの美しさは今でも間違いなくトップクラスの1つだ。

 「TERA」には、CPUやグラフィックスボード、メモリなどの状況を調べてその環境にあったグラフィックス設定を自動的に選んでくれる自動設定機能がある。グラフィックスの段階は「0」から「6」までの7段階に分かれており、今回試してみたところ、上から2番目の「5」に調整された。

 最高設定との差は「キャラクター表現距離」、「背景の表現距離」、「地形の細部描写」、「リアルタイム最適化」の4項目が1段階ずつ低いことだが、スクリーンショットをみてもほとんど差は分からない。「TERA」はノンターゲットバトルのゲームで、レスポンスが非常に重要になるため、クオリティにほとんど差がない「5」が選ばれるようになっているのかもしれない。

 試しに手動で最高設定にしてしばらく遊んでみた。「TERA」ではフレームレートの上限がデフォルトで80fpsに設定されているのだが、「6」にするとそれが60fps程度まで低下した。一般的にはフレームレート60fpsなら十分快適な環境と言えるため、「5」で80fpsを維持するか、「6」で60fpsで遊ぶかは個人の好みにゆだねていいレベルだろう。

 80fpsでは負荷が心配という人は、クライアントのフォルダに入っている「S1Game」→「Config」→「DefaultEngine.ini」ファイルの中にある「MaxSmoothedFrameRate=80」という記述の数字を書き換えることで変更することができる。もし、マシンパワーをセーブしつつ「6」で遊びたいというならここを60fpsに変更すればいい。

 なお、「TERA」も2台のテスト用PCで比べてみたのだが、残念ながらマシンAでは起動しなかった。マシンBに関しては、こちらもグラフィックス設定はデフォルトでは「5」になっていた。しかし、「5」でも遠景の描画が多少もたつく印象があり、「6」にするとフレームレートが50fps以下に下がってしまい、プレイに支障はないものの、遠景の読み込みがちらついたりと、少々快適さからは離れてしまう印象を受けた。

「TERA」のグラフィックス設定
設定0
設定1
設定2
設定3
設定4
設定5
設定6

 「新生FFXIV」ではボスバトルを試したので、「TERA」では「戦場パーティーマッチング」というシステムを使ってオートマッチングされた20人対20人で戦う対人コンテンツ「砲火の戦場」に参加してみた。またここの戦場には砲台や飛空艇などプレーヤーが乗って戦う兵器があり、それらを活用した駆け引きが面白い。

 戦いは前半と後半に分かれており、攻撃チームと防御チームが入れ替わって戦う。対人コンテンツでは一瞬の油断が即死につながる事もあり、素早く反応してくれるハイスペックなPCはありがたい。ノンターゲットとは言え、FPSほどのタイトさはなくMMORPGらしいワイワイと賑やかな戦闘を堪能することができた。

 「砲火の戦場」という名前通り、大砲を使うと大きな炎のエフェクトがわき上がる。防御側の拠点に近い最後の扉付近の攻防では、40人が砲火の中で入り乱れて戦う。攻城兵器のような巨大オブジェクトも闊歩しており、負荷もかなり高くなる。マシンスペックが試される局面だが、今回遊んだ限りではそういったシチュエーションでもGPUの温度は65℃程度で、ラグもなく遊ぶことができた。

20対20の対人コンテンツ「砲火の戦場」
巨大な攻城兵器も出てくる負荷の高いコンテンツ。多少フレームレートは落ちているが、プレイに支障はなく、むしろ筆者のヘタさの方が問題だった

【お詫び】
7月11日0時掲載時に2ページ移行が表示されていなかったため、7月11日11時頃、再度掲載処理を行ないました。

(石井聡)