「ブレイブリーデフォルトII」レビュー
ブレイブリーデフォルトII
王道のRPGがここに。4つのクリスタルをめぐる新しい光の戦士の物語
- ジャンル:
- RPG
- 発売元:
- スクウェア・エニックス
- 開発元:
- クレイテックワークス
- プラットフォーム:
- Nintendo Switch
- 価格:
- 7,480円(税込)
- 発売日:
- 2021年2月26日
2021年2月25日 22:00
スクウェア・エニックスは2月26日にNintendo Switch用RPG「ブレイブリーデフォルトII」を発売する。
本作は王道のRPGを楽しめる「ブレイブリー」シリーズの最新作。5つの国を擁しているエクシラント大陸が舞台となっており、前作同様4つのクリスタルをめぐる新たな光の戦士たちの物語が繰り広げられる。
恥ずかしながら筆者は、最近はさくっと遊べるゲームを好んでプレイしており、全くと言っていいほどRPGをプレイしていなかった。腰を据えてがっつりプレイするRPGは多分5年はプレイしていないと思う。しかし、本作で久しぶりにRPGをプレイしてみたところ、RPGってこんなにおもしろかったかと思うほどのめり込んだ。そういえば小学生や中学生のころに勉強そっちのけでプレイしていたのはRPGが多かった。子どものころあれだけハマったのだから、大人になった今でもハマらないはずはない。
本作は王道RPGということで、道筋がかなりしっかりと建てられていながらも、ただストーリーを追うだけではなく、カードゲームといったやり込み要素もいくつかある。ボリュームもかなりあり、やりごたえは抜群だ。本作で体験できた魅力をお伝えしたい。
メンバー入れ替えなし! ものすごく愛着がわく4人パーティ
ストーリーは、航海中に高波で海に放りだされた主人公が「春風の国ハルシオニア」の海岸に流れ着いたところを亡国ミューザの王女グローリアに助けられるところからはじまる。主人公たちはそれぞれの目的とともに奪われたミューザ国の4つのクリスタルを取り戻すために旅に出る。
パーティメンバーは最初に組んだ4人から変動することなく進んでいく。船乗りの主人公セスと亡国の王女グローリア、アスタリスクという宝石を集める旅をしているエルヴィス、そしてエルヴィスの護衛として雇われているアデルだ。パーティメンバーは変わることはないので、物語が進むにつれてどんどん愛着がわいてくる。
主人公たちは5つの国をめぐりながら旅をしていくのだが、その国々でいろいろな問題に巻き込まれていく。中には少し残虐な描写もあるが、敵キャラクターたちがわかりやすく嫌な人物として描かれているので、プレイしながら主人公たちと同じ心情を味わうことができる。
そのほか物語のなかで「同行者」という立ち位置のキャラクターも登場する。パーティメンバーではないため、バトル中に操作はできないが攻撃や回復でプレーヤーたちをサポートしてくれる頼もしい役割だ。
なお、ストーリーはクリアまで50~60時間、やり込み要素を含めると80~100時間とかなり壮大で、二転三転していくため目が離せないものとなっている。4つのクリスタルをめぐる様々なキャラクターたちの思惑や目的を見て感じることで、よりこの物語のおもしろさに気がつき、またのめり込んでしまう。
さらに、物語が進むと「パーティチャット」でキャラクターたちの心情や状況整理など仲間同士のちょっとした会話が楽しめる。各キャラクターの性格を深く知れるので、ストーリーがさらにおもしろくなる。ぜひとも都度「パーティチャット」を見て楽しんでほしい。見忘れてしまっても「旅の記憶」から見直すこともできるので心配はない。
なお、ストーリーは、黄色いマークが表示された人物や場所に行く事で進められる。行き先がわからなくなってもメニュー画面から「旅の記憶」を見ると次の目的地などをいつでも確認することができるので、迷うことなくプレイできる。
また、ストーリーが進むと、街中やフィールド上にいる人たちからいろいろなクエストを受けられるようになる。クエストには、物を届けたり伝言を伝えに行くお使い系や、モンスターの討伐などがあり、クエストごとに難易度も異なる。クエストを達成すると様々な報酬を受け取ることができるので、クエストをどんどんこなしていくといいだろう。