「ブレイブリーデフォルトII」レビュー

ブレイブリーデフォルトII

「ブレイブ」と「デフォルト」を駆使してバトルを戦い抜け

 本作のバトルは「ブレイブ」と「デフォルト」システムが最大の特徴である。

 「ブレイブ」はBP(ブレイブポイント)を消費することで、行動回数を増やして最大4回まで連続行動ができるというシステムだ。BPを持っていない状態でもポイントを前借りして使えるが、前借りするとBPが回復するまで行動不能となり、無防備状態になるので要注意だ。前借りするときは、ここぞというとき、畳みかけたいときに使うのがおすすめだ。

BPは最大3まで貯めることができる
ブレイブを使うとキャラクターが赤く光る

 「デフォルト」は、1ターン防御をしながらBPを貯めるというシステムだ。敵から受けるダメージを軽減しつつBPを貯められるため、バトルで苦しくなってきた時こそ、うまく活用することで活路が見えてくることもあるので、使いどころが肝心だ。

 この「ブレイブ」と「デフォルト」を上手に使いこなすとバトルが一気に戦いやすくなるので、いろいろ試しながら自分に合った使い方を探してほしい。ちなみに筆者は強い敵ほど「デフォルト」を使って自分のペースを崩されないようにする戦い方を好んでしていた。

「デフォルト」でガードしながらBPを貯める

 行動はステータスの下にあるターンゲージが溜まったキャラクターから選ぶようになっている。ゲージの溜まるスピードは各キャラクターの「速度」や「重量」、各キャラクターが前のターンで取ったアクション、遅延攻撃や速度アップの補助効果などで変化する。次のターンも見越してアクションを決めなくてはならない。

 また、敵には弱点がある。弱点となる要素は属性(火、水、雷、風、土、光、闇)や武器種(短剣、剣、杖など)。しかし、逆に効果が半減してしまう要素もあるので、攻撃しながらその都度調整をしていく必要がある。使っている武器に属性が付いていることもあるため、その土地の敵モンスターと相性が悪そうならためらわず武器を交換するのも手だ。

 さらに、物理攻撃をすると反撃してくる「カウンター」や、さまざまな行動に反応して攻撃してくる「ジャマー」という特殊効果を持っている敵もいる。一定の確率で発動されるが、強い敵が「カウンター」や「ジャマー」を持っている場合には非常に厄介なので注意が必要だ。

強い敵の「カウンター」や「ジャマー」は非常に厄介だ

 各ジョブごとに必殺技も用意されており、ジョブによって効果や演出も異なる。必殺技を発動すると一定時間BGMが切り変わり、その間はジョブに応じたバフ効果が味方全員にかかる。バフは必殺技演出後、BGMが終わるまで続くため、バフを活かした戦略を事前に組み立ててから必殺技を繰り出すことをおすすめしたい。

必殺技の1つ、ヴァンガードの「地裂爆噴斬」

 戦闘中以外のバトル要素として、フィールド上でウロウロしている敵モンスターに対して後ろから近寄ると背後が取れて先制攻撃を得たり、剣を振るフィールドアクションで近寄ってくるモンスターを切りつけるとBPが1の状態から戦闘を始められる「ブレイブアタック」もできるので、積極的に狙っていきたい。しかし、フィールド上には時折ものすごく強いモンスターも存在する。間違って戦闘を挑んでしまうと痛い目に合うので、戦う相手をよく選ぶようにしよう。

敵モンスターと接触する前にフィールドアクションで切り付けて「ブレイブアタック」を取る
赤く点滅しているモンスターは自分のレベルより高いことを表わしている。バトルに挑むときは要注意だ
フィールドアクションで草を刈ったり、木を切ったりするとアイテムを見つけることもできる

 なお、難易度は、ストーリーを楽しみたいプレーヤー向けの「CASUAL」、基本となる難易度の「NORMAL」、敵の行動が早くなりバトルが難しくなる「HARD」の3つが設けられている。難易度はプレイ中いつでも変更可能なので、「NORMAL」から始めて難しければ「CASUAL」、簡単に感じたら「HARD」に切り替えても良さそうだ。ちなみに筆者はとあるボス戦が難しすぎて、そこだけ「CASUAL」に切り替えて進めた。

いろいろなジョブを育てて自分なりの最適な組み合わせを考えよう

 本作ではあらゆる装備を使いこなす「すっぴん」をはじめ、攻撃魔法を得意とする「黒魔道士」、回復魔法を得意とする「白魔道士」、敵の攻撃を引きつけて仲間を守る「ヴァンガード」、高い攻撃力で敵を粉砕する「ベルセルク」、運を味方につけて一発逆転を狙う「ギャンブラー」など20種類以上のジョブがある。このジョブをメインジョブとサブジョブで組み合わせることでキャラクターたちがアビリティを使うことができる。

回復魔法を得意とする「白魔導士」
自らが狙われやすくなり仲間を守る「ヴァンガード」
斧を使うのが得意な「ベルセルク」
運を味方につけて一発逆転を狙う「ギャンブラー」

 ジョブはアスタリスクを手にすることで新たに解放される。アスタリスクは各ボス以外にも、「アスタリスク所持者」が所持しており、その「アスタリスク所持者」を倒すことでアスタリスクと新しいジョブを手に入れることができる。「アスタリスク所持者」と戦いながら、このジョブは一体何のジョブなのかと想像するのも楽しい。

 また、ジョブによって得意な武器、不得意な武器が出てくる。得意不得意はE〜Sのアルファベットで表記されており、Sランクが最も得意な武器となる。ジョブチェンジをした後武器をそのままにしておくと、武器の能力も最大限に活かせなくなるので、ジョブを変更したら必ず武器も見直そう。

ジョブによって得意な武器も違う

 バトルに勝利すると、経験値のほかにJP(ジョブポイント)がもらえる。JPはメインジョブにのみ適用されるので、メインジョブがMasterレベルまで上がったら、ジョブをチェンジしていろいろなジョブを育てるのがおすすめだ。

 さらに、ジョブはレベルが上がるごとにバトルで使用できるアビリティやフィールド上やバトルで補助的役割を果たすサポートアビリティが増えていく。

 サポートアビリティはジョブごとに習得できるものが異なり、街中やフィールド上、バトル中に常時発動する。サポートアビリティの種類は「すっぴん」のジョブでは、その場にある未取得の宝箱の数がわかる「だうじんぐ」や、バトル後に毒や暗闇、沈黙から回復する「自然治癒力」、「白魔導士」のジョブでは、昼間だけ回復力や命中率、運のパラメータが上がり、さらに行動ごとにMPが4%回復する「太陽の魔力」などがあり、いろいろな役割を補助してくれる。キャラクターごとにサポートアビリティを5枠までつけることが可能だが、サポートアビリティの中には2枠必要なものもあるので、そのキャラクターごとに最適なサポートアビリティの組み合わせを見つけてほしい。ちなみに筆者は魔獣使いの使用するMPが少なくなる「消費MP節約」や吟遊詩人のバフ効果の持続時間が上がる「表現者魂」など、そのキャラクターの弱いところを補強し、強いところをさらに強化するというベストな組み合わせを探すのが楽しいと感じた。

サポートアビリティをつけて、キャラクターたちを補助しながらゲームもやりやすくなる

 メインジョブとサブジョブのベストな組み合わせを探しながら、いろいろなジョブを試して育てていくのは楽しい。組み合わせは250種類以上もあるので、プレイスタイルに合ったジョブの組み合わせを是非とも探してほしい。